くせじゅ文庫

久世樹(Que sais-je?)の画文集です。

《軒端柿》

2023-11-24 11:03:00 | 雑記
〈小春日の錦に微睡(まどろ)む軒端かな〉【久世樹】

 今年ももうこんな季節になりました。暑かった夏の名残りか、ここ数日、日中は半袖でも過ごせるポカポカ陽気。それでも、木々は律儀に冬支度を急いでいて、見事な〈織る錦〉です。

♪甘くなれなれ吊るし柿♪











《鎮む波》

2023-11-22 21:05:00 | 作品
〈怒涛果て小春日和に鎮む波〉【久世樹】

 今年3月に88歳で亡くなった大江健三郎が書き遺した『親密な手紙』(岩波新書、2023年10月刊)、最終章の生涯の師へのオマージュ。

 『できうれば憎まん、然らずんば心ならずも愛さん』(オイディゥス、『渡辺一夫日記,1945.6.1』)


2023.11.22.  11:22. 西湘の浜辺にて




《21th展》

2023-11-19 23:09:00 | 作品
11月19日、〈ダイヤモンド富士〉に見守られて《TAMAスケッチ同好会・第21回水彩画スケッチ展》が閉会しました。お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。来年も元気で参加できるよう、新作制作に励みます。

2023/11/19 16:16

《冬木立(多摩の屋敷林)》

《波の終焉》

《青い夏ドレスの女神》


《郁子通草》

2023-11-17 11:51:00 | 作品
〈欠伸して開く実を待てど郁子通草(むべあけび)〉【久世樹】

 いつまで待っても実を開けない《アケビ》を訝しんでネットをググッてみたら、どうやら同じアケビ科の《ムベ》という異属のようでした。アケビの実は熟して裂開するが、ムベは実を開けないままだとか。なるほど、「むべ山風を嵐といふらむ」