くせじゅ文庫

久世樹(Que sais-je?)の画文集です。

平塚市美術館

2019-05-31 09:08:22 | 雑記
平塚市美術館の『庄司福・貴和子展』へ。母・福(1910-2002)は具象、娘・貴和子(1939-1978)は抽象、西洋画に負けない日本画の大作に圧倒されました。

同時開催の『空間に線を引く・彫刻とデッサン展』、これがまた良かった。舟越保武(1912-2011)と佐藤忠良(1912-2002)は昔からの憧れですが、初めて見た柳原義達(1910-2004)と高垣勝康(1963-2017)に、ガツンとやられました。

彫刻家のデッサンを一堂に集めた展覧会を企画したのは、ここの館長代理の土方明治さん、名著『日本の近代美術』などの故土方定一神奈近館長の息子さんで、4年前にも『画家の詩・詩人の絵』というユニークな企画展を実現した人で、最近はこうした作家を縁の下で支える学芸員の皆さんの仕事振りにも目を惹かれています。

庄司福



庄司貴和子



高垣勝康



沼津「びゅうお」スケッチ行

2019-05-24 23:44:12 | 作品
学生時代から半世紀にわたりお世話なったY.S.先輩と、ご一緒に沼津へスケッチに出かけました。

港の水門・展望施設「びゅうお」の海抜30mから、千本浜から愛鷹山越しに雲隠れに望む富士と、眼下の堤防から西伊豆大瀬崎を、パステル鉛筆とペンで走り描きしました。

わずか1時間足らずでしたが、先輩の作品は眼下に立ち並ぶ港の建物や千本松原に隣接する街並みまで丁寧に描き込んで、水彩で淡彩を施した見事な作品に仕上がっており、私の雑な殴り描きとは雲泥の差。格の違いを思い知りました。

それでも、非日常の視界に身を置いての1時間はあっという間で、至福のひとときでした。



松本・諏訪行

2019-05-18 08:34:50 | 作品
病と向き合う高校時代の友人を訪ねて、同期4人で松本へ。久しぶりのO君は一回りスリムになって、口数こそ少なくなったけど、一緒に観に行った『ドクトルジバゴ』の思い出など、笑顔で往時を語り合いました。

その夜は上諏訪の湯宿に泊まり、翌朝私は湖畔で散歩スケッチ1枚。後、皆で快癒を祈願して下社春宮と秋宮に参り、更に行き合った土地の人の勧めで、今が盛りの鶴峰公園のツツジを愛でて、胸いっぱいで帰京しました。