何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

明石労音例会から一夜明けて

2015年05月04日 06時23分43秒 | Weblog
昨日の続きを書いていたら、操作ミスで全部消えた、あー悔しい。
昨日の写真の散歩の後、明石市内の市民ホールで労音例会。
体調は疲れも残っていて、今までで最悪。

こんな時こそ無心になれていいライブが出来る。そう自分に言い聞かせて、いざ本番。

旅の疲れも忘れ、体調最悪の絶好調二時間のライブ。CDも15枚売れた。
高橋は本番につよいのだ。
一夜明けて今、近くで見つけた神社まで散歩して古田さんの家にもどった。いやー、いいライブだった。

古田さん宅の朝

2015年05月04日 05時22分13秒 | Weblog
三ノ宮についたのは夕方6時前、約11時間の旅。大垣駅の売店でお菓子を買う事が出来て空腹は少しおさまった。
乗り換えはもう一度あった。米原駅で、赤穂行きの快速電車にのった。夕方になり大阪駅あたりでは満員状態。
四人がけの優先座席に座っていたのだが、前に目付きの悪い老いた親父が座った。イライラしているようで苦虫を噛み砕いたような歪んだ顔で、大袈裟なそぶりで持っていた紙袋の中身を全部だし、隣に座っていた人の迷惑そうな表情に我関せずと、出した荷物を別の袋につめかえていた。
僕はその時点でもう切れていた、が気持ちを落ち着かせて黙っていた。

しばらくして、隣の席で話していたたぶん10代だろう三人の女の子達に向かって「何大きな声で喋ってんじゃ、うるさいやろ。」と、眉をつり上げて怒り出した。その後もぐちゅぐちゅと文句を付けだしたので、もう、黙ってられなくて、「何ぬかしてんねん、うるさいのはお前やろ、この娘らは普通に喋ってるだけやろ、迷惑なんはお前じゃ。」と親父の目を睨み付けて反論した。

二人の老人の言い争いに、混雑した座席周辺の人達は凍りついたように静まりかえっていた。

今度は怒りの矛先を、僕に向けてきた親父は、「ここはお前みたいな、若いもんがすわるとこじゃないんじゃ。」と訳の分からん事を言ってきたので、障害者手帳を出して、「すんません僕、障害者なんですけど。」そう言ったら、手帳をはらいのけて「そんなもんしるかー。」と言って顔をそむけた。

その後も訳の分からん攻撃を仕掛けてくる、西の人間には分からんやろけど東のもんにはわかる、と言うから、僕東京から来てるんですけど。ごちゃごちゃ言う奴は三ノ宮で降りてしまえと言うんで、悪いけど僕三ノ宮で降りるんやけど。そう言いながらバカらしくなって僕は笑っていた。
争うのもバカ臭いので、笑顔で、おじちゃんも大変やったんやろなー。と穏やかに話始めたら、親父もホッとしたか、険しい表情がゆるんで、自分の過去を語り始めた。とりあえず、凍りついていた状況がなくなったのでひと安心、三ノ宮駅で降りて、待ってくれていた古田さんの車で小野市の古田さんのお家へ。

夜、家族に古田さんの詩で作った新曲を含め数曲披露して、3日のライブにそなえ、眠った。