新・tmoの今日の一発

こまかいところを、あえてつっついて楽しむところです。

ふる里は 遠きにありて 想ふもの。

2008-09-15 18:28:11 | 今日の雑感
うちで主にカレーを食する際に使われる皿があるのですが、



以前から実にいい言葉だと思っているのです。

カレーを喰らう度に思います。

実際そう感じたのは、東京に出てた時ですかね。

実家に帰ってきて、皿を見たときにまず、

「ああ、すばらしい。」

とか、思ったのです。

そのときの夕食がカレーだったというのは言うまでもないことですが。


まあ、故郷とか実家とか親とか、その辺のありがたみというのは、近くにいるうちはとかくわかりづらい。

一旦離れてみて、ようやく分かったりすることがあるもんです。

当たり前といえば、そうなんだけれど。


今の今までこれは「皿に書いてある言葉」としかとらえたことがなかったのですが、ネットで検索してみるとどうも有名な言葉らしい。

教科書にも載ってた「室生犀星」の「小景異情」の中の言葉なんだそうで。

検索して出てきたサイトからそのまま引用してしまいますが、

 ふるさとは遠きにありて思ふもの
 そして悲しくうたふもの
 よしやうらぶれて異土の乞食となるとても
 帰るところにあるまじや
 ひとり都のゆふぐれに
 ふるさとおもひ涙ぐむ
 そのこころもて
 遠きみやこにかへらばや
 遠きみやこにかへらばや

再び帰ってきて既に5年にもなろうとしてますが、その辺の意識が薄らいでしまっている。

そんなことを、カレーを食いながら思ったのです。



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