ぼけの花

のらりくらり日々感じたこと。
自分のための記録。

抱腹絶倒

2018-01-30 22:41:07 | どくしょ

この方、毎週日曜日読売新聞、本よみうり堂の選考委員のひとりなのだが、この人の書いた書評読むと俄然興味が湧いて、これは読まなければという気にさせられる。
で、図書館で借りたり予約すること多々。

いやーこのエッセイ、最高。
さすが若くして直木賞作家、手に取るように細かい描写が伝わる伝わる。
こんな面白い文章書けるのがとても羨ましい。
どの話も笑えるが個人的には「大好きな人への贈りもの」の自爆ぶりが秀逸。
そして、激しいお寺の病の一部始終を書いた「肛門記」は必読。

日頃わたしの読書タイムは主に職場の休憩時間で、その姿を見かける同僚に何かオススメの本ってある?と以前聞かれたのだが、お勧めするほど本の知識がわたしには無いし、その人が何を求めてるかわからない。
よっぽどわたし自身に興味があるならば最近読んだ本を紹介するところだが、勘違いも甚だしい。
その時は申し訳ないことに上手く答えられなかったのだが今度聞かれたら、さくらももこ著「もものかんづめ」を勧めたい。
高校の頃に読み、本でこんなに笑えたのは初めてで、これなら誰にでも楽しく読んでもらえるはず!
…と思っていたら、なんと朝井リョウさんも昔からさくらももこのような、とにかく身にならないくだらないエッセイを書けたらいいなと思っていたというエピソードが。
ああ…通じ合っちゃったと勝手に感無量。

この頃よく感じる「人間のどうしようもなさ」が書かれたものが好きで、この部分の表現の仕方って本当に千差万別。
伝える術に欠けてる自分、本を読むことによって表現の幅を広げられたらいいなぁ…
なんて笑いながら真面目に思う。

さくらももこのエッセイに加えて、この本もどんどん人様に勧めよう。
ももこメンタル万歳。
涙出るほど笑わせてくれてありがとうございました。