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<共にある>という実感

2020年02月07日 21時57分11秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽技術を秘密にして、それに凝り固まってしがみついたら、自分の成長はそこで止まってしまう。知識を分け合ってお互いに成長していくことが大事-辻一弘さんの言葉
▽万事、<従来のやり方>を繰り返していれば、失敗は少ないかもしれないが、新たな発見も望めない。
守りつつ、変革すべきことは断行する。
▽意見の異なる人とも対話を恐れず、切磋琢磨する。
挑戦また挑戦、前進また前進-その積み重ねこそが確かな成長の軌道だ。
▽成長が止まった人間には、人に触発を与えることはできない。
人を育てるには、まず自分が戦うことだ。
▽人材育成も地域の発展も、大胆な<我が自身の挑戦>から始まる。
▽<自分のことを思ってくれる人がいる>-その手応えと<共にある>という実感があれば、必ず立ち上がることができる。
それが生命の力だ。


妊娠左右する遺伝子発見 熊本大など、不妊治療への応用期待

2020年02月07日 12時10分13秒 | 医科・歯科・介護

 熊本大発生医学研究所の石黒啓一郎准教授と京都大などの研究グループは、卵子や精子の形成を促す遺伝子「MEIOSIN(マイオーシン)」を発見、米東部時間の6日、米科学誌に発表した。マイオーシンの働きが阻害されると卵子や精子が作られないことも判明。不妊の原因にかかわる遺伝子として、不妊治療など生殖医療への応用が期待される。

【画像】望んだ時期に妊娠するために必要な支援

 石黒氏によると、生物の全身の組織や器官では「体細胞分裂」と呼ばれる細胞分裂で細胞が増殖している。一方、卵巣や精巣でも体細胞分裂は行われているが、一時期を境に染色体の数が半減する「減数分裂」という特殊な細胞分裂に切り替わり、卵子や精子が形成される。近年、減数分裂の異常による卵子・精子の形成不全と不妊の関係が指摘されているが、詳しいメカニズムは不明だった。

 石黒氏のグループは、減数分裂の仕組みを解明しようと、マウスの卵巣と精巣内のタンパク質を解析。減数分裂が始まる直前だけ活性化する遺伝子を特定し、マイオーシンと命名した。

 マウスによる実験では、マイオーシンの働きを阻害すると、卵子や精子が全く形成されず不妊となることが判明。マイオーシンが約400の遺伝子と結合、減数分裂に向けて活性化させる「スイッチ」の役割を果たしていることを解明した。マイオーシンはヒトの遺伝子にも存在するという。

 さらに、動物がビタミンAを代謝する際に作られる化合物「レチノイン酸」を投与すると、マイオーシンが活性化し、人為的に減数分裂を誘発することができることも発見した。

 今回の研究成果は、畜産業や水産業での生産向上や希少種の繁殖にも活用が期待できるという。石黒氏は「ヒトの不妊症は原因不明のものが多いが、治療に貢献できるのではないか」と語った。(長田健吾)

 




ジェラシー 4

2020年02月07日 10時36分04秒 | 創作欄

「鰻はすきですか?」
喫茶「小窓」を出て元水はあけみに聞く。
「わたくし、鰻大好きです」
「そうですか。ご馳走します」
「うれしい!」あけみの足取りは軽くなる。
中央通りへ出て神田駅方面へ向かう。
中央通りは上野から秋葉原、神田、日本橋、銀座を経て新橋まで通じている。
昭和40年代まで路面電車の都電が走っていた。
現在は閉店となったが、神田駅の近くにその鰻屋はあった。
<うまくて安い鰻料理を、広く一般大衆に提供する>という創業者のポリシーに常連客は心惹かれていた。
鰻1尾の重箱に吸い物とお新香、そしてう巻に骨せんべいとデザートが付いていた。
それが若い女性の定員によってテーブルに運ばれてくると「ウワー、美味しそう!」とあけみは満面の笑みとなる。
元水は日本酒を注文した。
「お酒、美味しそうに飲むのね。父も毎晩のように日本酒飲んでます。わたくしも飲めたらな」あけみの声は弾んでいた。
「実は、25歳までアルコール類、飲まなかったのです」
「それが、どうして今?」
「成り行きですかね」記者クラブ内で夜、ビールなどを飲むことが常態化されていた。
囲碁・将棋、麻雀も元水はこの場で覚えた。
彼はいたって真面目な学生生活を送ってきたのだ。
元水は父親がアルコール依存症であったで、大学のコンパでも一切アルコール類を敬遠してきた。
コンパは、仲間と親睦を深めるために行う飲み会のことで、主に日本の学生や若者の使う俗語だ。
「お父さんは、内科医でお母さんは看護婦(当時)でしたね。医師か、看護婦にはなろうとしなかったのですか?」
「血を見るのが苦手で、薬剤師なら血を見ることないと思ったの。血は絶対嫌!」あけみは眉をひそめる。
「そうなんだ」と内心で元水はあけみが繊細な神経を持っていることを察した。
「今日、わたくしのこと、家まで送ってください」
元水が会計を終え、店の外に出るとあけみが意外ことを言う。
「いいですけど、駅までですよ」
「お願いね」あけみは甘えるように言う。

 

営団(営団地下鉄)、東京都交通局の都営地下鉄の発達によって採算性が悪化していった。1967年に東京都交通局が財政再建団体に指定されると再建策の一環として1972年までに廃止されることになったが、1974年に荒川線の恒久的な存続が決定し今日に至っている。


コロナウィルスで打撃を被るのは「製薬会社」となり得る意外なワケ

2020年02月07日 10時23分53秒 | 医科・歯科・介護

 コロナウィルスの感染者が1月31日に1万人を超えた。そこからわずか4日で感染者数は2万人を超え、猛烈な勢いで広がりをみせている。5日時点で国内の感染者数は22人に達した。連日の報道もあり、日本でもコロナウィルスによる心理不安が現れ始めている。オークションやAmazonでマスクを高額転売する動きが社会問題になるほどだ。

「コロナウィルス関連株」として株価が9倍にも上昇した、マスクなどを手がける川本産業

製薬会社の株価は上がるのか

 不謹慎だと思われるかもしれないが、株式市場では、早速「コロナウィルス関連株」の物色が始まっている。特に、今後需要が見込まれるマスクや医療廃棄物を手がける会社の株価は、ここ2週間で大きく上昇した。

 「コロナウィルス関連株」として最も値上がりした銘柄は、サージカルマスクなどの衛生関連製品を手がける「川本産業」だ。同社の年明けの株価は450円で、時価総額はわずか27億円程度だった。しかし、2月3日の株価はおよそ9倍、4000円にもなり、時価総額は一時240億円に膨れ上がった。なお、2月4日時点の株価は2395円と、落ち着きを取り戻しつつあるが、それでも今回の騒動で川本産業は100億円以上も企業価値を増加させたことになる

 ここまで考えると、製薬会社も同様に「コロナウィルス関連銘柄」として株価の上昇が期待できそうだ。現に、一部の製薬会社についてはすでに「コロナウィルス関連銘柄」として取り沙汰され、株価が上昇しているものもある。

 しかし、筆者は、今回の騒動で製薬会社は利益の増加どころか、打撃を被る可能性すらあると考えている。その理由は下記の通りだ。

”防疫”意識が収益のカニバリズムを生む

 そもそも、病気を治す処方薬と、病気を予防するマスクは利益相反の関係にある。仮にある病気を100%予防できるマスクが生まれた場合を考えてみよう。この場合、その病気を治せる薬を売る製薬会社は深刻な打撃を被るだろう。

 今回のコロナウィルス騒動は、街中の防疫意識を高める啓発的な作用をもたらした。これにより、2020年のインフルエンザ感染数の推移は近年でもまれな少なさを示した。国立感染症研究所感染症疫学センターの「インフルエンザ流行レベルマップ」によれば、20年1月20日から26日までに、インフルエンザに感染した患者数は、1医療機関あたり18.0人だった。これは、18年、19年の同時期と比較して3分の1以下という異例の数値で、過去最低クラスとなっている。

 日本におけるインフルエンザの推定患者数は、延べ1000万人を超えることも珍しくなかった。しかし、今年は1000万人を大きく下回る水準に落ち着くとみられる。例年のピークである「1月第4週」の患者数が、前年同期比で、-68.4%ポイントまで落ち込んだということは、20年の延べインフルエンザ患者数が数百万人規模で減少することを示唆している。

 手洗いやうがいなどの衛生意識の高まりに伴い、インフルエンザだけでなく、風邪などの感染症や食中毒の患者も大きく減少する可能性が高い。そうすると、処方薬のマーケットは、予防製品のマーケットにシェアを奪われてしまっている状況であるといっても過言ではない。

 特に、インフルエンザの処方薬として有名な塩野義製薬の「ゾフルーザ」や、第一三共の「イナビル」は苦戦を強いられるだろう。一方、中外製薬の「タミフル」はコロナウィルスに対する効果が期待されていることもあって、株価が一段高している状況だ。20年の始値1万円に対し、4日には1万1730円と、17.3%の株価上昇が発生した。

 しかし、いくらコロナウィルスにタミフルが有効であるとしても、本来のインフルエンザ患者が激減してしまえば、タミフル自体の売り上げは大きく下がることが懸念される。全世界のコロナウィルス患者すべてにタミフルを処方したとしても、現段階では2万3000人程度への処方で足りてしまう。その裏側で、数百万人規模の見込み患者が消えているのだ。そう考えると、中外製薬を「コロナ関連株」とみなして取引することには十分注意が必要かもしれない。

製薬会社が最も恐れるのは“病のない世界”

 こうしたことから、コロナウィルスの蔓延(まんえん)で最も事業上の恩恵を得るのは、病気を治療する製薬会社ではなく、病気を予防する予防医療の会社になりそうだ。

 このような構造は、米国のゴールドラッシュの逸話とよく似ている。19世紀半ば、米国カリフォルニア州のサクラメントで金が取れることが話題となり、全米から金を採掘する人々が押し寄せたのが「ゴールドラッシュ」の始まりだ。

 当時のゴールドラッシュにおいて、大きな利益を上げたのは金の採掘者ではなく、デニムを作った者だった。多くの人々がゴールドラッシュと聞いて「金を採掘する」という発想にとらわれた。サクラメントの人口増に伴って、1人当たりの金の収穫量は当然減少するだろう。

 一方で、金の採掘者が増加することで作業着の需要は着実に増加していった。また、採掘はデニムの磨耗を早め、製品の回転率が大きく上がった。それにより、多くの採掘者が金を満足に得られなくなってきた末期であっても、デニムの作り手は膨大な利益を上げ続けられた。その作り手こそが、リーバイスの創業者、リーバイ・ストラウスである。

 この逸話を今回のケースに応用すれば、「病気が流行りであるから薬の株が上がる」と考える前に、「病気が流行ったときに、人々はどう行動するのかということと、最も必要とされるものは何か」を考えることが重要であるということだろう。

 このように考えた時、やはりコロナウィルスによって人々は例年にも増してマスクや手洗いうがいといった予防に励むだろう。そうすると、ある感染症の蔓延(まんえん)が、他の感染症にかかる人の総数を減らすことにつながり、製薬会社の業績が打撃を被ることもあり得る。ただし、製薬会社は感染症の薬だけを扱っているわけではないため、大幅な株価の下落をもたらすかといわれれば、それもまた誤りだろう。

 

 


新型肺炎を武漢で真っ先に告発した医師の悲運

2020年02月07日 10時14分22秒 | 医科・歯科・介護

新型肺炎の感染が拡大した2019年末、武漢では現地の医師による注意喚起が早くから行われていた。だが当局は“デマを流布したもの”に対する処罰を発表、医師も含む8名に処分を下している。中国の独立系メディア「財新」の取材班は、内部告発者として注目を集めた李文亮医師へのインタビューを敢行している。
 【2020年2月7日8時00分追記】李医師は治療を続けていましたが、2月7日未明に亡くなったため、記事末尾に経緯を追加しました。

【写真】これが李医師が署名させられた訓戒書だ

 李文亮医師は現在も武漢市中心医院の集中治療室に隔離され治療を受け続けている。生活を送るには同僚の助けが必要な状態だ。

 李医師は新型コロナウイルスの感染の疑いがあるとされていたが、すぐには正確な結果が出ず、“原因不明の肺炎”という名目で治療を受けていた。2月1日午前、李医師は核酸増幅検査によって陽性という結果が出て、すでに新型コロナウイルスに感染したと診断された。

 李医師は武漢市中心医院の眼科医であり、ウイルスの“ヒトからヒト”へ感染するという特性の有無がまだ不明確であった頃、職務上知り得た情報をもとに友人らに対しその危険性を伝えようと試みた。彼は“違法行為”を行いたいと思っていたわけではなかった。

 1カ月前の12月30日17時48分頃、李医師は約150人が参加するグループチャットにおいて「華南海鮮市場で7名がSARS(重症急性呼吸器症候群)に罹り、我々の病院の救急科に隔離されている」という情報を発信した。

 同日、武漢市衛生健康委員会は『原因不明の肺炎に対する適切な治療についての緊急通知』をネット上に発表し、その中で厳格な情報報告を行うことを要求した。さらに「いかなる機関及び個人も、許可を得ずみだりに治療情報を外部に発信してはならない」と強調した。

 李医師が微信(ウィーチャット)のグループにおいて行った注意喚起のスクリーンショットを、グループに参加していた1人がインターネット上に投稿した。この時、最も重要な情報である李医師の名前と職業を隠さずに投稿したのだ。

 これによりそのスクリーンショットを目にした人物が李医師を見つけ出し、彼はすぐに病院の監察科による事情聴取を受け、1月3日には管轄区域の派出所に出向き“違法問題”に対する「訓戒書」に署名をした。

■内部告発者となった李文亮医師

 1月20日以降、新型コロナウイルスの急速な感染拡大に伴い、警察から不正確な情報を流布したと認定されたこの人物が、今回のアウトブレイクの最前線で戦う医療関係者の一人であったということが明らかになり、人々に認識され始めた。そしてその後、彼自身も診察を行っている際に感染し、病状の悪化により一度はICUに入った。この他、彼の多くの同僚や両親も新型コロナウイルスに感染し肺炎を発症している。

 人々がウイルスの原因を探り始めると、早くから警告を行っていた人物がいたことが明るみになった。李医師はスクリーンショット上の実名により、探し出すことができる“内部告発者”となった。李医師は、当時は友人達に注意喚起をしたかっただけで、深い意味はなかった。

 スクリーンショットが広まったことに憤りもあったが、「人々が公共の衛生状況に対して心配するのも理解出来る。自分にとって今重要なのは汚名を返上することではない。本当に重要なのはその真相だからだ。健全な社会に必要なのは様々な声だ」と話している。

 李医師と共に注目を集めたのは武漢警察からデマを流布したと報告をされた8名の人物だ。彼らが調査を受けたという情報はすぐに中国中央テレビのニュースに取り上げられた。李医師は自分がその8人のうちの1人に入っているのかどうかは定かではないと話す。

 財新記者は武漢公安当局の公式微博アカウント「平安武漢」による違法行為を行った8名を召喚したことに関する報告が、1月1日17時38分に行われていたのを発見した。

 李医師が初めて派出所に出向いたのは1月3日午前だった。1月29日、武漢警察がこの件について2度目の報告を行った際も、李医師が訓戒の処罰を受けたということには触れていない。

 李医師の他、財新記者はもう1人、微信のグループチャットにて警告を発し、スクリーンショットを転載された人物に連絡を取った。彼女もまた医師だ。この女性は氏名を知られたくないとの理由で財新記者のインタビューを拒んでおり、李医師と同様、“デマを流布した8名”の1人であるかどうかは判断できない。彼女は、「今大切なのは病院に物資を調達すること、この件については話したくない」と言う。

1月30日、李医師は実名で財新記者によるインタビューを受けてくれた。彼は遼寧省出身で、今年34歳になる。知り合いばかりのコミュニティや世渡りが好きではないとの理由で、南方の地方大学に通いたかったと言う。2004年に大学を受験し、「安定感のある分野を専攻したい」と、武漢大学の七年制の臨床医学学科に出願した。卒業後はアモイで3年間働いた後、2014年に武漢に戻り武漢市中心医院で働き始めて今に至る。

 以下は、李医師と財新記者のインタビューだ。

■ヒトからヒトへの感染は明らかに存在する

 財新記者:現在の状況はいかがですか? 

 李医師:現在は集中治療室で治療を受けています。4人用の隔離部屋ですが、今は2人しか入院していません。外部とは携帯電話を使って連絡を取ることが出来ます。普段は医師と看護師が面倒を見てくれ、毎日看護師が顔や体を拭いてくれます。

 今日(1月30日)、医師からの報告で核酸増幅検査の結果が陰性に転じていると聞きました。しかしこれは喉を検査しただけのものなので、肺胞の状況を判断できるものだとは思いません。肺機能が回復するにはある程度の時間が必要です。呼吸困難が起こる可能性があるだけでも高流量の酸素が常に必要ですし、食事もあまり多くは摂れません。

 財新記者:みんな李さんがグループチャット内で言及した「7人のSARS患者」について注目しているようですが、当時の状況はどういったものでしたか? 

 李医師:約150人が参加している同級生間のグループチャットに送ったものです。その時は「他言しないように」とも強調しましたが、重視していたのは臨床業務に就いている人に予防を心がけるよう注意喚起することでした。私も同級生とのやりとりでこの件について知ったので、当時は患者がここまで多くありませんでしたが、アウトブレイクを起こすのが怖かったんです。このウイルスとSARSはとても似ていましたから。

財新記者:SARSと同じように“ヒトからヒト”へ感染するということですか? 

 李医師:ヒトからヒトへ感染するということは明らかです。1月8日頃、私もこのウイルスの患者の治療を行いました。当時われわれの眼科には閉塞隅角緑内障で入院している患者が1名いました。彼女はその日、体温は正常なのにも関わらず、食欲が無かったんです。

 その頃はわれわれも体の他の部分の不調だとは思っていなかったのですが、眼圧が正常に戻っても翌日はやはり食欲がなく、昼頃には発熱を起こしてしまいました。その後肺部分のCT検査を行うと“ウイルス性肺炎”ということが明らかになりました。その他の数値が原因不明の肺炎である基準を満たしていたんです。

 当日彼女の世話をした娘さんも発熱を起こしました。これは明らかなヒトからヒトへの感染です。そこで我々はすぐに医務所とオフィスに報告を行いました。院内の専門医による診察を行い、診察後に我々の科で隔離して治療が出来るようにお願いしたのです。

 3日後、われわれは再び前述の女性にCT検査を実施したのですが、結果はやはり“ウイルス性肺炎”でした。更に感染範囲も拡大しており、状況は深刻になっていました。当該患者はすぐに呼吸内科の隔離室に移動させたのですが、その後の状況を私は知りません。

■当初、なぜ確定症例は少なかったのか

 財新記者:当時すでに“ヒトからヒトへの感染”が起こっていたにも関わらず、なぜ確定した病例はあんなに少なかったのでしょうか? 

 李医師:当時確定を行うには難度が高かったのです。検査キットもありませんでした。ただ検査キットが無ければ核酸増幅検査に回すことも出来たのですが、その場合かなり時間がかかってしまうようです。詳しいプロセスは私もよく分かりません。当時われわれの病院の専門医チームでも、診察を行った時に検査を行う必要があるのかどうか決定することが出来なかったようです。

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ジェラシー 3

2020年02月07日 08時55分19秒 | 創作欄

あけみが漢方薬卸問屋に新卒社員として入社したの知って、女性記者の恩田美歩が興味をもった。
「どのようた動機かしら?美歩たん、取材してみようかな」美歩はデスクに相談すると、「記事になるかどうかだが、話を一応、聞いてみろ」と島田伸明デスクが認めた。
美歩は入社3年目で関西の大学を出ていた。
大阪本社で採用され、2年目に東京支社に派遣されてきた。
大阪のこいさんだった。
こいさんは、関西地方で、主家の末のお嬢さんを呼ぶ語だ。
美歩の実家は老舗の大きな呉服問屋だった。
そして、自分のことを「美歩たん」と言うので、「い嫌な女」と女性社員たちの反感を買う。
また、美貌であったことから男性社員たちの受けが良かったことも、災いしたのだろう。
何時もミニスカート姿だった。
元水が初めて美歩を東京女子医科大学へ連れて取材に行くと内科の井上晃教授は「今度は、ミニのお嬢さんですか」と目を丸くしたので、元水は小声で笑った。
3か月前にはロングスカートの増田みよを井上教授に紹介していた。
あけみはしばらく俯いて沈黙していた。
元水はビールを飲みながら、有線のムード歌謡に耳を傾けていた。
「美歩さんに取材してもらって、辞めるなんて・・・」あけみは元水を真直ぐ見詰めた。
元水はその視線に戸惑いながら、「あの記事よかったですよ」と述べた。
「しゃべり過ぎて、恥ずかしい」と目を伏せる。
あけみは大学の卒論で漢方薬をテーマにしていた。
3人の顔見知りの客たち店にやって来たので、「出ましょう」と元水は席を立つ。
3人はカウンター席に何時ものように座った。
「あら、元さんいらしてたの」奈々の背後からママの順子が声をかける。
そして元水が女連れであることに驚いたような表情を浮かべた。
「ママは元ちゃの恋人みたね」奈々が何時か言った。
「だめよ、そんなこと言って、元さんに失礼だわ」順子は奈々をたしなめた。
順子は27歳の元水より7歳年上でった。


クルーズ船外国人入国拒否 香港に帰航要請、異例の対応

2020年02月07日 05時00分04秒 | 社会・文化・政治・経済

 安倍晋三首相は6日夜、全閣僚が出席する新型コロナウイルス感染症対策本部を首相官邸で開き、香港発で近く日本に入港予定のクルーズ船ウエステルダム」に乗船している外国人の入国を拒否すると表明した。新型コロナウイルスによる肺炎を発症した恐れのある人が船内で確認されたため、対応を強化する。政府関係者によると、日本人数人が乗船。政府は香港に戻るよう要請した。邦人客には空路での帰国を促す方針だ。

 入国拒否は入管難民法に基づく措置。クルーズ船内は濃厚接触になりやすい状況にあるとして、異例の対応に踏み切った。

 7日に沖縄県・石垣港に到着予定だったが、キャンセルされた。

 




新型コロナ予防に「『アルコール消毒は効果がない』は誤った情報」

2020年02月07日 03時14分24秒 | 医科・歯科・介護

 厚生労働省が、新型コロナウイルス対策に関連して注意を呼び掛けている。公式ツイッターで「新型コロナウイルス予防にアルコール消毒は効果がないという情報が広がっていますが、これは誤った情報です。(以下略)」と発信した。

 厚労省が注意を呼びかけることになった背景の一つには、ウイルスには様々な種類があり、ウイルスの種類によっては、エタノール(アルコールの一種)が「十分な不活化効果を示さない」(後述の国立医薬品食品衛生研究所による調査報告書より)例もあることに伴う混乱も関係しているようだ。ただし、今回の新型コロナについては、WHO(世界保健機関)も特設サイトの「Q&A」欄の中で、自己防衛策として「アルコール消毒剤(an alcohol-based hand rub)か石けんと水」で頻繁に手を洗うよう回答している。

■サイトでも「石けんやアルコール消毒液などによる手洗いを行っていただくよう...」

 厚労省の公式ツイッターは2020年2月6日、新型コロナとアルコール消毒について、次のような情報を発信した。

  「【ご注意ください!】#新型コロナウイルス 予防にアルコール消毒は効果がないという情報が広がっていますが、これは誤った情報です。厚生労働省では、咳エチケットや手洗い、うがいなどと並んで、『アルコール消毒』を行っていただくよう、国民の皆さまにお願いしています」

 厚労省サイトでも「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」(2月6日時点版)で、「感染を予防するために注意すべきことはありますか。(略)」の質問に

  「まず、一般的な衛生対策として、石けんやアルコール消毒液などによる手洗いを行っていただくようお願いします。(以下略)」

と答えている。

 また、WHOの特設サイト「Novel coronavirus(2019-nCoV)」でも、2月6日午後に確認すると、「Q&A」欄の「自身を守るために何ができる?」の質問に対し5項目の回答があり、その第1項目に「アルコール消毒剤(an alcohol-based hand rub)か石けん(soap)と水」で自身の手を頻繁に洗うよう回答している。

インフルエンザウイルスでも「効果があります」

 今回、厚労省がツイッターで注意を呼びかけた「誤った情報」については、たとえば、1月末頃に元医療関係者だという人物が「(略)ウイルスはアルコールでは消毒出来ないというのが通説です。(略)」などとツイートしたことの影響も念頭にあるようだ。ただ、このツイート主は、趣旨としては、石けんを使った手洗いを徹底すべきなのであり、「ウイルスの種類によっては有効、無効」といった議論はかえって人を混乱させかねず、また新型コロナウイルスに関する情報が完全ではない現状では、アルコール消毒に頼るのではなく、物理的にウイルスを洗い流す流水による手洗いの重要性を指摘した方が良いとの考えだったと、のちに説明した。当初のツイートでも、そうした趣旨がにじむ記載もあった。

 確かにウイルスには様々な種類がある。国立感染症研究所サイトの「コロナウイルスとは」(1月10日掲載)によると、「ウイルス学的には、ニドウイルス目・コロナウイルス亜科・コロナウイルス科に分類される」とあり、他にも多くの種類があることが伺える。

 アルコール消毒との関係については、ウイルスの種類によって効果に差があるとされる。厚労省サイトを見ると、前述の新型コロナ対策だけでなく、「インフルエンザQ&A」(2019年度版)でも「インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります」とある。一方、同サイトの「ノロウイルスに関するQ&A」では、2015年に変更されるまでは「ノロウイルスの失活化には、消毒用エタノールや逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)はあまり効果がありません」との記載があった。もっとも、その後の研究成果を受け、「あまり効果がありません」との表現はなくなり、現在(最終改定2018年5月31日)もそうした表現はない。ただ、インフルエンザの場合のように「効果があります」などの積極的な表記も見当たらない。ノロに関する他の回答欄でも、

  「消毒用エタノールによる手指消毒は、石けんと流水を用いた手洗いの代用にはなりませんが、すぐに石けんによる手洗いが出来ないような場合、あくまで一般的な感染症対策の観点から手洗いの補助として用いてください」

としており、やはり新型コロナやインフルエンザの対策表記とは「温度差」が見受けられる。

厚労省結核感染症課に確認すると...

 厚労省によると、このノロに関する記載変更に関係があるのは、「ノロウイルスの不活化条件に関する調査報告書」(2015年度、国立医薬品食品衛生研究所)だ。同報告書には「代表的な消毒剤であるエタノールは一般に(編注:脂質二重膜の)エンベロープを持たないノロウイルスなどに対しては十分な不活化効果を示さないが、(略)」といった説明もある。ただし、「近年エタノールに別の成分を添加し、不活化効果を高めたエタノール系消毒剤が各種市販されている」として、試験・調査した結果、エタノール系消毒剤でも「不活化効果を示すものが認められた」とし、ノロウイルスの不活化について「エタノール系消毒剤は手洗い後の消毒や調理場など比較的清浄な環境において、有効性を示す製品を選択し、正しい使用法で用いることが重要である」と指摘している。

 J-CASTニュース編集部が2月6日、厚労省結核感染症課に確認すると、ウイルスの種類によってはアルコール消毒の効果に差があるのは事実だとしつつ、話を今回の新型コロナ対策に戻すと、

  「厚生労働省のサイトやツイッターでの記載通り、『石けんやアルコール消毒液などによる手洗いを行って』いただきたい」

と話した。また、「感染症対策一般」についても質問すると、

  「基本は流水・石けんによる手洗いです」とも指摘していた。




10歳少女をSNSで脅迫…わいせつ動画を強要した疑い 高校生を逮捕

2020年02月07日 02時38分02秒 | 事件・事故

10歳の少女をSNSで脅迫し、わいせつな自撮り動画を送らせようとした疑いで、男子高校生が逮捕されました。

強要未遂の疑いで逮捕されたのは、大阪府吹田市の高校2年の男子生徒(16)です。

警察によると、男子生徒は去年12月、オンラインゲームで知り合った小学生の女子児童(10)に対し、SNSでわいせつな自撮り動画を送るよう強要した疑いがもたれています。

女子児童は、ゲームのレアアイテムの対価として男子生徒にわいせつな画像を送っていて、さらに動画を要求されて断ったところ、画像を拡散すると脅迫されたということです。

怖くなった女子児童が母親と警察に相談し、警察はSNSのアカウントから男子生徒を割り出して逮捕しました。

警察の調べに対し、男子生徒は「女の子に写真を撮らせて、僕に送らせました。もっとHな動画がほしいと要求しました。応じてくれなかったので脅しました」と容疑を認めています。

警察は余罪もあるとみて、捜査を進めています。

 

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新型肺炎、警告の医師死去 中国

2020年02月07日 01時46分16秒 | 医科・歯科・介護

新型肺炎、警告の医師死去 中国

2/7(金) 時事通信

【北京時事】中国メディアによると、湖北省武漢市の病院で6日夜、眼科医の李文亮氏(34)が新型コロナウイルスによる肺炎で死去した。

李氏は昨年末、市当局が「原因不明の肺炎患者発生」を発表する前に「重症急性呼吸器症候群(SARS)の再来」をネット上で警告し、警察に一時拘束された医師の一人。

 李氏は1月12日に発熱などを訴えて診療を受けた。2月1日に新型肺炎と診断された。