大阪の御堂筋線なんば駅から歩いて2分くらいのところ
繁華街というか呑み屋街の中に不思議に馴染んでる小さい美術館。
こんな可愛い浮世絵猫さんがお出迎えです。
https://plus.google.com/114012312658034273526/photos?hl=ja#114012312658034273526/photos?hl=ja
大阪の観光地を検索していてここを見つけた時は嬉しかった。
江戸ものではない関西(上方)の浮世絵。
柳腰の美人画の浮世絵じゃなくて
もっと自然に近いままのその時代のリアルな役者絵。
鬘や舞台衣装の関係で実際は3頭身くらいに見えてた舞台上の姿を
そのまま描くことでより躍動感や存在感が伝わるところが上方の浮世絵なのだと。
ミュージアムショップの係の方が教えてくれました。
「ほら、こんな感じ」と見せてくれたのは
暴れん坊の(きっと有名なのだと思うんだけど名前が分からない)睨み絵でした。
というのもネット検索してたとき
「このページをプリントして持ってきたらポストカードを1枚プレゼント」
ということだったのでプリントして持参していたのです。
いくつかある中で選んでいいということだったので迷ったのですが
私はやっぱり細くて柳腰の美人画の方が好みだったので
「振り返り美人(そんな言葉はないですが)みたいな絵を選びました。
そうしたら、「ああ、それは江戸物だけどね」って言われました。
うーん・・。でも見ていて「うっとり」出来るものが好きだから
大阪で江戸物でしたが それもまたいいのかもしれません。
実際の美術館はこじんまりした造り。
4階建ての薄暗い中 何故かお客は私一人。
照明も落としてあるので近くまで近づいて見てたけど
「こんなに近づいてもいいのかな?」ぐらいのほっとかれ具合。
優雅な時間と言えばそうだけど 正直なところ「大丈夫かなー」って思ったりもしました。
きっと防犯ビデオとかしっかりしてるんでしょう。
そうじゃなかったら(他人事ながら)心配です。余計なお世話か。
だってやっぱりこれらって日本の宝ですよね。セコムよろしく~でしょうか。どうなんでしょう。
江戸時代の道頓堀は芝居の中心地だったので
上方の浮世絵もブロマイド代わりとして人気だったのだそうです。
写真じゃないわけですから、1つ1つ書くのも時間かかって
あ、版画かもしれませんが手にいれるのも
今とは違って大変だったんだろうなと思いを馳せてみたり。
帰りのミュージアムショップでは自分へのお土産を
迷ったあげく 綺麗な絵が描かれてる和ろうそくを選びました。
赤と白の2つ買ったら箱に綺麗にいれてくれて嬉しかった。
赤い蝋燭って昔おとぎ話で読んだような~と思って
後で調べてみたら「赤い蝋燭と人魚」だったかな、
結構悲しいお話で最後には人身(人魚だけど)売買みたいになっていて・・。
そうだったのかって複雑な気持ちに。
小さい頃読んだ記憶しかないのであの頃は理解できてなかったんだなと思いました。
本のカテゴリーとしては「日本の怪談」になってるお話。
でもロウソクを描く綺麗な人魚には幼心に憧れた記憶がありました。
日本のお話には何か悲しいものが多い。