”玲瓏”管理人のつぶやき

"玲瓏:羽生善治(棋士)データベース"管理人たいがーの独り言(HP更新情報含む)

第58期王座就位式

2010年12月11日 | 羽生善治
 羽生さんの王座就位式が12月10日(金曜日)第一ホテル5階「ラ・ローズ」にて12:30より執り行われ、羽生さんは正式に王座に就位されました。あらためましておめでとうございます。

 さて振り返りましょう。この日は有給休暇を取得。例によって、茶々丸さんと「何時に到着?」「午前11時前後かな?」と携帯メールで連絡取り合いながら会場に向かっていた。この日はその他羽生ファンを代表して、桔梗さん、nanaponさん、おさまこさん、しらかばさん、チャムさん、の5人、われわれを入れて7人の招待を受けていた。ちなみに、読売新聞主催の竜王、日本経済新聞主催の王座、新聞三社会の王位の就位式は、一般参加公募をされていないので、この日参加できるのは光栄なことだった。

 恒例の独占インタビュー、今回はメンバーでもあるおさまこさんテイストで用意していた。茶々丸さん・たいがーコンビこれまた恒例の式前控え室訪問。今回は他の5人とともに王座控え室のある4階にて羽生さんをお待ちしていた。



 就位式の日では、羽生さんが来られるような時間は式開始から遡っておおよそ決まっている。その時間を見計らってお待ちするのであるが、この日は普段より30分以上遅くの羽生さん登場だった。日本経済新聞の柏崎さんと名刺交換をする。7年担当された神谷さんの後任である。柏崎さんのお話によるとこの後15分テレビの取材が入っており、その後10分ほど日本経済新聞元旦の記事取材が入っているとのことだった。柏崎さんに気を使っていただき、テレビ取材後、羽生さんを廊下で待ちわびるわれわれのところに先導いただいた。羽生さんと「また後ほど・・・」とご挨拶。しばらくして米長会長。「どうぞ、どうぞ」と新聞記事取材が終ったばかりの羽生さんがいる関係者控え室にわれわれ7人の集団を招き入れていただいた。

 王座就位式にて祝辞を述べる「先を読む頭脳」共著者の松原先生も控え室におられた。米長会長がコンピュータ将棋の対決の話題をふる。「中央公論社1月号」で会長と梅田さんが対談して「次はわたしがコンピュータと対局します!」と語ったそうだ。羽生さんとの対局は7億円超と述べたと言う。その記事に目を通す羽生さん。そんな話題の中、式進行の係りの人が紋付袴に着替える時間と羽生さんに伝えられ、部屋を出て行かれたのだった。その後は会長、ご自分のHPやツイッタなどの話題をされ、式前のまったりした時間を過ごしたのだった。



 着物に着替えられた羽生さんを控え室で待っていたわれわれだったが、時計を見ると12時20分。12時30分の式開始。これはさすがに慌しいと察し、会場の5階に移動したのだった。入場してすぐ壇上前のテーブルを確保。ルーチン化した写真撮影を行う。他のみんなは初めての就位式に落ち着かないようでそわそわしている。辺りを見回すと、矢内理絵子女流や斎田晴子女流、マリカ号や大庭ミキ女流がいる。お昼ということからか男性棋士は少ない。そうこうしているうちに羽生さんがアナウンスなしでの会場入り。名人就位式、棋聖就位式での主役の入場アナウンスになれていると盛り上がりに欠ける。一般参加がいないと別に盛り上げる必要がないのかな?



【王座の駒が入った王座トロフィー】



【允許状】



【式最中の羽生さん】



【謝辞を述べる羽生さん】

 祝辞・謝辞についてはネットや紙面、テレビ放送にて確認いただくとしてここでは割愛。柳瀬先生の乾杯の御発声からパーティが始まる。「腹が減っては戦ができぬ。」とまずは腹ごしらえ。立食パーティではセルフサービス。料理を取りに行く。やはり一般客がいないと料理がなかなか減らないのが良い(笑)2度目の料理ゲットの折、将棋を世界に広める会の寺尾さんを見かけたのでご挨拶。

 朝日新聞の村上記者、共同通信の津江記者を見かける。村上記者にnanaponさんを紹介して、話題沸騰中の竜王タイトル戦について3人で熱く語る。その後、連盟若手理事ちゅう太先生にたいがーが呼び止められる。売店・オンラインショップを今以上にするためのアンケートしているのだと言う。2点ほど改善点というか要望をあげてみる。nanaponさんは津江記者と話していた。お二人の話題に参加させてもらう。話始めたばかりだったが、茶々丸さんが手招きしている。そのまま羽生さんのところへ行くことになった。

 すでにnanaponさん以外の6人のメンバーが集結。次々に訪れる方と歓談されてる羽生さん。待つこと数分。nanaponさんも合流した。われわれの番。「ああ、どうも。では、みんなで集合写真撮りましょう」という羽生さんの掛け声で招待メンバー7人が羽生さんを囲んで立つ。たまたま近くにいた朝日新聞の村上記者が写真を撮ってくれたのだった。「ファンの質問もって来ました。質問よろしいですか?」控え室ではできなかった独占インタビューがパーティ会場内で始まったのだった。



Q1.「連盟までまだ歩いていますか?どのくらい前からでしょうか?何がきっかけだったのでしょうか?」
A1.「ええ、まだ続けています。天気の良い日とか、時間がある時なんかはそうしていますね。始めた時期は5年前・・・あ、そうそう、NHKさんの『プロフェッショナル-仕事の流儀』で放映されたじゃないですか?ちょうどあの頃から始めたんですよ。そうですね、山手線って結構込むんでそれが嫌なんですね。だったら歩いてみるかなと。そんな感じでしょうか?」

Q2.「駒を持ち上げて盤上に指すその美しい所作は羽生ファンに人気が高いのですが、モチーフになった棋士とかいるのでしょうか?」
A2.「いえ、自分でやっています。昔、原田先生に『君の指し方はこうだねえ』とか言われながら真似されたことがありました。」

Q3.「対局が始まる前に眼鏡をふいておられますが、やはり対局に集中するためでしょうか?」
A3.「はい、そうですね。眼鏡を吹きながら集中力を高めています。」

Q4.「もしよければ眼鏡のメーカーを教えてください。」
A4.「(眼鏡をはずされてメーカーを確認される羽生さん)どこのだろう?え、はい、ごめんなさい、よくわからない。ええ、ふつうの眼鏡やさんで購入しました。」

Q5.「初任給を見てお婆様がびっくりしたと伝えられていますがおいくらだったんでしょう?」
A5.「38,000円でした。今は対局料の仕組みが変わりました。当時はまだ中学生でしたし、38,000円かと。この金額を見て別に驚きはしませんでした。」



Q6.「将棋世界が電子書籍として発売されました。iPadはお持ちでしょうか?iPhoneとかandoroidとかスマートフォンが出てきました。昔は所持されていなかった携帯電話を持たれているとお聞きしましたが?」
A6.「いえ、iPadは持っていないです。ただ、今度いただけることになっているんです。携帯電話は最近は持っています。ただ、ほとんど電源が入っていないですね。」

Q7.「将棋連盟モバイルのサービスが始まりました。佐藤康光先生や谷川浩司先生もコラムを書かれています。こちらはアクセスされたりしておられますか?」
A7.「いえ、まだしていないですね。ああ、そうなんですね。今度アクセスしてみようと思います。」

Q8.「イチロー選手、武豊騎手。羽生さんから見えてどんな風に映っているんでしょうか?」
A8。「イチロー選手は以前お会いしてお話したことあるんですね(管理人注:1994年NHK紅白歌合戦審査員として共演した折・ちなみに対談はない)。ストイックにその道を極めるというか、ひしひしと感じました。武さんは、はい、ご存知のように対談したことがあります。栗東まで行って、はい。すごい気さくなところもあるし、あと、お父さんも騎手というところもあるので、そういう血筋とかもあるのかなぁというのはすごく・・・うん、会って思う方ですね。」



 この後、nanaponさんが梅田さんの「どう羽生」本の話題を振る。

羽生さん「そんな題名になるとは想像すらしてませんでした。でも、将棋界にいたら書けない視点で書かれている。梅田さんは、将棋関係のブログやツイッターなど全部読まれていると聞きます。わたしも知らないことを梅田さんから教えてもらうことがしばしばです。ひょっとしたら将棋界について一番詳しいのが梅田さんかもしれませんね。」

 そんなことを話ながら宴も酣を迎えるのだった。

 会場を名残り惜しく出る一向。この余韻をぜひともわかちあわないといけない(笑)午後2時30分過ぎでは呑むにはまだ早いので一次会は喫茶店。午後5時からお待ちかねの二次会、居酒屋。三次会もお店を変えて居酒屋。時間がいくらあっても足りないくらい話題が途切れることはなかったのだった。

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2 コメント

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Unknown (mak)
2010-12-12 06:57:05
>「イチロー選手は以前お会いしてお話したことあるんですね。

これは初耳ですが雑誌か何かで対談したことがあったのでしょうか?
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訪問ありがとうございます (たいがー@玲瓏管理人)
2010-12-12 20:50:00
>makさん
羽生さんに確認いたしましたところ、紅白歌合戦の審査員でご一緒だったことがあるそうです。対談のご経験はないようです。
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