アロマテラピー学習ブログ

http://www.aromakankyo.or.jp/license/text.html
参照。

バセドウ病

2008-12-24 16:39:32 | 疾病とその予防
バセドウ病は、甲状腺の機能が亢進し、甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気、すなわち甲状腺機能亢進症を起こす代表的な病気である。
ほかの甲状腺の病気と同じように女性に多い病気だが、その比率は男性1人に対して女性4人ほどである。甲状腺の病気全体の男女比は、男性1対女性9の割合であるため、甲状腺の病気のなかでは、比較的男性の比率が高い病気である。
発病年齢は、20歳代、30歳代が全体の過半数を占め、次いで40歳代、50歳代となっており、青年から壮年に多い病気といえる。

バセドウ病の原因
実は、その異常には免疫が関係している。免疫は侵入した外敵を攻撃し、健康を維持するための大切な仕組みである。ところが、まれに自分自身の体を攻撃目標とする抗体を作ってしまう病気がある。これを「自己免疫疾患」といい、バセドウ病もこの一種なのである。

バセドウ病の場合は、甲状腺を異常に刺激する抗体が自分の体のどこかで作られている。この抗体が、甲状腺刺激ホルモンの代わりに甲状腺を刺激し、どんどん甲状腺ホルモンを作らせてしまうのです。この抗体は、脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンと違って、甲状腺を休むことなく刺激する。

ほかにも慢性リウマチや膠原病など、自己免疫によって起こる病気はあるが、いずれの場合も、なぜ自分の体を攻撃する抗体が作られてしまうのかはわかっていない。ただし、バセドウ病の患者様の15%くらいは親・兄弟も同じ病気にかかっており、このことから考えると、遺伝的な素質もある程度関係しているようである。
原因不明の病気であるため、バセドウ病を根本的に治療するのは、難しいこともある。しかし、バセドウ病特有の症状を起こしているのは、血液中の過剰な甲状腺ホルモンであるため、血液中の甲状腺ホルモンの量を正常にコントロールしていれば、健康な人とまったく変わらない生活ができる。そして現在の治療は、いくつかの方法でそれを実現しており、きちんとした治療を受ければ、健康で生き生きとした生活を送ることができる。

バセドウ病の症状

甲状腺ホルモンが必要量より大量に産生され、血液中に多く流れ全身の新陳代謝を活発にさせる為に、以下のような様々な症状が現れる。

 全身症状…暑がり、疲れやすい、だるい、体重減少、又は体重増加
 体温…微熱
 顔つき・首…目つきがきつい、眼球突出、複視、甲状腺腫大
 神経・精神症状…イライラ感、落ち着かない、集中力低下、不眠
 循環器症状…動悸、頻脈、心房細動、心不全、むくみ、息切れ
 消化器症状…食欲亢進、食欲低下、口渇、軟便、排便回数増加
 皮膚…発汗、脱毛、かゆみ、皮膚が黒くなる
 筋骨症状…脱力感、筋力低下、骨粗鬆症、手足のふるえ、周期性四肢麻痺(男性のみ)
 月経…月経不順、無月経、不妊
 血液値…コレステロール低下、血糖上昇、血圧上昇、肝障害


最新の画像もっと見る