みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

春の日

2018年02月24日 | 俳句日記

春が戻って来た。
穏やかな土曜日の一日、大気が羊水の様
に身体を癒す。
ただただ浮かんでいればよかった。

目白がチチと芽吹き前の街路樹で遊ぶ。
控えめな車の往来が、道路を広場に変え
て、天地が広くなった。
歩行者ボタンも押さず渡った。

ファーマシーで、いつものレジの奥さん
からお釣りの小銭を沢山貰った。
「おっ!お賽銭が出来た」
とつぶやいた。

「六地蔵ですか?」
「ええ」
「まあ、ありがとうございます」
と、こちらに手を合わせてくれた。

微笑みを交わすと店を出た。
もと来た道路を渡るとお地蔵さんにお参
りをして、ご当地の安寧を祈った。
日本人の心には仏様が宿っている。

〈春の日や 姿のままの 地蔵尊〉放浪子
季語・春の日(春)

2月24日〔土〕晴れ
友人が魚を差し入れしてくれた。
鯛のお刺身と大ぶりの鯖一本である。
鯛はキロ級の半身であったから、母と弟
の三人で鯛づくしの饗宴を開いた。
鯖は冷凍してある。