くせじゅ文庫

久世樹(Que sais-je?)の画文集です。

『冬林檎』制作過程

2022-11-28 10:53:00 | 作品
昨夜のドーハの無念に、描いたばかりの林檎の紅が一気に色褪せてしまったかのような朝です。

 気分転換に、昨日の『冬林檎』の制作過程をご紹介します。最近は、晩年の子規を真似て、折本の《集画帖》に身の回りの菓物や草花を写生することが日課となり、間もなく3冊目を終えます。戯れに一句捻って添える習慣も、脳の活性に良いようです。一作描くのに90分は、奇しくも前後半90分のあのゲームと同じ。最後まで集中力を切らさずに無心で取り組むことが良い結果をもたらすのも、一緒のようです。

 さて、次はいよいよ最終戦。金曜日は未明4時に起きて、再び鮮やかな紅が蘇るのを見届けたいと思います。

鉛筆デッサン、45分

下塗り、15分

仕上げ、30分
即興で一句添え、落款を押して、完成


《浅き冬》

2022-11-24 14:07:00 | 作品
〈朱と翠朝日に明かし浅き冬〉
(あかとあおあさひにあかしあさきふゆ)
【久世樹】

 冷たい雨の翌朝は、ドーハの熱気か、ポカポカ陽気。軒先の干し柿と雀瓜が、欠伸を噛み殺して呟きました。「あゝ、何て気持ちいい小春日和!」






(スズメウリ》

2022-11-23 00:26:00 | 作品
〈鴉より狡くはないぞ雀瓜〉
 【久世樹】

 隣県の道の駅で見つけたこの実をGoogleフォトで検索したら、「スズメウリ」というウリ科の一年草とありました。「カラス」より小さいから「スズメ」? それとも、やがて緑から赤へ変わるので、カラスより賢い⁇   部屋に吊るして確かめてみます。





20th展終了

2022-11-20 22:25:00 | 作品
《TAMAスケッチ同好会第20回水彩画スケッチ展》、本日無事終了しました。

 ご来場いただいた皆さま、心から感謝します。残念ながら今回はお越しいただけなかった皆さま、次回は是非お会いできることを楽しみにしています。

 〈ベラモーメくそをくらえと君はいへど(こん畜生にわれあらなくに)〉【正岡子規】

 「見もしないことより、実生活のなかの写実」を生涯追い求めた子規を、これからも見習ってお絵描きに励みます。