カキぴー

春が来た

「ムーン・グロー」&「ピクニック」

2010年05月26日 | 映画

昨夜のNHK深夜便 エンジョイ・ジャズは、ベニー・グッドマンの特集。 ラジオのスイッチを入れた時流れていたのは、「ムーン・グロー」。 ピアノ テディ・ウイルソン、ライブラホン ライオネル・ハンプトン、ベース ジーン・クルーパー、そしてクラリネットがベニー・グッドマン。 この豪華なメンバーによる演奏は、1936年の録音。

ジャズのスタンダードナンバー ムーン・グロー を有名にしたのが、「ウイリアム・ホールデン」と「キム・ノバグ」が主演した 1995年のアメリカ映画 「ピクニック」。 他所からやってきた放浪者のホールデンと、町の箱入り娘 キム・ノバグがピクニックの野外で、ムーン・グローをバックに踊るダンスシーンが、観客を魅了した。

この映画をラヴストリーとして観た場合、どうしても説得力の無さが感じられたのは、描かれてる期間がたった2日間であること。 大事に育てられ、町の裕福な家の息子と婚約中の娘が、よそ者の若者と出逢って3日目の朝、駆け落ち同然に町を出て行くのを正当化するには、もっと必然的なストーリーが用意されるべき。 当時57歳の僕は、そんな印象を持ったのを覚えている。

ホールデンは沢山のいい映画を残しているが、 僕が最初に観た映画は、1951年日本公開のアメリカ映画 「サンセット大通り」。 いわゆるフイルム・ルノアールで、サイレント映画時代の大女優 グロリア・スワンソンの相手役に選ばれ、アカデミー主演男優賞にノミネートされる。 当時僕はまだ13歳で、土曜の夜10時から始まるナイトショーでこの映画を観た。

晩年のホールデンは不遇だった。 事業の不振や呼吸器疾患、年下の女優 ステファニー・パワーズとの関係悪化などから、アルコール依存症だったという。 1981年、酔って自宅の階段から転倒し、頭を大きく切ってしまい、出欠多量が原因で急死。 発見されたのは死後数日経ってからだった。 行年63歳。

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿