会話。

おとといの話でしたか。
朝、会社近くの横断歩道で信号待ちをしていると、老紳士風の人に声をかけられたのでした。

本当に紳士かどうかはわかりませんが、なんとなくそのような感じを受けました。

素直に言うなれば
「やばい」
と思いました。
なぜなら外国の方であったからです。
俺は英語など、残念ながら話せませんので(^_^;)

とりあえずイヤホンをはずし、
「どうしましたか？」
の念を込めて首をかしげると、

「イツーツーバーシードーリー」
とのこと。
地図を持ってましたのでなるほど、道を聞いているのだと理解できました。

そうか、
「五橋通りはここですか。」
と聞いているのだ。

ここでさらに問題が。
俺は基本的に方向音痴で、よほどでない限り道路の名前など記憶していません。
たとえ毎日通っていようとも。
今歩いてる通りがまさに「五橋通り」であった気がするが、本当にそうなのか。
一本あっちじゃなかったっけ。

まあ、冷静に考えれば先方は地図を持ってたので、ちょっとその地図を借りて見ると、どうやら間違ってはないようでした。

地図上と、実際の「五橋通り」の方向を交互に指差して、
「ＯＫ」
とか言うのが精一杯でしたか。

するとその老紳士はニコリと笑って丁寧に頭を下げ、
「ドーモ　アリガト」
と日本語でお礼を言いつつ、目指す五橋通りを歩いて行きました。



ああ、とりあえず役には立てたようだ。
気合いと熱意でなんとかなるもんだ。
とか、ほっとしたのでしたが、なんかこう、簡単な会話くらい、できたらすばらしいだろうに。
もしかしたら、目的地まで教えてあげられたかもしれない。


人に役に立てたという「うれしさ」と、微妙な「がっかり感」が交錯した朝でした。

とりあえず速攻でスマホに
「はなして翻訳」
をダウンロードしておきましたが。。。