くせじゅ文庫

久世樹(Que sais-je?)の画文集です。

丸山晩霞展

2022-11-12 20:43:00 | 展覧会
スケッチ例会の帰路、小金井の〈はけの森美術館〉で今日から始まった《丸山晩霞・日本と水彩画》展を観てきました。

 明治末から大正・昭和始めにかけては水彩画の一大ブームであったそうで、浅井忠、小山正太郎、吉田博、大下藤次郎らと並ぶ牽引者の一人・丸山晩霞(1867-1942)は、同じ”みずゑ”である日本画と西洋水彩画の融合を求めて、国内はもとより欧米・アジアを旅する画家でした。原画を直に観るのは初めてでしたが、人の手の及ばない火山や滝など自然のスペクタクルに迫る気迫は、ターナーにも通ずる圧巻でした。

別室の洋画家・中村研一のデッサンもなかなか良かったです。(当美術館は中村研一のアトリエ跡)


丸山晩霞《浅嶽旧火口》1897年


『桐一葉』

2022-11-12 18:03:00 | 作品
〈裏表きらりきらりと散る紅葉〉【子規】

〈桐一葉日当たりながら落ちにけり〉【虚子】

 ひと月ぶりのスケッチ例会で三鷹の東京天文台へ。晩秋から初冬へ移ろう武蔵野の森を、近代俳句開拓者の句そのままに「写生」しました。