くせじゅ文庫

久世樹(Que sais-je?)の画文集です。

『次へ』

2021-10-31 22:26:00 | 雑記
たとえ投票日に時代が変わらなくとも、時代は間違いなく新たな次へと進んでゆきます。

ひと月半遅れの娘の娘の満一歳の誕生祝い、諏訪湖畔。







『初冠雪』二題

2021-10-28 16:18:00 | 作品
1週間前、初冠雪の便りに誘われて向かった箱根では、抜けるような青空なのにそこだけ綿雲に包まれて姿を見せなかった富士山が、今日は神々しく迎えてくれました。

 昼を挟んで二枚。一枚目は、いつもの自己流=《久世樹流》で。二枚目は、最近改めて魅了されている《セザンヌの水彩画》に倣って。描き過ぎず、塗り過ぎず、必要最小限の線と色でいかに自然をとらえるか・・・ 永遠の課題です。







『たけくらべ』

2021-10-27 15:40:00 | 作品
春先の低温被害で傷付いた梨。生産者:JAなす南➡︎販売者:JAかながわ西湘。ソフトボール大で、甘く瑞々しく、この秋一番の美味でした。

隣は、近所の農家の完熟無花果。ピンポン玉大で、甘く柔らかく、この秋一番の珍味でした。

食べ比べて、並べて描いていたら、なぜか美登利と信如の淡い恋を想い出しました。

〈美味珍味 秋の実りの たけくらべ〉【久世樹】









『嵐の余波』

2021-10-26 20:01:00 | 作品
 秋の日差しの戻った今日の相模湾は、遥か南の海の台風の余波で、次々と白波が押し寄せて、いつもは釣人やサーファーで賑やかな海岸も人影はまばらでした。朝網が人気の漁協直売所も臨時休業。
 
 普段は”ザザザー”と耳に心地良い波音が、”ドドドーッ”と腹に響き、遠い嵐の足音に胸の高鳴りを覚えながら小一時間、目の前の180度の海原を、見開き3ページに鉛筆だけで描きました。