寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2762話) 大震災支援が縁

2019年03月24日 | 出来事

 “八年前の三月に東日本大震災が起きた直後、私が住んでいる地区ではそれぞれが生活物資を段ボール箱に詰め、代表者が被災地へ届けました。私が用意した三箱のうちの一つを受け取った女性からすぐに丁寧な礼状が届きました。以来年賀状のやりとりを続けています。
 彼女が長年つづってきた日記帳が津波で流されたと知り、少しでも前向きな気持ちになれればと私はおしゃれなノートを贈りました。新たな土地で家を再建したことや、息子さんと娘さんが成人したといううれしい知らせもありました。今年も色とりどりの手描きのイラストが添えられた賀状が届き、ホッとしました。まだ会ったことはありませんが、文面やイラストから明るそうな女性だと想像しています。
 いまだ被災地には震災前と同じような生活を送れていない人がいると聞きます。それでも季節は巡ります。一人でも多くの被災者の方に笑顔が戻ることを願ってやみません。”(3月7日付け中日新聞)

 愛知県東郷町の主婦・下地さん(74)の投稿文です。3月11日を前後にして、東日本大震災関連の話がいろいろ報道される。改めてあの震災の凄さを思う。そして、いろいろなドラマが生まれた。下地さんのこの投稿もそんな話の一つである。震災を元に新たな縁が結ばれた。辛い中にも良い出会いとなった。
 同日の中日新聞に「豚汁募金」の話題も出ていた。少し引用すると【東日本大震災の被災地を支援しようと、一宮市伝馬通三丁目商店街の女性でつくる「おかみさん会」が七日午前十時から、同市本町四のふるさとプラザで「豚汁募金」を行う。百円以上の寄付をしてくれた人に豚汁一杯を提供する。震災の翌年から毎年開催。】とある。この記事には写真もあり、その中にボクの知り合いも写っていた。
 8日の中日新聞には【音楽愛好家らでつくる一宮市市民団体「音の輪会」は、東日本大震災から8年となる11日午後7時半から、同市の尾張一宮駅前ビル3階シビックテラスで誰でも自由に参加できる演奏会を開く。会は震災後、毎月11日に演奏会を続けている】とある。いずれも行事を通じての寄付である。日本は素晴らしい。


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