くせじゅ文庫

久世樹(Que sais-je?)の画文集です。

《凪仄か》

2022-10-27 18:55:00 | 作品
〈西湘の秋深まりて凪仄(ほの)か〉【久世樹】

 抜けるような青空に誘われて、いつもの散歩スケッチへ。昼を過ぎる頃から空一面に薄雲が拡がり、あたりは一転してモノクロの世界に。風もなく、申し訳け程度の波に、サーファーたちも諦め顔でした。




志田弘子展

2022-10-24 11:00:00 | 展覧会
昨日、『志田弘子・友禅染絵と墨絵展』を観てきました。先月、能登演劇堂のロビーでたまたま手にしたパンフレットで知り、家内と個展会場を訪ねました。七尾生まれの加賀友禅作家で日本画家のご本人と会場でお会いして話しができましたが、「大学(金沢美大)で友禅染に出会って以来50年描き続けてきたただの一職人です。」と大変謙虚で、優しさの中に芯の強い信念と確かな表現力を併せ持った、類稀な現代の名工だと感心しました。残念ながら今回の神楽坂展は昨日までで、普段は能登の「じゃり道工房」で木彫家のご主人と制作を続けているそうですが、またいつか新作を拝見する日を楽しみにしています。


















《里山の冬支度》

2022-10-20 18:47:00 | 作品
〈百草なる里山そろそろ冬支度〉【久世樹】

 10年振りで、自宅から歩いて30分の百草山へ。途中の小さな牛舎では今も変わらず牛乳を絞っており、乳牛の足元にはまだ幼い仔牛が。往き帰りの養鶏場や栗林も昔のままで、麓の大栗川にはアオサギも⁈  多摩の里山は早くも冬支度でした。