さいたさいた 桜が咲いた
嬉しくなって見上げれば、お月さまも空からお花見をしていました。
それでもまだまだ一分咲きかな
蕾をほどくのは、お日様の役目。 強い風では、いっそう心閉ざすだけ。
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そうそう、『サクラソウ』が絶滅の危機にあるんですって。
江戸時代に育種がすすんだ古典園芸植物だそうだけど・・・
ほっておいても春になればあちらこちらを優しくピンクに染めていたのに、
実家の庭もいつの頃からか咲かなくなった。
そういえば、サクラソウと同じころ咲いて絶妙のグラデーションを作ってくれる
薄紫の『花大根』の群生も、ずいぶん少なくなってるような気がする。
サクラソウ 花大根
土が減ってコンクリートが増えているせいかな。
当たり前のように咲いてた花が、知らないうちに絶滅の危機。 さびしいな。
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当たり前と思っていても、そうじゃない。
知らず知らずに いろんなことが移り変わる。 生まれて やがて消えてしまう。
昔から繰り返されてきたことなのだろうけれど、その速度が速まっているように思う。
大地が 海が 空が ・・・ 我が物顔で人が壊してる。
地球は人のものじゃなくて借りものだってこと、忘れないようにしなければ。
春、桜が咲くのも当たり前じゃない日が来ないように。