私はもう長い間 音訳ボランティア を続けて来た
そのボランティアの先輩で、声・語り口共に尊敬する人がいた
多くの先輩たちがそうだったように、音訳の世界に デジタル化の波 が押し寄せた時に現役を引退された
一番の若手だった私が、デジタル化を進めた
先輩たちは パソコン録音なんてお手上げよ~ と言った
これはいい機会であり、引退時なのだと・・・・・・・・
ボランティアグループとしては、デジタル化に遅れればリスナーの要望に応えられない
それでも私達は今でも テープ を要望される方にはキチンと対応させて貰っている
今日グループから 録音図書貸し出し要望 のメールが届いた
私がテープからデジタル化して保管しているCDの発送だった
そのCDこそが、尊敬する先輩のものだった
マザーと呼ばれるCDを音訳ソフトに取り込み、新しいCDに焼く
マザーはスルスルと読み込まれて行く
終了 OK に対して ENTER を押した途端、声が流れ出た
その懐かしい声に、涙が零れた
私の良く知っている先輩の声だ!
落ち着いた低めのトーンが、とても聴き易い
殆ど読み間違いが無く、事前調査が行き届いている
実際に読むよりも、事前調査の方がより重要な世界
引退されてからもう長い
どうしていらっしゃるだろう~~
電話番号は知っているが 使われていません なんてメッセージは聞きたくない
ボランティアグループの友人にメールした
Kさんの声を本当に久しぶりに聞いたよ~
今聞いても、とっても良い音訳だった
懐かしくて、涙出たよ~