私が、本を出版できるようになるまでの道のりを、忘れないように残しておこう。
いよいよ、クライマックス。最終回。
前回からの続き。
ゲラの修正案を、編集者の三浦さんに送ってから、待つこと約1か月。
私と共著の山崎さんが「なかなか、三浦さんから連絡がないねえ」と心配している矢先。
振り返れば、ちょうど1年前、12月も暮れの頃だった。
編集者の三浦さんから連絡が入った。
「お二人のお直し(と、彼はこう呼ぶ)を何とかうまく反映させて、共著の違和感(2人で書くと書き方の微妙なニュアンスが違ってしまう)を調和して、最終原稿案ができました。か紙ベースで読んでいただきたいのでご自宅に送ります」
ということで、年末休暇直前の12月28日に、再び送られてきた厚さ3-4センチの原稿。
自分達の想いがたくさん詰まっているので、実際の重さ以上に、手に取るとずっしりと重く感じる。
私と共著の山崎さんは、年末年始は返上してこの最終原稿を読んで微調整する作業に取り掛かった。
そして、ここから出版までの仕切りが、敏腕編集者 三浦さんの腕の見せどころであることに、私たちは気づかされることになる。
最終原稿完成までの細かいスケジュール管理、校正(今年はTVドラマでも校正者がフォーカスされたが、こんなに細かい校正をしてくれるとは書いた当初は想像もできなかった)、
そして、カバー表紙、出版日の決定。
原稿ができるだけではまだまだ本は出版できない。
実際に本を出版して初めて分かったことだが、出版までの最後の最後の大仕事は、本のカバー表紙のデザイン。
いつもは落ち着いた印象の編集者の三浦さんが、いつになく興奮した口調で
「本のデザイン、表紙が決まりました! 弊社(ダイヤモンド社)の営業担当とも話をして、このデザインで行きます!売れるためにはインパクトが重要ですから!」
と、メールが送られてきたので、ファイルを開けてみると、、、
表紙デザインは、私と共著の山崎さんが想像していたものとは全く異なるタイトル『世界の最も野心的なビジネスエリートがしている 一流の頭脳の磨き方』になっていた?!
(ちなみに、私と共著の山崎さんは、それまでずっと仮称で進めてきた「世界のエグゼクティブは何を学んでいるのか?」が少し修正されるだけだと、信じていた、、、)
私達が伝えたかったのは、スキルやノウハウではなく、「経験と知識を高速回転させることによって知恵となって身につく学習そのもの」
しかも、打ち合わせでは、「エリートという言葉は使いたくない。自分達もエリートではない。地位や階級ではなく、誰にでもできる学びの方法と価値そのものを伝えたい」と何度も伝えていた。
しかし、最終的には私たちの意見は大きく却下され、編集者の三浦さんが「今の時代、本は巷に溢れておりなかなか売れません。売れるためにはまず手に取ってもらうインパクトが必要なんです!」ということで、本のタイトルとカバーデザインは決まってしまった。
今思うと、確かに、自分も本の購入を考える際には、「タイトル」「目次」「著者」を見て判断することが多い。
「本を書く」ということは作者の責任だが、「本を売る」ということは出版社の責任でもあるのだ。
私と共著の山崎さんは、三浦さんの経験豊富なアドバイスに身を任せることにした。
ここまで来たら、出版まであと少しなのだから。
それから、3か月。
いくつかの最終調整を経て、私と共著の山崎さんの本は、本当に出版されることになった。
2016年3月18日。
人生で一度は本を書いてみたい、と思っていた私の夢が実現した、宝物の日になった。
私にとって「本を出版するということ」から得た学びは本当に大きかった。作者が伝えたい想いを、たくさんの人たちが紡いで繋いで形にする。
表現することの難しさや、理想だけでは形にならないものをどうやって形にするか。
その苦しみと喜びを体感することができる貴重な経験でもあった。
この本を通じて私が本当に実現したかったことは「人の元気とやる気と勇気を引き出す」こと。
これで終わりではなく、ここからがスタート。
完。
拙著『世界で最も野心的なビジネスエリートがしている 一流の頭脳の磨き方』
ダイヤモンドオンライン掲載「一流の頭脳の磨き方」
追)
本が出版されてから知った、編集者の三浦さんのすごさ。三浦さんは世の中に多くの「一流~」ベストセラーを出している本当に敏腕編集者なのだった。三浦さんに心から感謝したい。
「一流の育て方」
「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」
等。
いよいよ、クライマックス。最終回。
前回からの続き。
ゲラの修正案を、編集者の三浦さんに送ってから、待つこと約1か月。
私と共著の山崎さんが「なかなか、三浦さんから連絡がないねえ」と心配している矢先。
振り返れば、ちょうど1年前、12月も暮れの頃だった。
編集者の三浦さんから連絡が入った。
「お二人のお直し(と、彼はこう呼ぶ)を何とかうまく反映させて、共著の違和感(2人で書くと書き方の微妙なニュアンスが違ってしまう)を調和して、最終原稿案ができました。か紙ベースで読んでいただきたいのでご自宅に送ります」
ということで、年末休暇直前の12月28日に、再び送られてきた厚さ3-4センチの原稿。
自分達の想いがたくさん詰まっているので、実際の重さ以上に、手に取るとずっしりと重く感じる。
私と共著の山崎さんは、年末年始は返上してこの最終原稿を読んで微調整する作業に取り掛かった。
そして、ここから出版までの仕切りが、敏腕編集者 三浦さんの腕の見せどころであることに、私たちは気づかされることになる。
最終原稿完成までの細かいスケジュール管理、校正(今年はTVドラマでも校正者がフォーカスされたが、こんなに細かい校正をしてくれるとは書いた当初は想像もできなかった)、
そして、カバー表紙、出版日の決定。
原稿ができるだけではまだまだ本は出版できない。
実際に本を出版して初めて分かったことだが、出版までの最後の最後の大仕事は、本のカバー表紙のデザイン。
いつもは落ち着いた印象の編集者の三浦さんが、いつになく興奮した口調で
「本のデザイン、表紙が決まりました! 弊社(ダイヤモンド社)の営業担当とも話をして、このデザインで行きます!売れるためにはインパクトが重要ですから!」
と、メールが送られてきたので、ファイルを開けてみると、、、
表紙デザインは、私と共著の山崎さんが想像していたものとは全く異なるタイトル『世界の最も野心的なビジネスエリートがしている 一流の頭脳の磨き方』になっていた?!
(ちなみに、私と共著の山崎さんは、それまでずっと仮称で進めてきた「世界のエグゼクティブは何を学んでいるのか?」が少し修正されるだけだと、信じていた、、、)
私達が伝えたかったのは、スキルやノウハウではなく、「経験と知識を高速回転させることによって知恵となって身につく学習そのもの」
しかも、打ち合わせでは、「エリートという言葉は使いたくない。自分達もエリートではない。地位や階級ではなく、誰にでもできる学びの方法と価値そのものを伝えたい」と何度も伝えていた。
しかし、最終的には私たちの意見は大きく却下され、編集者の三浦さんが「今の時代、本は巷に溢れておりなかなか売れません。売れるためにはまず手に取ってもらうインパクトが必要なんです!」ということで、本のタイトルとカバーデザインは決まってしまった。
今思うと、確かに、自分も本の購入を考える際には、「タイトル」「目次」「著者」を見て判断することが多い。
「本を書く」ということは作者の責任だが、「本を売る」ということは出版社の責任でもあるのだ。
私と共著の山崎さんは、三浦さんの経験豊富なアドバイスに身を任せることにした。
ここまで来たら、出版まであと少しなのだから。
それから、3か月。
いくつかの最終調整を経て、私と共著の山崎さんの本は、本当に出版されることになった。
2016年3月18日。
人生で一度は本を書いてみたい、と思っていた私の夢が実現した、宝物の日になった。
私にとって「本を出版するということ」から得た学びは本当に大きかった。作者が伝えたい想いを、たくさんの人たちが紡いで繋いで形にする。
表現することの難しさや、理想だけでは形にならないものをどうやって形にするか。
その苦しみと喜びを体感することができる貴重な経験でもあった。
この本を通じて私が本当に実現したかったことは「人の元気とやる気と勇気を引き出す」こと。
これで終わりではなく、ここからがスタート。
完。
拙著『世界で最も野心的なビジネスエリートがしている 一流の頭脳の磨き方』
ダイヤモンドオンライン掲載「一流の頭脳の磨き方」
追)
本が出版されてから知った、編集者の三浦さんのすごさ。三浦さんは世の中に多くの「一流~」ベストセラーを出している本当に敏腕編集者なのだった。三浦さんに心から感謝したい。
「一流の育て方」
「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」
等。