何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

489日目 疑聞村

2005年07月30日 11時26分44秒 | Weblog
7月27日

 寝不足が2日も続いた。

 ホテルを10時に出て、蘭越に向かう。台風が迫っているというが、峠辺りでは少し雨脚が強くなった程度で、心配したほどの事は無かった。蘭越には1時過ぎには着いてしまったので、昆布温泉でゆっくり湯に浸かって時間をつぶした。3時過ぎになべちゃんに電話したら、さっき昆布温泉の辺りを通過したという事で、家で待ってくれているという。早速なべちゃんの家へ。

 3時半過ぎに到着すると、高校生になったみゆきちゃんとなべちゃんが迎えてくれた。いつもの美味しい珈琲を入れてくれた。なべちゃんの入れた珈琲は、いくら飲んでもお腹が痛くならないのだ。

 ライブ前に、軽く何か食べたいという僕の要求に、なべちゃん自慢のそばを打ってご馳走してくれた。水の分量が多かったと反省しきりのなべちゃんだったが、うちたてのそばはめっちゃんこ美味しかった。前回来たとき食べたそばより格段に美味しくなっていた。札幌で寝不足が続いたので、少し眠かったが、そばパワーで、今夜のライブも盛り上がるぞー。

 時間前に、ごろう君がやってきた。彼の車で荷物を運んでもらい、みんなの溜まり場・疑聞村に歩いて出かけた。倶知安で自然酵母で焼き上げるパン屋さんをしている金ちゃんが来ていた。今日は彼が、PAのオペレートをしてくれる。音響の心配無しでできるライブはありがたい。

 時間になったが、今日はそれぞれに用事があって人の集まりは悪いという事だった。10人に満たない人数だったが、僕には充分な数。音響の心地よさも有って、とっても充実したライブになった。
 しかし、ここの所、声の調子が良くない。だいぶかすれてきているのだ。疲れというより、歳のせいなのだろうか。唄い始めて30分もするとなんとか出てくるのだが、その30分間をうまくつなぐのが至難の業だ。どうせかれる声なら、渋く枯れて欲しいものだ。

 ライブ終了後、それぞれに持ち寄った料理で打ち上げ。眠かったが、美味しい御酒を頂いた。なべちゃんの家に戻ってからも少し飲んで1時過ぎに眠った。

488日目 ローグ

2005年07月30日 10時26分02秒 | Weblog
7月26日

 朝6時半に館内放送があって目覚めてしまった。そのまま、銭湯を出て、南小樽駅まで歩き、JR、地下鉄を乗り継いで札幌のホテルに朝帰りした。

 さすがに眠い、今日も、入らないでくださいの札をドアにかけて、ごろごろと過ごした。

 夕方、ホテルを出て晩御飯を食べて、すすきのにあるローグに出かけた。小雨模様、どうやら台風がやってきているようだ、明日は大雨になるかもしれない。

 何処のライブハウスも、いつもお客さんが少ない。今夜のローグも覚悟して出かけた。7時過ぎにローグ入って、しばらくしたら、長万部から児玉君夫婦がやってきてくれた、そう、この間長万部のライブを聞けなかった彼が、来ると約束してくれていたのだ。その後、滋賀県の福辻さんから言われてきたという女性、そして、琴似のライブハウス・ブルームーンでは必ず来てくれる新谷さんが女性達4人とやってきてくれた。今回、ブルームーンに何度も電話したのだが繋がらず、ひょっとして店を閉めたのかと思っていたのだが、そうではなかったらしい。次回は必ず連絡して出かけるようにしたい。

 その他にも、お店のなじみ客が4人ほど来てくれて、雰囲気は出来上がった。8時始まりのライブだったが、なじみ客が8時半頃来るというので、その時間から始めたいと長津さんが言うのでそうしようと思ったのだが、長万部の児玉君や新谷さんたちに退屈させては申し訳ないと思い。今夜は長津さんがオープニングアクトを勤める事になっているのだが、その前の前座ですといって、僕が8時半まで唄った。そして、長津さんが唄い、僕の出番。8時からのライブが終わったのは10時を過ぎていた。今日のお客さんは大もうけだ。

 新谷さんも児玉君もライブ終了後帰っていった。店の常連客と飲んだ。今月で、このすすきののローグは店を閉めてしまう。今度は北大のほうに移転するという。すすきの最後のローグ、すっかり酔ってしまうまで長津さんと後からやって来たなおちゃんという女性と飲んだ。雨の中、タクシーでホテルに帰った。3時近かった。

487日目 一匹長屋

2005年07月30日 10時06分08秒 | Weblog
7月25日

 今日は小樽まで地下鉄とJRを乗り継いで出かける。

 ホテルでは、インターネットで予約したお客に限り、珈琲チケットが毎日一枚もらえる。それに300円をプラスするとモーニングセットが食べられる。ここ二日そのサービスを受けなかったのだが、今日は早起きしてモーニングを食べた。噛むと歯が痛くて食べにくかったが、無理やり飲み込んで完食。夕方まで、昼寝などしながら過ごして小樽に出かけた。
 地下鉄の琴似駅で降り、10分ほど歩いてJRの駅へ、海の景色を堪能しながら小樽駅に着いたら、雨がしょぼしょぼ降っていた。駅から10分ほど歩いて一匹長屋へ。飲み客が一人いたがこれはお客ではない。10年ぶりぐらいだという白井夫婦がやってきてくれた。たった二人のお客さん、時間が来てライブが始まったら、いつもの島田君がやってきてくれた。そして、今日は来れないかもといっていた栗原さんもやってきてくれた。合計4人のお客さん。下村さんのPAは壷を得ていて、なかなか心地よいのだ。ライブ終了後島田君と栗原さんは帰っていった。

 白井夫婦と語っているうちに時を忘れ、気がついたらもう終電は無くなっていた。白井さん夫婦が、24時間やっている銭湯にタクシーで連れて行ってくれた。入館料と滞在料で2000円。ちょっとした出費になってしまったが仕方が無い。大広間には、たくさんの人たちが眠っていた。子供連れの家族や、旅行者風の若者、それにサラリーマン。それぞれの理由があって泊まっているのだろう。雑魚寝が嫌な人には大変だろうが、何処でも眠れる僕にとって、お安い宿だ。これからはここに泊まるという手もあるかなと思った。