てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

重力の影

2006年04月27日 | 読書
ジョン・クレイマー著の「重力の影」、本格ハードSFだそうです。
現役科学者が書いただけあって、実験室の様子が興味深かったです。
教授陣についても、「これはフィクションです。実際にこんな人は身の回りに全くいません」と
言われても、いやあ、そんなこと言って、周りにいた人をちょっと極端にしただけでしょ・・・と思わせるものがあります。

さて、主人公は実験物理学の非常勤助手。
彼と才色兼備の院生の女性が中心となり、共同で研究を進めていたのですが、
偶然、奇妙な現象を発見してしまいます。
それが、「超ひも理論が導く影の宇宙」なわけですが、
さらに大学の研究成果を狙っている企業の悪い奴らがからんで、
さらにかわいい子ども達も巻き添えになって、
と、サービスたっぷりのサスペンス物になっています。
本格ハードSFと銘打っていますが、読みやすいです。
超ひも理論なんて、ちんぷんかんぷんでも全然平気です。
ほー、へー、ふー、はーと思っているうちに先に進めますから。
途中、サイバーパンクに対する批判もあって、書かれた時代を彷彿とさせます。


ああ、それと、主人公の大学の初級講義が、
偶然、前日に見たテレビ番組と似ていて、楽しかったです。
でも、授業、1時間なんですね・・・。


それにしても、影宇宙、生物学的にはどうなんでしょう?
危なくないのかな。
「宇宙戦争」の結末みたいなことが起きる気がするんですが、
どうなんでしょう。

4月17日読了


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