トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2018年5月15日 三方岩岳から野谷庄司山

2018-05-17 16:01:48 | ブログ

笈ヶ岳、大笠山方面(野谷庄司山頂上より)

4月5月は期の変わり目でなかなか好きな山登りに行ける機会がありませんが、久しぶりに白川郷のホワイトロード入口ゲート(馬狩ゲート)から三百名山の一つである三方岩岳へ行ってきました。歩き始めは早春の緑鮮やかなブナ林が続き気分は実に爽快。尾根上に出ると咲き始めた多くの種類の高山植物が出迎えてくれ、その美しさに時々足を止めて写真と撮る。感嘆の声を上げながら三方岩岳頂上直下まで順調そのもの。直下の斜面のトラバースだけはスリップしたら重大なアクシデントになりそうなので慎重にならざるをえなかった。この気温で雪が緩み、蹴りこみだけでスムーズに通過できたが、凍っていたらアイゼンは必須で初級者には厳しいだろう。最高点には予定より1時間以上早く着いた。頂上の展望が素晴らしい。人形山、籾糠山、猿ヶ馬場山、三方崩山、笈ヶ岳、アルプス方面の山々など360度の展望を満喫する。しばらく休んだあと、野谷庄司山へ向かう。雪で所々しか現れない夏道をたどろうとするとなかなかスムーズに進めないので、このような時期は夏道にこだわらない方が良さそうなのだが、初めてのコースなのでつい夏道を探してしまうのに時間がかかる。それでも野谷庄司山には1時間少々で着いた。夏のコース標準タイムと変わりないが、南アルプスの笊ヶ岳を日帰りでやっつけるにはこの半分の時間で踏破しなければならないので自信喪失。やはり自分ではなかなか認識しずらいが体力が著しい低下しているのだろう。野谷庄司山ピークからは白山までの魅力的な白き、たおやかな尾根が延々と続いている。ここから白山ピークまでは8時間以上はかかるだろうが、いつかはこの山並みをのんびりと歩いてみたいものだ。写真をとったりしながら20分以上、のんびりと休憩したあと下山にかかる。下山コースは鶴平ルートと呼ばれる尾根。冬ならナイフロッジになって緊張すると思われる細い尾根が最初は続くが後は惰性に任せての下り。途中で一か所だけ赤布に迷わされて方向を間違いそうになった箇所があった。吹雪の時はGPSが無いと間違えやすいだろう。2時間程度で登山口に到着。登山口には大杉家の墓石があり、その近くにあるプレートには、この登山コースは大杉鶴平氏が開いたとの説明書があった。登山道を開拓した人々の無償の行為には頭が下がります。
 コースタイム: 
 馬狩料金所ゲート-三方岩岳-野谷庄司山-鶴平新道入口(7時間ジャスト)