@PAYASO

少しだけ更新再開してます(愚痴オンリー)

展開に苦慮@アイアムアヒーロー

2010年11月11日 | I am a hero
 果たして5巻はいつ発売なのだろう・・・


 年末あたりかな~と予想している、花沢健吾氏の「アイアムアヒーロー」ですが、ようやく休載から復活しました。


 ※思いっきりネタバレしてしまうので、スピリッツを読んでいない方、単行本の刊行まで内容を知りたくない方は後日お読みくださいね。




 

 
 休載前の回は久しぶりの衝撃でした。
 比呂美にゾンビ化の兆候が現れての5週休載…ほんと、再開が待ち遠しかったです。

 そして、再開した回には英雄と比呂美、おっちゃん(名前忘れた)は登場せず、大阪でのパニックの様子と某大型掲示板(2chですね)を模した名無しさんたちによる会話。おもいっきり肩透かしを食らった気分でした。翌週も同様の展開。さらにその翌週(今週分)も同じ…と思っていたところに最後の方でようやく英雄の登場となりました。

 この展開には賛否両論があると思います。
 
 引き伸ばしのため、次の展開を考えるため・・・マイナスなものを考えると尽きません。しかし、こういったパニック物につきものの展開でパニックの範囲がどこまでかわからないもの、封鎖などによって範囲が限られているもの、といったものです。しかし、アイアムアヒーローの場合は第1巻の「臨界」に達する以前に、英雄達の後ろで流れるニュースなどで地方でも噛み付き事件が起こっていることが示唆されています。また、石神井周辺で起こっていた事件が英雄の逃亡によって、東京全域、富士樹海周辺、さらには富士山5合目からの様子で関東全域まで広がっていることが予想された。


 この一連の事件の発端は何か、どのような経緯で感染が広がっていったのか…まで、物語の中で語られることはないのかもしれないけど、日本全土で事件が起こっているということは物語の厚みを増すことができるような気がする。もちろん、閉鎖空間で展開していく物語も面白いのだけど(ちなみに、来年発売されると思われる、龍が如くの新作は神室町の一部が閉鎖されるらしいです)。

 今後の展開として、英雄達の逃避行はどこを目的とするのか、そして、全国的にパニック状態なら八方塞なわけで、どうしようもないのではないか・・・など、様々なことが考えられる。


 そして、ネットによる情報の広がりが、これまでの映画などではなかった展開といえるかもしれない。
 三谷が言っていたyou tubeの動画の詳細が分かったわけだけど、ひきこもりをカリスマ的存在にするあたりが花沢氏らしくておもしろい。この引きこもり・ニートが来栖というわけだけど、こいつがこのパニックの預言者となり、こいつの発言があちらこちらで影響を与えている。それは三谷であったり、富士の登山口で呼びかけていた奴だったりする。そして、今週号では掲示板の書き込みに、

 「クルスの下に集まれ」

 という書き込みが挿入されている。
 「クルス=来栖」なわけなんだろうけど、果たして、来栖は何者なのか、来栖はどこにいるのか、来栖はまだ生きているのか・・・?何かしら今後の展開で重要になってくることが予想される。


 大阪での感染拡大、パニックの様子も救いがたいもので、さらには英雄達が登場しない中で物語が進行しないイライラを抱えながらも、ザブングル加藤らしき人物が「カッチ、カチ」をやりながらゾンビとなっている描写があったり、井の頭公演の池でボートにのって避難しているカップルのもとにバタフライをしながら近づいてきて襲うゾンビ(これも誰かモデルがいるっぽいねw)が登場したりして、笑わせてくれる。



 以前、どのたかのコメントに返答したさい、WOWOWでみたゾンビものの映画の話をしたことがあったと思うけど(コメントじゃなかったかもしれないです)、その映画の名称は「デイ・オブ・ザ・デッド」でした。この映画は、ジョージ・A・ロメロの『死霊のえじき』のリメイクらしいのですが、先日、またWOWOWで放送されていました。この映画での人間がゾンビ化していく様子がアイアムアヒーローのそれと似ていました。目が充血して(映画は白濁かな)、血管が浮き出てくるかんじがまさに一緒かなと。

 んで、以前のコメントの返答でも触れた、この映画に登場する仲間を襲ってこずに、少々言葉が理解できるゾンビがいるんだけど、もしかすると比呂美はこいつのような扱いされるのかな~とか、思っています。


 今週号の後半過ぎでようやく英雄達が登場するんだけど、英雄とおっちゃんは首にスカーフっぽいものを巻いている。んで、

 「すでに一人やったのだから」

 的なセリフがあって、比呂美を撃ったことが示唆されるとともに、おっちゃんの車の後部座席に寝袋らしきものにくるまれた物体が最後のカットで描かれている。
 これまでの展開からすると、多分、これが比呂美の死体で、まだゾンビとして襲ってくることを懸念して、うなじあたりを噛まれないようにスカーフっぽいもので首をガードしているのかな~と。



 あまり内容がない投稿となってしまいましたが、今後の展開がとても楽しみになってきました。この漫画が名作になるかどうか、最終回を迎えるまで分かりませんが、このようなうがった見方をせずに純粋に楽しみたいと思ったりもしますねw


 
デイ・オブ・ザ・デッド DTSスペシャル・エディション [DVD]
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Happinet(SB)(D)


 
アイアムアヒーロー 5 (ビッグ コミックス)
花沢 健吾
小学館


 ↑第5巻の予約がありましたね。どうやら、12月25日発売予定のようです。