渋谷シネマヴェーラで上映された「殺したのは誰だ」です。
渡辺美佐子さんの特集のなかで上映された作品。
渡辺さんは、主人公の娘役でした。
1957年の作品。
中年の自動車セールスマンの悲哀を描いた映画で
菅井一郎という方が、主役を務めていますが、私は、初めて見た方でした。
50代半ばの自動車セールスマン矢野(菅井)
かつては、羽振りが良かったが、今では、すっかり落ちぶれている。
妻を亡くし、愛人(山根寿子)が経営する飲み屋に住み着いている、
子供たち(渡辺 小林旭)も、そんな父親を、すっかり見離している。
それでも、車一台売れれば•••
と、一発逆転を狙うな矢野だが、折角見つけた上客も、
若手セールスマンの中川(西村晃)に奪われてしまう。
そんな中川が、矢野に儲け話を持ちかける。
わざと車で事故を起こし、保険金をせしめようという企み。
そして•••
ラストシーンが、なかなか壮絶。
夏が舞台で、出演者、皆、汗みどろ。
そんな姿が、印象に残った映画でした。