男は整髪料に保守的

今日は通院。診察後、処方箋を持って調剤薬局へ行く。

私が利用している薬局はメインがカウンセリング化粧品の販売で

そのついでに調剤をやっているような店舗の作りになっている。

とてもおしゃれさんな薬局。



調剤が終わるのを待っていると店に髪をオールバックにしたおぢさんが息せき切って飛び込んできた。

「MG5のチックある？」どすの聞いた大声で何振り構わず怒鳴る。

店内全員で「厄介なのが来たな」口には出さぬが思いを共有。

責任者っぽい人がおぢさんの元へ赴きディスプレイしてあるMG5の中からチックを取り出す。

「お～」おぢさんは大声で叫ぶ。

「どこいっても無かったんだよなあ。いやありがとう、ありがとう。」

上機嫌でお買物。



MG5は資生堂のメンズ化粧品のブランド。1970年代のナウなヤングの必須アイテムだったとかで。

そういえば私の父もMG5のチック使ってた。

ちなみに「チック」はスティック状の油性整髪料。でかい糊みたいなものですかね。


聞きかじりだけど、男は整髪料とか化粧品のブランドを替えないそうな。

若い時に使っていたやつをそのまま使い続けるとかで。

だからMG5もブラバスも柳屋ポマードも生き残っているのですね。

最近のナウなヤングは保守的かどうかわかんないですけど。


おぢさんは「ほんと方々探したんだよ、ありがとう、ありがとう」

余程嬉しかったみたいです。

帰宅後気になったので検索したら

資生堂公式HPやamazonでMG5チック売ってる。

こんなおぢさんがいるからこそ街の商店は商売になっているのだなあ、と思いました。

おぢさん、消費税増税の際はもっと買ってあげてね。