ＮＴＴドコモ・・・

　２０１３年１１月９日、ＮＴＴドコモは２０１２年１月１２日、ネットワークに障害が生じた場合に迅速な原因究明や復旧を行うため、サーバーメーカーなどと協力して緊急監視態勢を週明けにも整えることを明らかにしたのである。さらにスマートフォン（高機能携帯電話）用のシステムを総点検する実動部隊の「高度化推進室」を２０１２年１月１１日付で発足。繰り返し起こしたシステム障害の防止に向け、態勢を強化したのである。緊急監視態勢は、２０１１年１２月２５日に立ち上げた「ネットワーク基盤高度化対策本部」（本部長・山田隆持社長）の下に、非常事態に即応できる技術者を配置。サーバーを供給するＮＥＣとシステム構築を請け負うＮＴＴデータの上級技術者十数人でチームを作り、監視センターへの常駐や緊急対応が可能な態勢をとり、ネットワークの監視と障害発生時の早期復旧を図ったのだ。高度化推進室は、サービスプラットフォーム部に新設し、前ソリューションビジネス部長の長谷川正之氏が室長に就いた。スマホ向けインターネット接続サービス「ｓｐモード」の不具合が昨年１２月２０日に発生したのを受け、ｓｐモード関連システムの問題点を究明。専任技術者１６人と兼任者の計２０人余りでｓｐモードの利用者増に対応したシステムの再構築を進めた。ｓｐモードの不具合はメールアドレスが他人のものに置き換わり、一部は第三者に情報が漏れる重大な障害だった。いったんは復旧したが、２０１２年元日には再びｓｐモードのメール送受信に障害が発生。スマホの利用者急増にシステム構築が追いついていない実情が露呈したのであるが、現在は・・・（佐々木和夫）