カキぴー

春が来た

回転寿司と、クロマグロ

2010年03月13日 | 食・レシピ

これまでの、いわゆる 「寿司や」 に行かなくなって久しい。 昨夜も女房と寿司を食べに出かけたが、行った先は 「回転寿司」。 カウンターに対しT字型に繋がったボックス席に座ると、ベルトコンベアーは廻っているが、何も載ってない。 7~8人の職人が居り、注文に応じて握ってくれるので、従来の寿司やと違うのは、お茶のセルフサービスぐらい。 これもお湯が手元まで配管されてるので、不便は感じない。 職人はそれぞれ自分の客を持っており、客が食べる好みや、シャリの量などよく心得ていて、コミュニケーションが取れている。

このチェーン店へ行くようになったのは、同業の回転寿司と比べて、値段は2~3割高いのだが、圧倒的なネタの豊富さと、鮮度の良さ。 かって高級寿司やへ行ってた客を、この店で多く見かけるので、この業種でも、ユニクロ現象が起きてるように感じた。 女房がマグロを注文すると、いつもの職人が首をかしげる、こうした仕種は、ネタが良くないか、仕入れが高いので、別なものを食べるのが得だというサイン。 そして薦めてくれたのがトロサーモンだったが、これは本家に負けないぐら旨かった。 我が家で作るより美味しい、あら汁とアサリ汁にも満足して、勘定は4000円弱。

そういえば大西洋・地中海のクロマグロが、国際取引を禁ずるワシントン条約会議で、投票にかけられる。 禁輸が決まれば、国内の流通量は半減するだろうから、日本政府は漁獲規制の強化で、マグロ資源は守れると主張し、採択に反対してるが情勢は厳しい。 この海域のマグロの8割は日本で食される。 クロマグロの資源管理には、大消費国として日本の責任は大きい。 昨夜食べ損ねたから言うわけではないが、この際しばらく食べるのを我慢してみたらどうだろう。 高騰している値のほうも下がるかもしれない。

日本発の回転寿司は、ヘルシーな長寿食として、いまや全世界に広まっている。 北米は言うに及ばず、イギリスでも地元のチェーン店が、ソーホー、バディントン駅のプラットホーム、ヒースロー国際空港や高級デパートなどに、店舗展開を進めている。 寿司のほかに刺身、天ぷら、焼きうどん、日本酒などが、くるくる回っているのも面白い。 1958年に大阪で生まれて半世紀、回転寿司は、いまや日本を代表する、ファーストフードシステムとして世界中に普及し、日本の食文化を広めている。 たぶん食材を含めるとその裾野は大きい筈、 クロマグロ騒動などで、日本のイメージを損ねてはならない。 


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1 コメント

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Unknown (TOMO)
2010-03-14 13:01:46
魚は規制で地産地消へ向かうかもしれませんね。日本は世界からの食材輸入のおかげで美味しい食事をしてきましたが、反面日本の農水産業は衰退へ向かってきました。耕作放棄地はその象徴と感じます。マグロは大好きですが最近は鰹を買うように心がけています。もう一つ、近海魚を買うことでCO2の削減にもなります。

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