何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

570日目 嬉野公会堂

2005年10月16日 23時17分13秒 | Weblog
10月16日

 朝9時半起床。やっと体調が戻りつつある。10時開演の岸川さん主催の、盲導犬フェスタにたどり着くために、嬉野公会堂に到着。駐車場が混み合っていて、手間取っている間に開演時間になった。車からギターと譜面台を取り出して会場に駆けつけた。ラッキー、開会式が始まっていたが、間に合った。
 僕の出番は午後の1時半だからあせる事は無かったのだが、盲導犬フェスタの一部始終を確認したかったのでやってきた。

 開会式が終わって、まずは、岸川夫婦とアロマ(盲導犬)が、多くの人達の協力を得て一年かけて募金活動をして集めた150万円(盲導犬一頭の代金)を盲導犬協会に寄付する式典。そして、それぞれの協力者の挨拶、そしてその人達にアロマ基金からの賞状授与。などが行われ、10時半から、岸川夫婦の絶大なる応援者である大島さんが講演。2時間にわたる講演は、多くの人に感動をもたらしていたようだ。

 僕が歌い始めたのは2時15分、今日の予定の時間より45分遅れ、もともとのスケジュールからは1時間15分遅れ。僕は必死に時間を守ろうとして与えられた30分の中で言いたいことを語り、硬い雰囲気のイベントだったので、とにかく楽しんでもらおうと「上を向いて歩こう」で始まり、「ほな ぼちぼちいこか」でお客さんと掛け合いを楽しんで、最後に「時は流れ人は生きている」で終わった。
 語りたい事が沢山あって、それでもなるべく語りを少なくして皆さんと楽しんだ。今日の僕の役割は、自己主張じゃなく、その場をリラックスしてもらえるような状況を作る事しかない。なんとか、その役割を果たせたような気がします。
 岸川さんは、今日の僕のライブをおひねりライブに設定していてくれた。でも、今日のおひねりは、総てアロマ基金に募金してもらうという事でライブ成立。実際におひねりは集めなかったのですが、アロマ基金に入れてくれたお金が僕の今日のギャラになります、そしてそのお金がアロマ基金に募金する僕の気持ちです。岸川さんからCD販売をしてと言われましたが、今日に関してそれは無いと思い、CD販売はしませんでした。

 僕の歌った後、中嶋さんたちのビートルズコピーバンド、そして素敵な歌声の女性ボーカルを主にしたバンド演奏。そしてフィナーレは、岸川夫婦の歌うアロマの歌そして盲導犬音頭、そこで僕はステージの隅っこで、太鼓を叩いていました。パーカッション初体験、楽しかった。

 長い長いイベントは5時前に終了。ちょっと長すぎて疲れたかな?。朝10時から午後5時まで総て参加して、とっても楽しい一日を過ごしました。ここ数日疲れきっていた体がリフレッシュしたような気がします。

 岸川マッサージ3階に帰って、今日は体調がいい感じがするので、日本3大美肌湯の嬉野温泉の銭湯に出掛け、ゆっくり湯に浸かって身体をほぐした。肌はすべすべツルツルだ。

 さーて、今夜もゆっくり寝よう。

569日目 遊湯広場

2005年10月16日 01時22分06秒 | Weblog
10月15日

 今夜のライブは、嬉野温泉街にある遊湯広場。中嶋さんの設定で、春に続き2度目だ。その前に、公会堂で明日行われる、第2回盲導犬フェスティバルの音あわせがあるので3時に公会堂に出かける事にしている。今日も良く寝た。10時間。この3日間で4日分ほど眠っている、それでもまだ身体が硬い。喉の調子ももうひとつ良くない感じがする。体温計で測ってみたら36度4部あった、微熱気味だ。昨日までは怖くて測らなかったのだが、37度近くあったのだろう。腰の痛みは幾分快方に向かいだしたようだ。

 近くのファミレスで食事を済ませ、公会堂に出掛けた。鍋島さんというドラムの人が、明日、中嶋さん達のバンドでドラムをたたくという事で、MDに合わせて3曲ほどたたいていた、めっちゃ上手かった。彼は、真っ黒な盲導犬を従えた全盲の人だ。近くに住んでいれば一緒に演奏してもらいたいようなドラムをたたいていた。僕のリハーサルは簡単にランナーを途中まで歌って、後はミキサーの中嶋さんに任せる事にした。岸川さん夫婦の音合わせも終わり、5時半に中嶋さんの先導で、遊湯広場に。

 久しぶりに車から音響機材を出してセッティング。今夜は、前座で、嬉野在住の盲目の歌手、松山さんが唄ってくれる。松山千春さん並の歌声で、道行く人をしばし立ち止まらせていた。甘い歌声が3曲終わって、僕の出番だ。中嶋さん達ビートルズ大好き人が数人集まってくれて街角公園ライブを堪能してくれた。お客さんは数えるほどしかいなかったが、外で歌うと気持ちがいいのだ、1時間ほどのライブを終えて、コンビニで弁当とお酒を買って、岸川マッサージ3階の定宿に戻った。

 弁当を食べ終えてしばらくしたら、人の気配がする。隣の部屋、ライブハウス・アロマ館にドラムの鍋島さんがやってきていて、岸川さんたちがカラオケで歌うときに生ドラムをたたいてもらうという事で、練習をするそうだ。僕もやる事が無いので、座って聞かせてもらっていた。岸川さんも奥さんの洋子さんも歌手だ。とってもいい声をしている。生ドラムが入って岸川さん、心地よさそうに歌っていた。岸川さんの作った盲導犬音頭を聞いているうちに、そこにあった太鼓をたたきたくなって、ちょっと遊びで参加したら、いい感じとみんなにおだてられ、明日のフィナーレで一緒にたたく事になった。明日は、パーカッション奏者(あくまで遊び)としての初舞台だ。夜11時を過ぎ、皆さんは帰っていった。

 此処のところ、身体の調子もだが、又又パソコンの調子が悪くなってきた。CDの焼付けが上手く出来ないのだ。前回、住所録やメールリストを無くした時も同じような症状になっていた。此処のところ稼ぎは少なく、ギターの修理代やギターの購入費など多額のお金を使っている。もうこれ以上、高額なものは買えない、CDを焼けなくなると少ない稼ぎが、又少なくなってしまう。あー…大ピンチ。といっても、大ピンチは今日に始まった事ではないか。まー、何とかなるだろう。