デージー化に向けて

　今年は　デージー化　　（って何かはクリックで）　に向けて大きく動き出していく事になった。
同時に、何十年と音訳に携わって来た７０歳以上の方が会を去って行かれた。
年齢的な限界・病気・デージー化に伴なう機器の取り扱いに付いての不安感。
優しくて穏やかだった先輩の姿が、様々な理由で見る事が出来なくなった。
後を託された形になった者達の戸惑いは大きく、デージー化も足踏み状態になった。
でも、リスナーさんからの　CDを送って欲しいとの要望が多くなり
「兎に角、始めなければ何時まで経っても動けない」との意見で
PCの購入、音声入力ソフトの購入が決まった。
今までは、先輩の後に隠れていた私達数人の中堅所の存在が、俄然クローズアップされる結果となった。

　その数人の中で、仕事の程度・PC　　が扱えるか？　等を鑑みたら、私に期待が集中したらしい。　
「Yさんに先ず始めて貰いたい。それが会からのお願いです。」
「私ですか」　代表からの電話に、一瞬黙り込んでしまった。
「お願いします。PCが扱えて、音声ソフトの原理が解かっていないと困るんです。」
心のどこかで、
「目立つ事はしない！　出しゃばっても良い事なんて何も無いんだよ！」
自分を諌める声が聞こえる。　
ゆっくりと、ライフワークとして続けよう～そう思って来た自分の信条に反する。
その癖、長女気質の強い私は、廻りからそう言われると断りきれないと言う悪い所が。。。。

『パン教室、頑張りたいんだよね？』
『生活の中での時間配分、解かってる？』
もう一人の私が、怒って猛反対してる
『でも仕方無いじゃん。誰かがやらないといけないんだし。』
長女気質の私が、言い訳してる。
『チィどうせ後悔するくせに』
『じゃあね、私、頑張ら無い。頑張ら無いよ。　頑張らなかったら後悔もしないよね。』
『そう、頑張るなよ。頑張らないでボチボチやれよ。』
心がやっと折り合いをつけた。