Tokkoちゃんの気まま日記

感じたままに~ 心のままに~ 好き放題書いてます

ミステリー

2006-09-19 09:07:12 | 読書
 山村美紗さんが亡くなって10年。 節目の年とあって、何かと取り上げられる事が多い。 最近読み始めた  「龍野武者行列殺人事件」 は、山村さんが書きかけのまま亡くなった後、盟友で有る 「西村京太郎」 さんが、筆を加え書き上げた作品で有る。

 西村京太郎さんと山村美紗さんの関係は、何かと取り沙汰をされる事が多かったようだ。 確かに二人の関係は、ご自分達の書いたミステリーにも負けず劣らずの謎を感じる。 「家族ぐるみ」 と評されるお二人の関係も、本当にそんな事が可能だったのだろうかと、首を傾げる部分が多い。
山村美紗さんのご主人が、 「山村 巍(たかし)」 さんという数学の教師だった人で、退職後に画家として活動されている事も余り知られてはいない。
描いているのは、奥様の美紗さんの油彩肖像画で有る。
 なのに、娘さんの 「山村紅葉」 さんが、自分の父親に付いて語る事が全く無い。

 第一、西村京太郎さんはテレビの取材に対し、
「僕は、初めは彼女が独身だと思って居ましたからね~」 と答えている。
 しかし、現在は脳梗塞で体が不自由な西村さんの傍には、ちゃんと初老の奥様が付き添っている。


 そんな、私生活もチョッピリ気に為る作品の話はこの位にして、今とっても興味の有る本が紹介されていた。
ソマリー・マム著 高梨ゆうり訳 「幼い娼婦だった私へ」 定価1600円

 カンボジアの貧しい山岳民族の子ソマリーは、10歳で見知らぬ老人の養女となる。 養女とは名ばかりで、実際には 「家政婦」  12歳で、近所に住む男からレイプされ、転落が始まる。 幼くして売春を余儀なくされ、周りからの虐待にさらされながらも、自分で道を切り開いたソマリー。 やがてフランス人男性と結婚し、故郷のカンボジアで、かつての自分と同じ境遇に居る女性達の為に、NGO アフェシップ を設立し、支援センターを運営している。
 彼女の著書は、同じ女性としてとても興味が有る。 日本社会には、一見関わりの無い事に見えるが、実は日本も関わっている。 日本にも、そんな人身売買で売られた女性達の受け入れ市場が存在している。 需要が有るから、市場が存在するのだ。 次に、本屋さんに立ち寄ったら、彼女の本を探してみよう。





コスモスとパンジーの寄せ植え