森見登美彦の「太陽の塔」を読みました。
いや、これはおもしろい。
ここ1ヶ月ばかりの個人的読書ブームの中で、いきなりトップに躍り出ようとする作品なのでした。
内容について詳しくは書きませんが、
ある大学生の日常を取り巻く
不可解な行動
被害妄想
異常な人間模様
なんかが、昔の文学作品みたいな語り口で綴られていきます。
「いや、これは面白い。」
とかいう冷静な面白さではなく、読んでて吹き出すような面白さといいましょうか。
次々と3段落ち的に落としどころがやってくるので、3ページに1回くらいは笑いましたね。
それは決して大げさでなく。
昼休みにフロアの隅でだらっとして本を読んでいるというのは、こないだ書いたとおりですが、
フロアの隅で一人ニヤニヤしている姿は、さぞかし気味の悪かったことでしょう。
機会はなかったけど電車の中とかじゃ、絶対読めないな・・・(; ̄ー ̄A
しかしまあ、ほんとに面白い作品でありました。
ちなみに、ほんとはこの人の別の作品を読みたかったのです。
しかしながらまだ文庫化されていない様子。
早く文庫化されねーかな。