札幌北陵高校美術部 2009.4〜2022.3の記録

札幌北陵高校美術部の2009年4月から2022年3月までの記録

【作品アーカイブ】第53回全道美術展出品作品~191104

2019-11-04 03:33:33 | 作品アーカイブ
今年の入選作品は8点。
んー、少し寂しい感じ…
それでは1点ずつ紹介していきます!



『ねえ、どれにする?』:すずめ(3年)*全道優秀作品
昨年の悔しさを晴らすが如く、コンセプト&メッセージ性、人物&背景の調和その他…今年はいろいろ考えて準備をしていました。
早くから黙々とキャンバスに向かって試行錯誤の毎日。
途中背景だけが激浮きして彩度を落としていったりとか、いろいろありましたが
結果が出て何より。
これだけの描き込みはそうそうあるものじゃない。
作品自体には文句のつけようはないです。
結果としても全道優秀だしね。
あえて欲を言えば、自分の作品だけでなく、進度の遅れている下級生を引っぱってほしかったってのは正直なところ笑
終わったことはいいや。いよいよこれからは受験に向けてがんばってくれい。



『彩美』:コレチカリン(3年)
途中入部&茶道部の掛け持ち。
それでも高文連で2回入選は立派なことだ。
コピックとペンによる描き込みは詰め込みすぎにならず、ほどよく見える感じだが、やはりもうちょい詰め込めば良かったのう笑
何だかんだ美術系大学への進学を希望しているのでがんばってもらわないとね。
最近は形も取れるようになったので、こっからどれだけ描けるようになるかが勝負だ。
あとセンター…  ある意味こっちの方がたいへんかも…笑
ということで、勉強もデッサンも行動も、今後は4割増しくらいで速く動くと良いぞ。
持ち合わせた天才的な“感覚”と“間”は、顧問が『天才』と認める数少ない逸材であります。
受験がんばってくれ!!
あ、天才ってのは、美術的なことじゃなくて、もっとこう、天然とゆーか何とゆーかそっちの方の笑



『朧』:ラ・トゥール(3年)
気づけば立体作って3年連続入選。
すごい、すごいよ。
コンセプトもしっかりしてるし作業も的確で丁寧。尻尾の作りはともかく頭部の作業は目を引く出来です。良い良い。
でも、振り返ってみると全国に最も近づいたのは1年の時だったのよね~。
そこがね…笑
造形能力も高いし着彩能力も高い。判断力もあるし、勘もある。
しかし、それらを帳消しにするくらいの計画性のなさと精神的な甘さ笑
そこがね…笑
ホント全てにおいて甘さを捨てろ、とだけ最後に言っておきましょう。
受験がんばれ。



『突撃!おまえが晩ご飯』:テノール(3年)
最後の高文連で見事入選できて良かったね!
今回はタイトルも良い。多くの人たちがクスリと笑う、乙な作品です。
事実、全道大会でのメッセージカードもたくさん入ってました。
こーゆーのってできそうでできないんだよね。
そのへんだけ見ると、こう見えて実はかなり高尚な作品笑
最後の方は「おまえが晩ご飯の“おまえ”はどこにいるんだよ!?いねぇぞ!!」と、
サメよりも“おまえ”の存在感を出すことに相当時間をかけましたが、
入選という結果を出せたのもそこをきちんと求めることができたからだと思います。
さ、受験受験。44期自然科学部が○百合会で待ってるぞ!笑



『雪解け、春の訪れ。』:100号(2年)
けっこう早くから準備はしていたんだけど
やろうとしていたことが難しくて…紆余曲折。
この三角形の空でかくねぇか…紆余曲折。
いろいろなことにぶつかりながら完成した作品です。
でも、それも大事なことだから。
要素を足し算するのはありと言えばありなのだが、やっぱりどう考えても表現は引き算だと思うんだよね。
自分の表現したいことを削いで削いで突き詰めていけば確実に形になるし
たとえ画面に詰め込んだ作品でも、引き算的思考があれば
必ず存在しなければいけないものになるし、画面がうるさくならない。
“何故こういう表現になるのか”“何故これが画面にあるのか”をきちんと考える。
“描きたかったから”“何となく”では甘い。
その辺を考えながら自らの表現に向かい合ってくれい。
そしたらもっと完成度高くなるから、絶対。



『To my Youth』:パー子(2年)
去年は描ききることができず結果が出なくて「泣いた」と聞いていましたが、今回は結果が出て良かったです。
しかし構図が決まるまではかなりたいへんで
構図の取り方&資料のための写真を撮影するカメラワークが如何ともしがたく、
毎回毎回見せてもらうたび
「え、なにこれ」みたいな。
今回もけっこう時間ギリギリ&「え、なんでこうなるの」みたいな感じがありましたが、持ち前の根性と
いや、こいつけっこうメンタルポンコツだから根性ではないな笑
ま、ともかく粘り強くがんばりました。おつかれっす。
まだまだ明暗や形の追い方は詰めないといけないですが
雰囲気、空気を出すことは成功しているので、自分に厳しく今後も制作に向けてがんばってほしいと思います。
あと勉強~笑



『好奇心は猫をも殺す』:銀だこ(1年)
実は当初は
「背景にがしゃどくろがいて、正面に大量の目で覆われた女の子を描きたいです」
…ちょっと何言ってるかわからないからやめれ笑
的な感じだったのですが、見た目よりも強情な彼女はそのまま突入して、結果は…ね…笑
たまたま学校祭期間中にラ・トゥールが撮影した写真がなかなかの出来だったので
もうしょうがない、これにしろよ笑
でも結果出て何よりです。タイトルの申告後に変えたので題名は意味不明。
つ~か当初の予定でも題名は意味不明だけどね笑
しかし、入学当初より“勘”を感じる子だし
今はたぶん誰よりも制作と向き合ってる子なのでここからが楽しみです。
今後もがんばれ。そして遅刻はもうするな笑



『駄菓子、だがしかし』:ヒリ(1年)
昨年のとはまた違うレジンを使用した作品です。
グロと言えばグロですが、一笑のある乙な作品ができたと思います。
何が一番たいへんだったかって、お菓子のケースを手に入れるために駄菓子の串カツを必死に食べたことだな~笑
語弊を怖れず言うと、高文連でこういう立体作品はあまり見ない。
北陵だからできたと言っても過言ではないと思う。
だって顧問の先生止めるもん、普通笑
結果も大事だけど、こういうセンスは大事にしていこう。
エポックメイキングとまでは言えないけど、こういう表現もあるってことを高文連で提示できたことは大きなことです。
結果だけを求めてたら表現が腐る。そんなのばかりになったら高文連の質が落ちるだけだし
北海道が他の都府県からアホだと思われるだけや笑
あれ、何か火薬の匂いがするな笑
ともかく、高校生だからって遠慮することはない。狭い視野のままだとつまんね~人間になるからね。
大事なのは来年だぞ。自己模倣に陥らないようにしないといけない。
新しい表現を模索してくれい!!

ということで、去年から比べると入選数は2点減り、いよいよ全道優秀は1点になってしまいました。ヤベェヤベェ
日々の勉強もたいへんだし、受験もたいへんなのはわかるけど、計画的に奮起して制作していきましょう。
勉強と部活の両立!
…これだけでは表現が少し不足気味。
高いレベルで勉強と部活の両立を目指す!
コレが大事。
どっちもゴミみたいな成績で終わりたくないってプライドを持ってるかい?
どっちもボチボチの努力でボチボチな結果なんて、とても両立とは言えない。
そもそもボチボチの結果で何か得るものがあるのか、阿呆ぅ。
そこまで結果求めてない、それでもいいんだって思ってる人はもう根性腐ってるって自覚あるのかなぁ。
制作だけじゃない、全部ダメになるぞ、全部。
危機感ある?危機感。
今は親に飯も食わせてもらってヘラヘラしてられるけど、
遅かれ速かれ社会から淘汰される。

今から死ぬ気でやれ、美術部諸君。
あと1年生に男子入れようぜ、男子。
何かさ、このままの雰囲気じゃうちの美術部ダメになると思うよ。