東京リサーチ日記

 いろいろなニュース・情報をコメントするコーナー(トラックバックは事前承認後公開しています)

1994年の金日成主席の死去のときと違い、住民たちは冷静な様子・・・

2013-05-12 00:00:00 | 情報・日記
 2013年5月12日、北朝鮮の金正日労働党総書記の急死が伝えられた2011年12月19日の平壌の様子を、中国中央テレビ(CCTV)などが報じた。ある中年男性は「この悲しみをどんな言葉で表せるのか。何も言葉が出ない」と声を詰まらせたのである。朝鮮中央テレビの女性アナウンサーは黒い伝統衣装姿で、声を震わせながら、金総書記の急死を伝えた。街を歩く女性たちも涙を流し、口を押さえてインタビューにも答えないまま通り過ぎたのである。朝鮮中央通信はホームページに平壌市民の様子を撮影した動画を掲載した。金日成主席の銅像や、金総書記の肖像画が付いた碑の前で、軍人や学生がひざまずいて泣き叫ぶ姿が写っている。工場労働者の女性は「悲しみを勇気に変えて、金正恩大将同志をさらにしっかり支えていく」と語ったのだ。ただ、韓国の聯合ニュースによると、韓国に暮らす脱北者らが北朝鮮の地方都市の住民に電話したところ、1994年の金日成主席の死去のときと違い、住民たちは冷静な様子という。ある消息筋は「金主席の死亡報道が出た直後は、国中が涙の海となった。今回は、涙を流す人はそれほど多くない」と話している。北朝鮮では金日成主席は子より偉大な人物であるということが伺える・・・(佐々木和夫)