仏ケ尾山頂上から御前山と御岳(左奥)を望む。
天候不順の日が続いていて体がなまっている。朝、8時過ぎ、カーテンを開けると青空が広がり始めている。今からどこかの山へ登りに行きたいが、登ったことのない山で且つ、登り始めが12時でも問題なさそうな山で思いついたのが上呂の仏ケ尾山だった。新型コロナウイルス問題で外出自粛中だが、自宅から出て、帰宅するまで誰とも接触することはないはずなので、妻を誘い、気分転換も兼ねて行ってみることにした。妻との登山は昨年の富良野西岳以来で実に一年ぶりだった。
9時30分に自宅を出発。11時50分、登山口付近の空き地に駐車。里は花が咲きみだれ春真っ盛りを感じさせる。12時頃に空き地を出発。立派な標識があるので登山口はすぐにわかった。登山口からすぐのところに獣除けの柵があり、扉を開けて中に入り登山開始。登山道は比較的、直登気味につけられているところが多く、里山の割には急傾斜が多いと感じた。30分も歩かない内に妻がお腹がすいたと言い始めた。昼食をとっていないので、早速、適当な空き地に腰を降ろしてカップ麺を食べる準備をする。ところが箸を車に忘れてガックリ。小さなおにぎりを一つで済ます。所々に頂上まで〇〇Kmの標識がたっているが、ありがたいようでありがたくない。13時22分に昔は雨乞いの祈祷場所だったらしい大岩のある展望地に着いた。下界が手に取るように見える。去年、所属する会のメンバーと登った御前山の裾を広げた姿が美しい。御前山は3回(1回は雨で途中から下山)登ったが、今回、全体の山容を初めて目にすることができてやっと何か納得の気分だった。13時35分に白山大神、御岳大神と彫られた石柱が立つ尾根に出た。ここから白山が見えるのだろうか? ここから頂上までは快適な尾根通し。13時50分、三角点と祠のある頂上に到着した。頂上は広々としているが樹林に囲まれているので視界は限定されている。ありがたいことに国道41号方面は切り開かれていて展望がある。正面に御前山、その左奥に雪の御岳山やその周辺の山波の展望を楽しむことができた。ここで枝を箸代わりにしてカップ麺を食し30分ほどのんびりと休んだ。さて、下りは来た道を戻るつもりだったが妻が連坂峠への道の方が歩き易そうだと言う。戻った方が安全ではあるが、周回するのも面白そうだたので、内心、恐らく1回は道に迷うだろうなと思いながらも妻の案にのった。12時25分に出発。すぐに尾根が2つに分かれ、コンパスで方向を確かめる。下山ルートは地図上には記されてないので方向だけはわかるが、ルートとして正しいかどうかはわからない。少々、不安だったが13時7分、無事に連坂峠に到着した。ここからは舗装された林道歩きなので足元に気をつかう必要が無く気が楽だったが、途中から大きく迂回する林道歩きをやめて尾根の踏み跡に入ってから状況一変、妻の愚痴を聞きながらの下降となった。自分のルート取りの悪さもあって、ところどころ出くわす急斜面で滑りそうになりながら降る妻に申し訳ない気分だった。歩きにくいので林道を進まなかつたことに後悔しはじめたころ、再び元の林道に飛び出し安堵する。16時35分、無事に車の待つ空き地に到着。終わってみれば、みつばつつじ、こぶし、いわかがみ、山桜などなど、美し草花と山里の景色に感動した妻との楽しい山旅でした。
参考: 今回、残念ながら見逃しましたが、今頃は蓮坂峠のイワタバコの花の群生が見事と地元の人に教えていただきました。
今回のロガー軌跡
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