9月1日(旧暦8月1日 干支=丙戌 九星=八白 六曜=友引)
おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。
台風10号が、直前で奇跡的に進路が北寄りになり、横手市を含む県南地方は大雨・暴風ともに発生せず、当日はむしろ静かな夜を過ごしました。
河川は増水し、消防団も出動の声がかかるかもしれないと思いつつ、インターネットの気象情報を逐一チェックしていました。
しかし、今回の台風は、岩手県や北海道で大きな被害を発生させました。
岩手県岩泉町では、グループホームの入居者9人が犠牲になり、町内でそのほかにも死者・行方不明者がいるとのことです。
観測上、初めて東北地方太平洋側に上陸した台風。
高潮とも重なり、各地で浸水被害が発生したことに、大きな恐怖を感じています。
グループホームの件については、おそらく「これから」議論が重ねられると思います。
認知症などで支援が必要な方々が入居されている場に、夜は職員が一人のみ。
避難勧告が出されていなかったという報もありながら、いざ避難をしなければならないときに、職員が一人でどうやって9人を安全に避難させることができるのでしょうか。
熊本地震でも、介護施設からの避難誘導は非常に大変だったという報道も聞きました。
平成25年に発生した、長崎市のグループホームでの火災などによって、小規模な福祉施設にもスプリンクラー設置が義務付けられました。
あるいは今年7月に発生した、神奈川県相模原市の障害者施設での殺傷事件なども、防犯対策が「これから」検討されるでしょう。
いつも対策が取られるのは、大きな被害や事件が発生した後です。
被害にあわれた人々は、「想定外」のできごとに、なすすべもなかったかもしれません。
「建築基準法」という法律があります。
その第一条には、「最低限の基準を定める」とあります。
この法に乗っ取って作られた建物は、最低限の基準を満たすものなので、心配ならそれ以上に強くしてもよいし、設備も過剰にしてもよい、という解釈もできます。
最低限の基準は、大地震や大規模な火災などの度に、ハードルが上がっていきました。
今では震度6強の地震に一度は耐えられ、隣から火災が起こっても、避難できるまでの何分間は建物が全焼しないという建物が作られています。
ただし、大津波や浸水に対しては、建物単体では対処することができないケースもあります。
建築基準法は、戦後に作られたものです。
それ以前の建物は、建築基準法を満たしていなかったり、あるいは建築基準法で耐震補強が定められた昭和56年以前の建物は、地震に弱いという位置づけがなされています。
建築基準法以前の建物には、文化的な価値のある建物や、幾多の災害から免れてきた伝統的な建造物もあります。
ただし建物は、必ず風雨によって経年劣化しますので、使用するうえで補修やメンテナンスは必須です。
建物を解体するのは簡単なことですし、逆に古い建物ほど維持するのは大変なことです。
古い建物を残していくには、活用と維持費用の捻出、それと残したいという人々の思いが不可欠であり、それには責任が伴います。
「もったいない」という言葉には、裏付けとなる責任が生じることが、最近よく考えることの一つになっています。
どんどん法律を上書き・加筆して、絶対安全・万全である、というものや体制を作るという考え方は否定しません。
一方で、それは法が守ってくれるから、私たちは何もしなくてよい、何かあったら誰かの責任だという考え方につながらないか、という恐れもあります。
また、情報ツールが飛躍的に進化した割には、コミュニケーションが不足していたり、情報の共有ができていなかったりする場合も多くあります。
今日9月1日は、防災の日です。
この日を考えるときに、人を救うのは人、あるいは自分が人に救われるということも考えたいと思います。
所詮人ごと、かもしれませんし、自分の身は自分で守らなければならないのも事実です。
ただ一つ言えることは、「自分がどこにいるのか」を知ることが、とても大切なことだということです。
何か起こった時に逃げる場所、誰に連絡すればいいのか、どこから情報が得られるのか、普段から関心を持って、自分の地域の周辺を知っていれば、助かる可能性は広がると思います。
自分が助かって余力があれば、助けを必要とする人を思い出して、そこに行って助けられるかもしれません。
もっと言えば、普段から集まれる場所があれば、コミュニケーションをとれて、情報が共有できるところがあれば、そうしたところが各地にあれば、力を結集することもできるのかもしれません。
それは防災だけでなく、助け合いであったり、ビジネスであったり、趣味や生きがいの創出など、様々なメリットがあると思います。
昨日の夜、支援が必要な人々の観点から、助け合いを考える会議に出席してきました。
「集まれる場所」という議論は、結局もう少し時間をかけて話し合うこととなりました。
次回の会議のときにも、もっと様々な話し合いができるように、考えていきたいと思います。
おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。
台風10号が、直前で奇跡的に進路が北寄りになり、横手市を含む県南地方は大雨・暴風ともに発生せず、当日はむしろ静かな夜を過ごしました。
河川は増水し、消防団も出動の声がかかるかもしれないと思いつつ、インターネットの気象情報を逐一チェックしていました。
しかし、今回の台風は、岩手県や北海道で大きな被害を発生させました。
岩手県岩泉町では、グループホームの入居者9人が犠牲になり、町内でそのほかにも死者・行方不明者がいるとのことです。
観測上、初めて東北地方太平洋側に上陸した台風。
高潮とも重なり、各地で浸水被害が発生したことに、大きな恐怖を感じています。
グループホームの件については、おそらく「これから」議論が重ねられると思います。
認知症などで支援が必要な方々が入居されている場に、夜は職員が一人のみ。
避難勧告が出されていなかったという報もありながら、いざ避難をしなければならないときに、職員が一人でどうやって9人を安全に避難させることができるのでしょうか。
熊本地震でも、介護施設からの避難誘導は非常に大変だったという報道も聞きました。
平成25年に発生した、長崎市のグループホームでの火災などによって、小規模な福祉施設にもスプリンクラー設置が義務付けられました。
あるいは今年7月に発生した、神奈川県相模原市の障害者施設での殺傷事件なども、防犯対策が「これから」検討されるでしょう。
いつも対策が取られるのは、大きな被害や事件が発生した後です。
被害にあわれた人々は、「想定外」のできごとに、なすすべもなかったかもしれません。
「建築基準法」という法律があります。
その第一条には、「最低限の基準を定める」とあります。
この法に乗っ取って作られた建物は、最低限の基準を満たすものなので、心配ならそれ以上に強くしてもよいし、設備も過剰にしてもよい、という解釈もできます。
最低限の基準は、大地震や大規模な火災などの度に、ハードルが上がっていきました。
今では震度6強の地震に一度は耐えられ、隣から火災が起こっても、避難できるまでの何分間は建物が全焼しないという建物が作られています。
ただし、大津波や浸水に対しては、建物単体では対処することができないケースもあります。
建築基準法は、戦後に作られたものです。
それ以前の建物は、建築基準法を満たしていなかったり、あるいは建築基準法で耐震補強が定められた昭和56年以前の建物は、地震に弱いという位置づけがなされています。
建築基準法以前の建物には、文化的な価値のある建物や、幾多の災害から免れてきた伝統的な建造物もあります。
ただし建物は、必ず風雨によって経年劣化しますので、使用するうえで補修やメンテナンスは必須です。
建物を解体するのは簡単なことですし、逆に古い建物ほど維持するのは大変なことです。
古い建物を残していくには、活用と維持費用の捻出、それと残したいという人々の思いが不可欠であり、それには責任が伴います。
「もったいない」という言葉には、裏付けとなる責任が生じることが、最近よく考えることの一つになっています。
どんどん法律を上書き・加筆して、絶対安全・万全である、というものや体制を作るという考え方は否定しません。
一方で、それは法が守ってくれるから、私たちは何もしなくてよい、何かあったら誰かの責任だという考え方につながらないか、という恐れもあります。
また、情報ツールが飛躍的に進化した割には、コミュニケーションが不足していたり、情報の共有ができていなかったりする場合も多くあります。
今日9月1日は、防災の日です。
この日を考えるときに、人を救うのは人、あるいは自分が人に救われるということも考えたいと思います。
所詮人ごと、かもしれませんし、自分の身は自分で守らなければならないのも事実です。
ただ一つ言えることは、「自分がどこにいるのか」を知ることが、とても大切なことだということです。
何か起こった時に逃げる場所、誰に連絡すればいいのか、どこから情報が得られるのか、普段から関心を持って、自分の地域の周辺を知っていれば、助かる可能性は広がると思います。
自分が助かって余力があれば、助けを必要とする人を思い出して、そこに行って助けられるかもしれません。
もっと言えば、普段から集まれる場所があれば、コミュニケーションをとれて、情報が共有できるところがあれば、そうしたところが各地にあれば、力を結集することもできるのかもしれません。
それは防災だけでなく、助け合いであったり、ビジネスであったり、趣味や生きがいの創出など、様々なメリットがあると思います。
昨日の夜、支援が必要な人々の観点から、助け合いを考える会議に出席してきました。
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次回の会議のときにも、もっと様々な話し合いができるように、考えていきたいと思います。
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有限会社 千葉建築
〒019-0701 秋田県横手市増田町増田字伊勢堂南6-4
電話 0182-45-2325 FAX 0182-45-2304
携帯 080-1837-5342
mail kchiba@poem.ocn.ne.jp
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