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薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

療育手帳の更新で感じた県の縦割り行政

2016年09月29日 | 障がい

息子が持っている身体障害者手帳と療育手帳。

身体障害者手帳は見直しがないため、3才で取得してからそのままずっと認定されていますが、知的障害の療育手帳はこれまで何度も更新をしてきました。

その判定は18才までは児童相談所、18才以上になると障害者相談センターになります。

今回初めて障害者相談センターでの更新をすることになり、これまでの情報が全然伝わってないことに驚きました。

更新にあたっては、まず住んでいる市から連絡がきて聞き取りが行われます。

今までの成育歴を一から聞かれるんですけど、もう忘れてることが一杯。

出生時の体重さえ忘れていて、母子手帳を見ながらの受け答え。

これまでどんな治療を受けてきたかは、手術が多かったために全部母子手帳に記録してたので助かりましたが、なんで今さら聞き取るんだろう?

市の担当者は、今まで何度も更新してきた時に伝えた情報をもっていないのです。

ひょっとして、6年前に大阪から転居したから?いやいや、千葉にきてから更新したはず。

この聞き取りに1時間かかったでしょうか。この情報を県の障害者相談センターに送ることで、更新の申請となります。

そして今日、障害者相談センターで聞き取り調査に約2時間!

18才以上になっての初めての更新は時間がかかるけど、今後の更新は親だけで良いということらしいが、児童相談所からの情報として伝わっていたのは療育手帳の等級のみ。

「これまで児童相談所で手帳の更新の度に伝えた情報はお持ちでないのですか?」という私の問いに「そうなんです。私たちも情報が欲しいんですけど・・・」と答える職員。

児童相談所も障害者相談センターも、同じ県の管轄なのに、これだけしか情報が伝わっていないなんて!

これって、典型的な縦割り行政?

そこでわかった。市の職員が一から聞き取らなければいけなかった理由が。

市の職員も障害者相談センターの職員も親も、児童相談所からの情報があれば、これだけの時間を費やさずにすんだのではないでしょうか。

なんで児童相談所は情報を伝えないのか?と思うのと同時に、これまで更新の度に聞き取った記録はどうするの?って聞きたい。

守秘義務だから教えられないということであれば、返すのが当然。

そうだ、聞いてみよう!

これから更新を迎える人が、時間を無駄にしないために。

 


スポーツ教育に重点をおく支援学校が来春オープン

2016年09月24日 | 障がい

1週間前に閉幕したリオのパラリンピック。

放送時間が少なく、議会中ということもあって、なかなか見ることができず残念でした。

銀10、銅14という輝かしい成績に、今後の障がい者スポーツがもっと注目されるようになれば嬉しいです。

というのも、パリンピック選手の中にはスポンサーがつかず、練習から大会に出場する費用を捻出するのに苦労されている方もいるからです。

そこで、ちょっと紹介したい記事が。

日本体育大学が北海道網走市で来年4月、中学卒業後の知的障害のある男子を対象に大学付属高等支援学校を開校します。

1学年40人の全寮制で、スポーツ、農業、芸術活動の3つを教育の柱に据え、将来は知的障害者のオリンピックであるスペシャルオリンピックスやパラリンピックの知的障害者部門の代表になるアスリートの養成も視野に入れているとのこと。

グラウンドには走り幅跳びのピットや160mの直線トラック、柔道場や筋力トレーニング機器を備えながらも、トップアスリートだけに特化した養成機関ではなく、スポーツを中心にしながら職業教育、情操教育を行い豊かな人間性のある人材育成を目指す学校です。

この新しい取り組みがどんなふうになるのだろうかと、注目しています!

 


「みんなの学校」

2016年09月16日 | 障がい

13日に個別質問、そして今日は決算の全体質疑を終え、ようやく一息ついております。

普段の議会質問(代表質問・個別質問)は、自分の聞きたいことをテーマに選んでできるのですが、決算となると財政を勉強して取り組まなければならず、不得意な分野だけにホント苦しかった

昨年から2度に渡って泊りがけで財政講座を受けたのも、この日を迎えるためでした。

でも正直言って、まだまだわからないことも多く、未熟な知識ゆえに答弁をちゃんと聞き取れてなかったと反省。

もっと知識をつけて、自信を持って登壇できるようになりたいものです。

残るは23日の決算建設分科会。またまたもうひと頑張りです

こうして議会があると頭が一杯で、ブログの更新ができないという余裕のなさ。

9月4日にYOUホールで行われた上映会「みんなの学校」のご報告を、遅ればせながらさせていただきます。

大阪の公立小学校を関西テレビが1年間かけて取材したドキュメンタリー映画で、障がい児やいろんな問題をもつ子どもも皆同じ教室で学び、誰もが通い続けられる学校づくりを目指した取り組みの記録です。

「特別支援教育は障がい児のためだけでなく、障がいを理解する周りの子どもを育てること」と言う校長先生の強いリーダーシップの下、教職員や地域の住民が一丸となって取り組む姿が描かれていました。

実はこの映画は2年前にテレビ番組として放送され、反響が大きかったため各地の小規模な映画館で上映されるようになり、ついにはDVDで自主上映が可能になったという経緯があります。

テレビで見た時、大阪ならではの教育を千葉でも広げられないものかと思っていただけに、嬉しい上映会でした。

大阪ならではの教育とは?

うちの息子は知的・身体ともに最重度ですが、大阪に住んでいた頃は地域の小・中学校に通っていました。

言葉の理解は乏しく、教科の勉強にはついていけない。それでも通常学級で過ごす時間は多く、オムツをしていることも、食事は介助が必要なことも周りの子ども達は知っていました。

中学の数学の授業中、「とも君が、こうして教科書を開いて授業を受けている理由わかるか?」と生徒に問いかけた先生。

息子にとって数学の授業で身につくものはないかもしれない。だけど共に過ごす時間が周りの子どもの理解に確実につながっていました。

授業中居眠りを始めた息子。イビキをかくので介助の先生がトントンつつくと、「とも君疲れてるんやから、そっとしといたりーや」と隣の生徒が言う。

体育祭の練習では「暑いから、陰に入れたリーや」と言う生徒。

郊外学習でバスに乗る時は、先生が何もいわなくても男子生徒が息子を担ぎ上げて乗せてくれる。

こんなことが日常でした。

特別支援教育は障がいをもつ子どもが自立し、社会参加できる力をつけられるよう支援や指導するものですが、受け皿になる社会や周りの人の意識が変わらなければ本人の努力だけでは社会参加はできないのです。

上映会には800人もの方がきて下さり、実行委員会の一員として嬉しい限り。

実行委員長の立野さんの熱い思いで、たくさんのメンバーが集まって広報した結果です。

アンケートには約500人の方が答えてくださって、関心の高さを感じました。

もしご覧になられなかった方がいらっしゃったら、各地で自主上映が行われていますのでみんなの学校上映会を検索して、是非ご覧ください。

 


奈良県橿原市「子ども総合支援センター」

2016年08月04日 | 障がい

障がい児や発達が気になる子どもの発達支援は、ほとんどの自治体では児童福祉の所管。

市原では就学時になると支援は発達支援センターから教育センターに代わるため、支援がぷっつり途切れてしまうこと。

子どもにとっても親にとっても不安。この問題を6月議会で小沢議員が取り上げました。

そこで福祉と教育の両面で支援している、奈良県橿原市の子ども総合支援センターを視察しました。

センター長が教育総務副部長とは驚きです。

子ども療育課と教育支援課がそれぞれの課を越えて関係を深め、支援の隙間を埋めることをキーワードにしているんです。すごい!

2つの課が協力し合うに至るまでには、地道な努力と熱い想いがあってのことです。

普段は幼稚園や保育所に通う子どもたちが、理学療法・作業療法・言語療法・音楽療法・臨床心理士による個別指導など、個々の必要性に応じて療育を受けています。

その内容を幼稚園や保育所と情報共有し、子どもの発達を両者で支援するためにケア会議を開いています。

幼稚園や保育所の担任や園長が支援センターにきて子どもの様子を見たり、逆に幼稚園や保育所でどのようにすごしているのかを見に行くこともあります。

就学後は同じように小学校とケア会議。

「私たちは黒子。子どもの活躍の場である幼稚園や保育所、学校との連携を大切にしています」 ステキな言葉ですよね。

療育を受けながら就学後につながっていくことは、親にとって安心できるものです。

これは訓練室。

 

次は理学療法士が作った道具。ビー玉を上から落とすとコロコロ転がっていきます。

「赤い所に入れよう」 うまく自分の手をコントロールできるかな?

訓練は楽しくなきゃ続きません。

 

次は体を使ってみよう!バランス感覚を養います。

左はセンター長(教育総務副部長)さん。右は笑顔で童心に返った小沢議員。

 

可愛いトイレで、排泄トレーニング!

奈良県立医科大学との協定で医師の派遣があり、医療との連携も大切にしていて、ちょっと驚いたのは国内でも少ない児童精神科医が奈良には多いこと。

大きな病院でなくても、発達障がいを診断できて処方できるクリニックが幾つかあるんです。

基本的に母子通園なので、通園児の療育の間、兄弟を姉妹を預かってくれるボランティアさんがいることも驚きました。

母子が療育に集中できる。これってすごく大事なことなんです。

ここがお預かりルーム。

療育を終えた子どもさんも、ここで遊んで帰ることもあるようです。

今回の視察は少数会派の議員4名で行きました。

左から竹内議員、大曾根議員、小沢議員、私。

 

この後は古き街並みを保存している橿原市今井町へ。

障がい者就業の場「ブリッジ」も、街並みに溶け込んでいます。

 

翌日の視察は後日報告いたします。 


悲しい事件

2016年07月27日 | 障がい

昨日は五井駅で市民ネットワークの通信を配布するために、いつもより早く5時半に起床。

テレビから流れるニュースに愕然としました。

こまめにブログ更新しようと思ってはいたものの、さすがに昨日は何も書けず・・・。

一日経って、事件の様子が解明されるにつれ、もっと深い悲しみと憤りが増してきます。

さきほどニュースで、「全国手をつなぐ育成会連合会」からのメッセージが流れました。

以下はその文章です。

 

津久井やまゆり園の事件について

(障害のあるみなさんへ)

 

7月26日に、神奈川県にある「津久井やまゆり園」という施設で、

障害のある人たち19人が 殺される事件が 起きました。

容疑者として逮捕されたのは、施設で働いていた男性でした。

亡くなった方々の ご冥福をお祈りするとともに、そのご家族には お悔やみ申し上げます。

また、けがをされた方々が 一日でも早く 回復されることを 願っています。

 

容疑者は、自分で助けを呼べない人たちを 次々におそい、傷つけ、命をうばいました。

とても残酷で、決して 許せません。

亡くなった人たちのことを思うと、とても悲しく、悔しい思いです。

 

容疑者は「障害者はいなくなればいい」と 話していたそうです。

みなさんの中には、そのことで 不安に感じる人も たくさんいると思います。

そんなときは、身近な人に 不安な気持ちを 話しましょう。

みなさんの家族や友達、仕事の仲間、支援者は、きっと 話を聞いてくれます。

そして、いつもと同じように 毎日を過ごしましょう。

不安だからといって、生活のしかたを 変える必要は ありません。

 

障害のある人もない人も、私たちは 一人ひとりが 大切な存在です。

障害があるからといって 誰かに傷つけられたりすることは、あってはなりません。

もし誰かが「障害者はいなくなればいい」なんて言っても、

私たち家族は 全力でみなさんのことを 守ります。

ですから、安心して、堂々と 生きてください。

 

平成28年7月27日

全国手をつなぐ育成会連合会

会長   久保  厚子


障がいがあってもなくても、命の重みは同じ。

亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り致します。 


市原市交流ボッチャ大会

2016年06月27日 | 障がい

姉崎保健福祉センターで行われたボッチャ大会。

「ボッチャを通じて、市原市民とパラリンピック強化選手と障がい者の交流を楽しんでみよう!」ということで、市原市議会からも11名が参加しました。

ボッチャを初めて体験し、ハマりました!

カーリングに似ている競技で、子どもから高齢者まで皆が手軽に楽しめるスポーツです。

ボールを投げるコントロールと戦略が必要です。

でも初心者にとっては戦略なんて考えられず、ただただジャックボールを目標に投げるのみ。

午後には選手のデモンストレーション。

左がリオのパラリンピックに出場する廣瀬さん。白いジャックボールに吸いつけられるような、見事なコントロール。

右は強化選手の粥米さん。スロープの向きや高さを調整してボールをコントロールしています。

同じく強化選手の藤井さん。握力がなく手首に力が入らないとは思えないボールさばき。

東京パラリンピックでは3選手そろって出場してほしい!

彼らの悩みは練習会場。

身体障がい者の多くは体温調整がうまくできないため、外気温に左右されます。

うちの息子も同じで、熱い所にいると体温は38度近くまで上がってしまうのです。

日本のスポーツは根性論だったため、空調設備が整った体育館は少なく、練習会場が限られています。

これを改善してほしいですね~。

障がい者に優しい環境は、子どもや高齢者にとっても優しい環境。

障がい者スポーツであるボッチャを通して、優しいまちづくりを考えていきたいです。


袖ケ浦特別支援学校の頒布会

2016年02月19日 | 障がい

17日から議会が始まりました。

今議会は28年度の予算審査特別委員会があり、1週間前にもらった資料に目を通すだけで精一杯。

私の所属は建設常任委員会なので、主に土木や下水道にかかわる審査をすることになっています。

これまでの一般質問とは違い、限られた範囲での質問は得意分野でないため、かなりのプレッシャー。

新人らしく身の丈に合った質問をしよう!と開き直るしかありません。

今日はリフレッシュを兼ねて、息子の母校・袖ケ浦特別支援学校の頒布会に行きました。

おゆみののイオンで開催され、生徒が作った品を売っています。

木工班が作ったペン立てや小物入れなど。

 

陶芸班が作ったお皿。

 

手芸班は布巾や巾着袋、枕カバーなど。

どの商品も生徒が懸命に作ったもので、その作業を支えているのは先生方です。

会計を担当する生徒は、麻痺のある手でゆっくり電卓で計算しお勘定。

自分達が作ったものを売りお金をいただくという一連の作業は、生徒にとって貴重な経験でもあり、自信につながります。

売り上げは次の材料費になるだけで、利益を目的としていないことから、市販品より安価。

でも、商品価値は優れています❗

かわいそうだから買ってあげようという時代は過ぎ、商品価値がなければ売れないことを学ぶ場でもあります。

「いらっしゃいませ」と、勇気を振り絞って大きな声を出す生徒たち。

その笑顔に励まされました。

私も頑張らなきゃ❗


心のバリアフリー

2015年11月29日 | 障がい

12月の議会質問日が決まりました。

16日(水)の5番目です。

この日は常任・決算審査特別委員長報告などを終えてからの質問となるため、5番目の私は午後からになります。

質問事項は

1・広報紙のあり方について

2.観光振興について

 1)おもてなしの心について

 2)観光ボランティアの育成と協働のあり方について

議場ってどんなところ? どんなやり取りが行われるの? 一度見てみたい。

そんな動機で充分ですので、お時間ある方は、是非傍聴にいらして下さい。

案内を出したものの、まだまだ内容を練り直さなければならず、毎回お尻に火がつく有様です。

 

今日は気分転換を兼ねて、家族でアートミックスに行ってきました。

写真は内田未来楽校(旧内田小学校)です。

今は地域の方が買い取って管理されています。

到着するなり猪汁を振る舞っていただき、地域のおもてなしの心に感激!

「お兄ちゃんも食べる?」と、息子にも聞いて下さる。

息子はミキサーにかけないと食べられないので丁重にお断りしましたが、息子を連れていると人の思いやりの心が如実に見えるんです。

入口の段差も皆さんに手伝ってもらって息子も芸術鑑賞。

展示作品もさることながら、維持管理された校舎そのものもアートでした。

この後は旧里見小学校に移動し、里見食堂で昼食。

スパイスの効いたカレーは500円。これはお値打ちです。

展示は2階にもあり、車椅子の息子を運びましょうかと声をかけていただきました。

息子を連れて行くと、バリアフリー度がわかるんです。

エレベーターを設置すれば人の助けなしに移動できますが、人の関心は薄れてしまいます。

でも本当のバリアフリーは設備ではなく、心のあり方ではないでしょうか。

心のバリアフリーに触れた1日でした。

 


会いたかった人に会えた!

2015年11月24日 | 障がい

昨日の議員研修会。講師は神戸にある社会福祉法人プロップ・ステーションの理事長、竹中ナミ氏。

16年前大阪にいた頃、私と同じく重度の障がいをもつ子どもさんを育てながらも、障がい者の働く場を作っている竹中さんの新聞記事を見て、ずっと会いたいと思っていた方でした。

関西では「ナミ姉(ナミねえ)」は超有名人。

やっぱり、すごいパワーの持ち主でした。

25年前に数人の仲間と共に草の根のグループとしてプロップ・ステーションを発足。

「寝たきりだから働けないんやない。満員電車の通勤ができへんからや。働きたいんや」と言う重度障がい者の声に動かされ、「重度障がい者を納税者にしよう!」との思いで活動されてきました。

そこで目をつけたのがコンピューター。

コンピューターは手指以外に足、口、瞼など、身体のどんな部分であっても、僅かでも自分の意志で動かせたなら「入力装置」を接続できるからです。

現在プロップのセミナーでは、身体障がい以外に知的ハンディあるいはLDや自閉症や発達障がい、精神障がいのチャレンジドITCを学び、それぞれの個性と能力を発揮しています。

チャレンジド(Challenged)は挑戦という使命やチャンスを与えられた人を示す米語で、プロップ・ステーションでは「障がい者」というネガティブな言葉を使わずチャレンジドという言葉を1995年から使っています。

ITCは日本でいう「IT」ですが国際的には「ITC」と呼ばれていて、「C」はコミュニケーションの「C」で、情報技術は本来「人と人の、あるいは人と社会のコミュニケーションに役立つこと」が大きな役割だそうです。

外に出るのが困難な重度障がい者にはピッタリ!

でも、どうやってこんな活動ができるの?って思いますよね。

「障害者年金を叩いても勉強したい!」と言われて、なんとかパソコンとソフト、講師を手配しスタート。

ある日、事務所に大きな箱が届き開けてみたら、発売1か月前のウィンドウズ94が入っていたそうな。

送り主は日本マイクロソフト社の社長。

その思いは「してあげる」というのではなく、プロップの活動に先行投資としてソフトを寄付するというもの。

ここからプロップはマイクロソフト社とつながっていくんです。

障がい者が技術を学びスキルを身に付けても、受注の壁が立ちはだかる。

仕事の幅を広げるには法人化しなくてはならない。社会福祉法人の資格を取ろう!

日本マイクロソフト社の社長がパソコンを揃えてくれ、立派な事務所も手配できたけど・・・・。

なんと、1億円の担保金がいるんですって!

この話し全てオジャン・・・。

その報告を日本マイクロソフト社に伝えると、返ってきた答えが「ビルに頼みましょう」

ええっ!? ビルって、あのビル・ゲイツですよ!

ポーンと1億円を快諾。 

こうして草の根のグループが、社会福祉法人になったのです。

福祉は社会的弱者を弱者なくするために支えるものだが、人の能力を引き出せない。

人が誇りをもって生きるためには、働く場が必要。

関西弁で語るナミ姉の言葉、大阪で生まれ育った私の胸に響きました。

この議員研修会の企画をして下さった二田口議長に感謝です。

この後、ナミ姉を交えての懇親会。

2009年から「ナミねぇBAND」を結成し、ヴォーカリストとしても活動中というだけあって美声を披露して下さいました。

東京から戻った小出市長が割り箸をタクト代わりにして指揮を。

ノリノリのパフォーマンスは、ごらんの通り。

市職員と議員で市原市民歌を大合唱。

締めは前田教育長のエール。

賑やかな懇親会でした。

 

さて、もうすぐ議会が始まります。

明日は自宅で質問の準備しなきゃ~。

 


千葉県特別支援学校PTA連合会

2015年10月31日 | 障がい

息子が生まれてからずっと続けてきた「智章日記」。

生まれた時いろんな病気をかかえて、いつ死んでしまうのかと思い、生きた証を残そうと書き始めました。

何時に起床して、何をどれだけ食べたか、排便、その日の様子などを1日も欠かさず綴って20年。

仕事を始めてからは空白が増える一方ですが、ここには息子の育ちと親の思いが集約されています。

そんな思いを、千葉県特別支援学校PTA連合会が主催する研究大会で発表しました。

テーマは「共に生きる社会づくりをめざして」

知的・身体共に重度の障がいをもつ息子が通っていた大阪府河内長野市立の小・中学校では、

支援学級に閉じ込められることはなく、通常学級で過ごす時間が多くあり、共に過ごす時間が息子への理解になっていました。

「何ができるかできないか」ではなく、どうすれば一緒にやれるかを考えてくれた友達。

そんな友達に囲まれ笑顔を見せる息子の存在が、友達を支えていたこともありました。

でも、千葉では重度障がい児が公立の学校に通うケースはまだまだ少ない。

専門性のある特別支援学校に通学することで、地域から埋もれてしまうというデメリットがある。

共に生きる社会づくりは、まず見て知ってもらうことから始めようよ。

ジロジロ見られる→見られるから外に出さない→出さないから珍しい→珍しいからジロジロ見る

この負の連鎖を断ち切るのは、私たちの行動次第。

そんなお話をさせていただきました。

千葉県特別支援学校PTA連合会は、国立・県立・市立の特別支援学校で組織されています。

視覚・聴覚・病弱・肢体不自由・知的、全ての障がい種が集まり活動しているのは全国でも珍しく、

年に4回開催される会を通して学校や障がい種を超えたつながりがあります。

H23・24年度は袖ケ浦特別支援学校が事務局になり、私が会長を務めていました。

そんなこともあって、古巣に帰った気分でした。

写真は現在の会長、千葉聾学校のPTA会長さん。

特別支援学校のPTA会長の中で数少ない男性です。(左の女性は手話通訳の方)

おおらかで人を包み込む魅力があり、今までにはない父親目線を取り入れた活動に期待しています。

 


息子の気持ちを知りたい

2015年10月19日 | 障がい

週末は外出が大好きな息子のための「お出かけ日」。

多忙になってきましたが、なんとか時間を作って出かけています。

それは息子の楽しみだけでなく、障がい者の存在を知ってもらいたいという意味もあります。

障がいを理解するのは机上の勉強だけでは無理。

「見ることが知ることの始まり」で、まず外に出さなければ理解は生まれないんじゃないかな。

これは先週末に行った国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)

ちらほら咲くコスモスの向こうに見えるのは、紅葉したコキア。

例年はこの時期に真っ赤になるようですが、今年は暑さのせいか紅葉始め。

広ーい公園の散歩が心地よかったです。

食物アレルギーがありミキサーでつぶさなければ食べられない息子の食事は、お弁当にして出かけます。

外出先ではお父さんが食べさせてくれます。というか、私とは食べてくれない。

言葉を話せたら、言いたいことがいっぱいあるんだろうなー。

「オカン(関西弁で母親のこと)はウザイ!」 とか、「俺が思ってることは、そうとちゃう!」

たまには「なんでわからんねん、アホー!」と叫びたい時もあるんだろうか?

どんなに愛情を注いでも、息子の本心はわからないもの。

表情や体の動きで察するしかありません。

でも「察しているつもり」でしかないのかもしれませんね。

今日は朝から農業センターの「いーでんいーでん収穫まつり」に息子を連れて行ってきました。

市内産の農産物や地域伝統の「ふるさとの味」をPRするためのまつりです。

爽やかな秋を感じられる会場には、農産物や加工品が並んでいました。

美味しいものをいただいた後、牛久までドライブ。

車内で「あっ、あー」と声をあげる息子は、楽しんでくれたかな?

母は、あなたの気持ちを知りたい!

21年間わかりきれない気持ちを探ることが、母のライフワークになっています。

 


国際福祉機器展

2015年10月08日 | 障がい

やっぱりすごい、国際福祉機器展!

3年ぶりに行きましたが、子どもを通所させている時間では全く見きれず消化不良。

開催期間の3日間通い詰めたいぐらいです。

何がすごいかって?

車椅子、ベッド・入浴用品、オムツ、義肢・装具、コミュニケーション機器に始まり、

福祉車両や住宅設備に至るまで、あらゆるものが揃っているし業者の数もハンパない。

それ以外にシンポジウムやセミナーがいっぱいあって学習もできる。

国立リハビリテーションセンター研究所の「障害者の防災対策支援」セミナーに参加しました。

 

写真は災害時に必要な備えのチェックリストを作るためのものです。

障がい者は生活支援機器が使えなくなることで、災害時に受けるダメージが健常者より大きくなることから、

「何が使えなくなり、何で代用するか」を考えることが備えの一歩。

一般的な防災物品から、障がい者に特化した必需品まで、多様な備えを提示することで、

自身の備えに対する気付きを与える効果が期待されるチェックキットです。

自助力を上げるためには、すごく有効!

このセミナー後に発表者の硯川博士とお話ししたところ、活用する自治体が出てきているとのこと。

高齢者にも適用できるので、大田区の高齢見守りネットワークでも活用されています。

市原市でも取り組めないかな~。そうだ、防災課に行こう!

 

これは、非常用階段避難車「エクセルチェアー」。

昇降タイプのものは100万円ぐらいしますが、これは「降りる」だけのものなので21万円。

しかも14キログラムと軽量。 公民館や図書館などに備えている自治体もあるとか。

この国際福祉機器展のブースには、以前住んでいた大阪で息子がお世話になった方もいて、

再会できるのも楽しみの一つです。

議員になった報告をして「また、来年も!」と、再会を誓い合いました。

9日が最終日です。ご都合つく方は是非、足をお運び下さい。

行かなきゃ損ですよ~!

 


福祉避難所開設訓練

2015年10月02日 | 障がい

市の総合防災訓練では見ることができなかった福祉避難所。

今日は夕方から、市原特別支援学校の福祉避難所開設訓練に、息子を連れて参加しました。

息子にとっては初めての体験なので、どんな反応を見せるのかちょっと不安でしたが、気持ちを崩すことなく消灯時間の21時まで過ごせました。

18時半から説明があり、夕食時間。

 

これは非常食のシチュー。乾燥させた牛肉入り野菜をお湯に入れると出来上がり!

温かいものは、この時季でもほっこりしますね。

 

バナナ、ビスケット、パン、ソーセージも。

食後はプライバシー保護のための間仕切りの作成。

段ボール2枚を貼り合わせるだけで、かなりの効果がありました。

 

床に敷いてあるのも重ねた段ボール。息子には硬いけど、非常時としてはイケます。

この後、子どもたちは先生と校内の暗闇探検。

市原特別支援学校は知的・情緒障がいの子どもを受け入れる学校ですが、息子の母校・袖ケ浦特別支援学校から転任された先生がいて、安心してお任せできました。

ふと思ったことは、福祉避難所だから障がい者にとって安心できる場所なのではなく、知っている人がいてこそ安心につながるのですね。

21時の消灯。

 

足元を照らすランプが置かれ、ちょっとロマンチックなムードに。

訓練は明日の朝8時までですが、私たちはここで帰宅しました。

来年は宿泊してみようと思います。

 


大阪にて 続編

2015年08月14日 | 障がい

昨日は郷土料理を食べた後、息子が小学校でお世話になった担任の先生と、介助員の先生(看護師)が来てくれました。

担任の先生とは10年ぶりの再会。

じーっと見つめ、声をかけてもらうと満足気な表情で思い出したようです。

だーいすきな先生でしたから。

重度で言葉を話せない息子を2カ月間ひたすら観察し、何をやれるかよりもどう感じているかを見つめていて、微細な息子の反応を感じ取ってくれた先生でした。

帰り際のバイバイを息子の手を取ってさせようとしたら、「そんなんせんでええ」

「トモ君、またな」とごく普通に声をかけ、キュッと体に力を入れる息子の様子を見て、「ほら、ちゃんとわかってるんや」と先生。

あー、大切なこと忘れてるよなー私・・・。

介助員の先生は小学生の子供さんを連れて来てくれ、息子が大好きな「かいけつゾロリ」を一緒に鑑賞。

 

息子とは初対面でも不思議がることがないのは、通学している学校にも重い障害をもつ友達がいるから。

息子もそうですが、大阪では重度障害があっても地域の学校が受け入れています。

障害の理解は、大人よりも子どもの方が柔軟に受け止めます。

理屈じゃないんですよね。だから「かわいそう」とは言わない。

障害=かわいそう は、大人の価値観なのかもしれません。

河内長野市は10年以上前から支援学級に、介助員として看護師を配置。その1人目が来て下さった方なのです。

障害があっても普通に暮らしたい。その第一歩は教育現場だと思います。


防災学習会

2015年07月25日 | 障がい

市原市肢体不自由児者父母の会が企画した「障がい者家族のための防災学習会」に行ってきました。

場所は、この春オープンしたばかりの市原市南部保健福祉センター。

午前中は起震車で大地震を体験。

今回の企画はこの起震車で車椅子に座って揺れを体験することでした。

 

私が行ったときにはもう終わってしまってたんですが、想像以上の揺れで車椅子の前輪が浮いちゃって落ちそうになったとか。

起震車に車椅子で体験なんて肢体不自由児者の親ならではの視点です。

消防署の方もビックリされて、こぞって体験してたそうです。

続いて屋内で、車椅子が使えない時の運び方、物を詰まらせた時の処置、けいれんが起きた時の安全な体位などを学びました。

 

写真は、吐き出させるためのハイムリック法。迫真の演技でした。

お昼は非常食の試食会。通常の非常食ではなく、噛む力が弱い人でも食べられるもの。 

 

お湯を入れるだけでポッテリした和風味の粥が出来上がり、なかなかの美味。

他にもカレーや卵どんぶりもあって、和気あいあい楽しい非常食ランチタイムになりました。

午後からは市原市防災課の出前講座。

家族に障がいのある方がいらっしゃる担当者だったので、行政目線でなく気持ちが通じ合うお話でした。

「自助・共助・公助」の中で、今までの事例では公助はたった1割。

災害時の備えは、非常用の持ち出し袋と日頃のご近所付き合いが大切ですね~。