何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

476日目 ひまわり園

2005年07月19日 14時12分06秒 | Weblog
7月14日

 どうした忠史、眼が赤いぞ。長距離運転の疲れと、寝不足のせいだろう。

 ホテルを7時に出発。山形県天童市には11時に着かねばならぬ。北に伸びる高速に乗って、すぐに一般道に下り、山越えをして山形県へ。そして天童市の山寺の近くの藤山さんの自宅に着いたのは10時半。意外に早く着いた。
 玄関を入ると、夏休みで中国留学から帰っていた彩ちゃんが迎えてくれた。今日のライブの為に、車に音響機材を積み込んでいたという藤山さんが裏からやって来た。一休みして、藤山さんの車で、ひまわり園に出かけた。ちょっとよるところがあるからと荒谷公民館に立ち寄った。ここでは2度ほどライブをしたことが在る。事務所に入ると、事務局の人が藤山さんの事を館長と呼んでいる。公民館活動に積極的に参加している事は前から知っていたが驚いた。もう、3年も前から藤山さんは荒谷公民館館長をしているのだそうだ。

 公民館を出て、もう一軒寄って、今日2回のライブを企画してくれている柿崎さんの会社ジーエルに出かけた。そして3人で食事をしてから、ひまわり園に到着。ライブ開始までに時間はほとんど無かった。藤山さんは、園の人たちに少しでもいい条件で音楽を聞いてもらいたいと、ボランティアで大きな音響機材を持ち込んだ、僕も搬入を手伝って、やっと時間までにセットを終了。その時点で、園の中間達が介護の人たちも含めて60人ほど集まっていた。柿崎さんの紹介でライブが始まった。1時間。みんなで唄える歌を多めにして、聞かせるライブではなく楽しむライブを意識して唄った。全員ではないが、それぞれに大きな声で唄って、ライブを楽しんでくれた。介護の一人が、心を洗われたといってくれたのが嬉しかった。
 今日は暑い。搬入も撤収も大汗をかいた。

 帰り道、柿崎さんが「さくらんぼ」を買いたいというので、藤山さんが荒谷で一番お勧めの武田さんのさくらんぼ園・タケダファームに立ち寄った。僕は数年前に行った事が在る。そろそろさくらんぼも終わりの頃だったが、まだ収穫は続き、そこにはさくらんぼ詰めを手伝っている藤山さんの奥さんがいた。さくらんぼの畑を柿崎さんと一緒に見学させてもらい、甘い甘い極上のさくらんぼをたくさん頂いた。そして、柿崎さんといったん別れ、藤山さんの家に戻った。

 夜のライブは、天童市内のカノンというスナック。それまで、藤山さんの家で昼寝をした。

 カノンに6時過ぎに到着。藤山さんは今度は小さ目の音響機材を用意してくれていた。7時半からのライブは、最後まで話し声のやまない飲み会ライブ、お客さんにも、静かに聞いて欲しい事を話し、接待でちょろちょろ動くママにも動かないで欲しいと伝えてライブは終了した。ライブなれしていない人達なのでしょうがないのだろうが、一言言わせてもらって、気持ちはすっきりした。

 店で少し飲んで、飲まないで付き合ってくれていた藤山さんと家に戻って、飲みなおした。

475日目 ギャラリーカフェ

2005年07月19日 11時37分49秒 | Weblog
7月13日

今日は新潟県亀田に出掛ける。ラジオの生出演があるので、午後2時に着かねばならぬ。

9時にホームを出発して、高速道路を目指す。高速道路をぶっ飛ばして若干遅くなったが、2時半に到着。
糟谷さんが待っていてくれた。ちょうど新潟放送のラジオカーも到着でセーーフ。カフェギャラリーの店内は明るく広く天井も高く解放感に満ちた空間だった。音の響きもいいので生でやる事にし、ラジオ生出演の打ち合せ。しばらくして、8分間の出演の時間がやってきた。打ち合せ通りには行かないもので、それでも1000日連続ライブの意味は伝えられたような気がした。ランナーを1分間だけ唄って放送は終了。キャスターの女性が、感動の長いメールを後で送ってくれた。

いったん、今日泊めて頂くホテルに糟谷さんと出掛け、本番前までちょっと仮眠。

少し疲れもとれたような気がする。糟谷さんに夕食をご馳走になって、ライブ会場へ。ライブが始まる頃、お客さんは30人ほど集まっていた。亀田でのライブは久しぶり、何人かは僕を知ってる人も来てくれていた。ラジオを聞いて来てくれた男性もいた事に驚いた。めったにないことなのだ。ここの所、声が、かすれていて唄い辛い。疲れているんだろうな。それでも後半声も出て、無事ライブ終了。近くの店で打ち上げをして、12時前にホテルに戻った。明日は午前11時に山形県天童市だ。

474日目 東尋坊ロイヤルホーム

2005年07月19日 10時34分14秒 | Weblog
7月12日

早く寝なきゃと思いつつ、松井さんとあけみさんと飲みながら2時まで語ってしまった。

ガッツリ眠らせて頂いた。11時すぎに起きだして、海まで歩いた。13年も前からお世話になっているのに、100メートル歩けば辿り着ける海水浴場に出掛けた事がないのだ。

雲っていたので海は黒かったが、入り組んだ若狭の海はどの地点から見ても絶景だ。まつぼっくりの目の前の海の風景が穏やかでやわらかく感じたのは松井夫婦のおおらかさにふれているからかもしれない。

海をみて本館の居間へ。松井家のみなさんと朝昼兼用の食事を頂き、12時すぎに三国町に向かった。

5時に東尋坊ロイヤルホームに到着。会場は2階のホール。一段高いステージが作られていた。早速、音響機材をホームのスタッフに運んで頂いてセッティング。そして、ホームの人達と同じメニューの夕食を頂いた。栄養のバランスのとれた薄味の僕好みの食感。栄養不足気味の僕としてはうらやましい限りだ。

食事が終わって間もなくライブの開始。スタッフの若い女性が司会を勤め、藤井さんの挨拶の後、僕が紹介され、人生の先輩80人ほどの前で演奏した。事前にホーム長から、お年寄りばかりなので、1時間が限界と言われた。一応、頷いておいたが、今までの経験で、1時間半のライブで疲れたと聞いたことはない、当然1時間半のライブ。先輩達の目は最初訝しげではあったが、しだいに柔らかくなり、一緒に唄ってくれる場面もあり、大興奮でライブは終わった。

その後藤井さん家族と近くの居酒屋でご馳走になり。今夜は、先輩達のいるホームに泊めて頂く。