EMエコクラブみやぎ主催『高橋忠史ライヴ』は素敵な人達と、素敵な時間を共有出来た、素晴らしいライヴだった。僕が勇気をもらいに行くライヴだと予想していた通り、勇気と元気と優しさを頂いた。
松島駅での大失態は大失敗では無かった。車で迎えに来てもらうというご足労を掛けてしまったが、おかげで石巻までの道中でお互いの事を沢山語り合えて、いかにライヴに挑むかと言うことを明確に出来た。
連絡を取り合っていた及川さんと同乗して迎えに来てくれた宍戸さんという女性から、チラシを持って知り合いのいるギターサークルの練習場に行ったら、ほぼ全員の人が高橋忠史の事を知っていて、宮城県では有名な佐藤宗幸さんの弟子みたいな人だと僕のことをまったく知らない宍戸さんに教えてくれたそうだと話してくれた。弟子では無いが、テレビドラマ仙八先生に2度出演したのでそんなイメージで記憶に残っているのだろう。もう30年以上も前の事なのに覚えてくれている人達がいたと言うことに僕の心は大はしゃぎ。平日の昼間のライヴだから皆さんは来れないけど3人ほどは来てくれるそうだ。どうして高橋忠史のライヴが無料なのと聞かれたという話も聞いて、、ちゃんとプロの歌手だと認めてくれている人達なんだと言う事も嬉しかった。
会場に行く前に、及川さんの自宅であり食事もできるみんなの集まる場『いやしろっ家』でご飯を頂いた。この家も水で浸かったらしい、水は1.5メートルまで上がって、食事をさせて頂いた辺りは当然水浸しになったらしいが、年が明ける前に近所の人が集える場所を作ろうと、壁も綺麗になっていない状態でこの店と言うかオープンハウスを立ち上げたと言う。行動力のある人だ。
その後会場の市民協・いしのまきハウスへ比較的に駅に近い所で、でもこの辺りも水に浸かった所だそうだが、会場のある所は少し高台(見た目には平坦に見えるのだが)になっているそうで水が上がってこなかったらしく、震災当初から避難地でありボランティアの活動拠点にもなっていた所だそうで、地主の人がずっと解放していてくれて居るらしく、そこに大手家作りメーカーがプレハブのこの会場を提供してくれたらしい。やるじゃないか、大和ハウス。
会場の駐車場入り口にライヴの案内看板が有った。主催する人達の意気込みが感じられてうれしかった。車を降りてプレハブの会場に着いたら、さっきより大きな立て看板が、そして会場の中に入ると歌う場所の後ろに垂れ幕が。この時点で、勇気をもらいまくりだ。
ライブは3時から始まりアンコールも含めて1時間半。及川さんは事前にCDをしっかり聞いていてくれて、それだけではなくサポートクラブのひとみさんがユーチューブにアップしてくれているライブの曲の多くをしっかりチェックして聞いてくれていて、しっかりライヴ時間をとってくれて居た。及川さんが『青春』が好きだと言ってくれて居たので、最初と、最後におひねり袋を回す時に2度唄った。2度目は大合唱になった。お客さんの年齢は、60過ぎ、みんな青春真っ只中、みなさん大なり小なり被災されている人達、60代の人達約20人のライヴでこんな元気なライヴを作ってもらえたのは始めてだ。パワーを一杯頂いた。
その後が、EMエコクラブみやぎの人達と食事会、お酒が出たが僕はお酒をまったくのまなくなったので、EMを使って作られたリンゴジュースを頂きながら地元料理を頂いた。
5時から始まった食事会、話が弾んで尽きることが無い。6時過ぎには用意してくれたホテルに入るような事だったのだが、ライブが良かったはなしから、青年たちのようにお互いの考えを語り合ったり、疑問に思っていることをぶつけ合ったり、僕も結構尻の青い若造だと思って居たが、みなさんのガキンチョぶりには敬服した。途中ギターを取り出して歌う事もあって食事会が終わったのは8時半、4時間半の食事会に話が途切れることは一度も無かった。
この素敵な人達と逢うことを設定してくれたのは、福井県美浜町の友人、松井さんだ、だが松井さんと及川さんは一度もあってないはずだ、EMのネットワークの二人以外の人が関わってくれてここに来れた、その人の事は僕は知らない。人と人のしっかりと作られた信頼関係で今日のライヴが生まれた。素敵ですね。今日は写真がいっぱいです。 (写真6枚)