秋田県横手市増田町 千葉建築のブログ

秋田県の県南、横手市増田町の工務店、(有)千葉建築のブログです。
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養生訓

2016-08-27 06:06:32 | 歴史と文化
8月27日(旧暦7月25日 干支=辛巳 九星=四緑 六曜=先勝)


おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。

大雨洪水警報が出るほどの天候から、ようやく落ち着きを取り戻しました。

今日は大曲の花火もあります。

ところどころぬかるんでいるところもあると思いますので、お出かけの方は充分に歩きやすい格好をなさるとよいでしょう。


小中学校の夏休みも終わりました。

子供たちは、たくさんの思い出を作って再び学校生活に入ったと思います。

親御さんたちにとっては、毎日家に子供たちがいる生活がひと段落し、あわただしさから解放された感を持つ方もいらっしゃるでしょう。


暑さも続くことから、疲れも溜まっている時期かと思います。

私も普段の眠気から、より一層の眠さを感じる毎日であり、ろくに仕事をしているわけでないのに、疲れだけは人一倍感じています。


疲労回復には、休養と栄養が大切と言われます。

かといって、浴びるほど酒を飲んで爆睡するのは、決してよいこととは言えないでしょう。

そうした悩みは、古来より続くものであったようで、江戸時代には『養生訓』という健康書がありました。

今日は、その『養生訓』を著した、貝原益軒(えきけん)の忌日に当たります。


貝原益軒は1630年(寛永7年)、筑前福岡藩士のもとに生まれ、そのまま藩士として就職します。

一度は藩主の怒りをかってクビを切られ(物理的ではなく)ましたが、のちに許されて藩医となりました。

京都に留学して儒学(朱子学)を学び、藩へ帰ってからは儒学の先生となり、朝鮮通信使の任や、隣の佐賀藩との国境争いを解決するなど、重役をこなしていきました。

70歳に藩士として現役を引退したのちは、著述業に専念します。

主なものは、先の『養生訓』の他に、以下のものがあります。

・『大和本草』…生物学・農学書の大傑作

・『和俗童子訓』…幼児教育の重要性を著した、教育書の大傑作

・『大和廻(和州巡覧記)』…京都から吉野への旅行ガイドブックの大傑作

当時の平均寿命が35歳のときに、益軒は84歳もの長寿を全うしました。


益軒の健康の秘訣は、現代でも通用するものでしょう。

食に関しては、「腹八分で抑え、ゆっくり食べて肥満を防止する」「味付けは薄めで、脂っこいのはNG」「大豆製品を食べよう」といったものです。

甘いもの、辛いもの、しょっぱいもの、苦いもの、酸っぱいもののうち、同じ系列の食べ物は食べすぎない、とも言います。

睡眠に関しては、「長く寝ればいいものでなく、質のよい睡眠なら短時間でもよい」「昼寝は横にならず、腰かけてうたた寝がよい」などがあります。

また、悩みを減らすこと、欲を少なくすることなど、ストレスが健康に悪いことにも言及しています。


ちなみに、益軒はきゅうりについてある言及をしています。

「ウリの中で下等で、苦くてまずいうえに、ちょっと毒がある」と称しており、進んで食べるべきでない、と評価しています。

きゅうり好きの私にとっては、聞き捨てならない評ですが、幕末にきゅうりの品種改良がおこなわれるまでは、人気のある野菜ではなかったといえます。

また、きゅうりは体を冷やすため、なるべく体を冷やさないように心がけるという、益軒のポリシーに反するところが、きゅうりを悪者にしたとも言えるでしょう。


同じく、「毒多くて能無し。植えるべからず、食べるべからず」と、きゅうりをぼろくそに評した人がいます。

『大日本史』の編纂や、日本で初めてラーメンを食べたり、あるいは諸国漫遊をしたり、東京ドームの下に地下闘技場を作った人の先祖だったり…。

徳川光圀、別名水戸黄門も、きゅうりが嫌いだったのでしょう。


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