なめくじが消えた

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08月31日(木)
町内ご近所でおこる話し (33)
一網打尽の成れの果て
 
 暑い夏になってからはなめくじも生きられないのかお目にかからない。季節はずれの話題かと思えるが朝のテレビの園芸の話題に入れて,なめくじの退治をする方法の質問が聞こえてきた。それで思い出してここにリポートすることにした。

 草の生えた庭に毎晩のようになめくじがくるので,煮物の余った汁を食品トレーに入れて置いておいた。トレーの深さ2cm,汁の深さ1cmの状態である。雨の比較的多い5,6月頃である。日の暮れた頃置いたトレーには早速なめくじが集まり始め,トレーの岸辺からうつむいて汁をなめようとしている。足を滑らせて落ちるものがいる。これは命取りである。泳げない。水分が吸い取られる。小さくなって底に沈む。そんなに深くないから,小さく刻んだしいたけが並んでいる感じ。それ以来しいたけのなめくじ大に切ったものは見るのも気持ちが悪くなった。
 観察を続けていたわけではない。朝になって見てみるとそういう状態になっていた。1日過ぎると汁が蒸発して少なくなっていく。なめくじのつくだにが徐々に水気を失っていく。3日目は量が減っている。猫でも来て食べていったのだろうか。猫は食べないと思う。4日目になったら,全くなくなっていた。白いトレーは真っ白である。なめくじは少しでも味のついた汚れは綺麗になめて真っ白にしてくれる。黒いトレーには集まってこない。他の団子虫やげじげじのようなものが寄ってくる。

 番組では皿に何を入れたらいいかという質問。コーヒー,お茶,ビールから選べで,こたえはビール。しかし,ビールなどどこにもあるわけでもない。誰でも飲むわけではない。たとえあっても,もったいないことを薦めている。味噌汁でも煮物のあまり汁でもいい。最初は,地球に優しい方策のため,流しに汁物を捨てないことを目的にやってみたが,今はなめくじがいなくなってしまった。穴でも掘って流すしかない。
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ポイント利率を下げるな

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08月30日(水)
町内ご近所でおこる話し (32)
現代版朝三暮四
 
 ビリヤードゲームをするときShiftキーを使って的を定めることになっている。Shiftキーを手元にもってくると便利なので,手のひらサイズのキーボード(写真)を買いにいった。この歳になると,店に行って目に付くキラキラ光る広告にあまり関心を持たず素通りすることが多かったが,今日はどういうわけか入ったロビーの長いすにすわり腰を下ろして掲示物を眺めていた。目の前には機械が4台くらい並んでいた。人が入って来るたびに自分のポケットから出したカードを差し込み,ディスプレーの中でクルクル回転するウインドーが止まるのを確かめてカードを抜き,エスカレータで2階の人となっていく。

 よく見ると壁に説明書きがある。「店に来たらまずポイントをゲットしよう。(最高)4000ポイントから100ポイント。」だんだん時間がたってわかってきた。例のポイントカードを入れてルーレットのようにまわして,たまたま高得点で止まれば4000点与えるということなのだ。次から次と若者がカードを入れるのを見てると,みな100点ばかりである。私も入れてみたが100点以外は出なかった。
 さらに規則が続く。
 【1日1回入れることができる。】
 【4回まで入れることができる。】
 【品物を買うと,入れた回数がクリアされ,また4回入れられる。】

これを頭に入れてから商品を買いに3階へ行った。そしてキーボードの代金の支払い時に,ポイントが加わるのを見て不審に思った。3980円に対して,ポイントが120Pであった。昨年10月に大きいキーボードを買った時は確か15%のポイントがついていた。今回は3%に減少している。店に来るだけで100Pを与えるために買った客のポイントを12%も減らしてしまって誰が喜ぶというのだろう。

 これを現代版朝三暮四と言わずにほかに言い様があるだろうか。故事と違うところは,朝3つ暮れ4つが示されないまま,朝4つ(店に来たら4000ポイントあげるよ),暮れ3つ(商品を買ったら3%にしますよ)になっても,喜び勇んでカードを入れてルーレットを回しに来る客が多いこと。私も現代の猿になってルーレットを回しに行くだろう。
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薄い言葉でも濃い

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08月29日(火)
故きを温めて新しきを知る (7)
聞き流す言葉をよく考えてみると
 
 聞きなれた言葉には印象が残らないが,ビジネスの関係で,お客にかける言葉は,自分が一番大事にしていることを代弁している。言葉の少ない世間に住んでいると一言に極めて敏感になる。

 歯科医は診療台に乗った患者に対して「長いことお待たせしました。」「歯の調子はいかがでしょうか。」待合室のたまった客の数が最大の関心事である。そして専門の治療に切り替えて次の言葉が発せられる。また,歯科衛生士は患者の歯を明けても暮れても磨く。一人が終了すると「ここは汚れやすいのでしっかり磨いてください。」歯は磨くものであって汚れたまま放置するものではない。これが染み付いてしまっている。
 前にも書いたユースホステルのペアレントは,食事の始めに「本日のメニューは鳥のカレー粉漬け焼きです。すごーくおいしいので是非召し上がってください。」民宿風のユースホステルだから,何もかもしなくてはならない。最も大事にしている仕事は料理であろう。受け取る側は何の気無しに聞き流すだけであるが,少ない言葉から人の大事にしていることを汲みとることができる。

 コンビニでもスーパーでもホームセンターでもレジは唯一のコミュニケーションの場である。言葉によってその人が仕事を大事にしているか否かわかる。おつりの渡し方まで人によって違っている。年寄りにはこぼさないように下で受けながら渡してくれる。こちらも「ありがとう」といいながら反応を見て出てくる。すべてのことばやしぐさはその人の心を表す。話すことを仕事とするテレビにでる人や教壇に立つ人はもっと自己を研究しなくてはいけない。私なら恥ずかしいと思うことがあふれている。
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おまけの賞味期限は1年短い

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08月28日(月)
町内ご近所でおこる話し (30)
非常用食品の点検
 
 缶詰やコーヒー紅茶は気づいたとき買いだめをする。砂糖や紙類も毎日使うものであるが一定量はなくならないように買い足している。非常時に役立つこともあるだろう。9月1日は防災の日であるが,町内で保管しているものはヘルメットだけである。これを包んでいるポリエチレンの袋を年2回取り替えている。

 コーヒーのストックを取り出そうとした箱の中に紅茶が一緒に入っているが,ティーバッグを何個かまとめてパッケージにして,外側にサービス品の粉ミルクの袋がおまけとして貼り付けてある。最近紅茶を飲むことが減って数個貯まっていた。賞味期限は大丈夫か調べてみた。05.8となっている。何と1年も前だ。買ってから2年くらいたっているに違いない。紅茶なら腐ることはないだろうがと思いつつ,おまけのミルクはどうなっているだろうと思って,袋を剥がして見てみると何と,04.8となっているではないか。この暑い中においてあったミルクはとても使えない。
 しかし,本体の紅茶が5年の8月,おまけのミルクが4年の8月で1年も差がある。紅茶の期限に合わせて飲み終わろうとしてもすでに1年も前にミルクは賞味期限が切れている。買うときに調べて買うのが常識かも知れないが,このおまけは側面にピッタリ貼り付けてあって裏面に期限が記してある。剥がしてみないと読み取れない。店の棚のものをめくってしまうと商品にならない。どうしたらいいのだろう。

 貯蔵品のメンテナンスはアーカイブスだけではない。家の食品保管庫(ダンボール箱)も真剣にデータベース化して,しっかり管理する必要もあるのかしらと,目の前のテレビから流れてくる放送大学の”博物館の資料の保存方法”の講義を聞きながら,そう思ったものである。
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光ファイバーが光った

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08月27日(日)
身の回りの小道具 (8)
大人の知識欲を満たすおもちゃ
 
 頭でっかちとは「比喩的に、知識だけが豊富で実行が伴わない様子。理屈ばかり並べて実際には何もしないこと」と出ているが,実物を見たこともなく,しかもそれを言葉だけで他に語ることがよくあるが,これも頭でっかちといえるのではないか。内部が見えない工業製品の部品など凡てそうである。光ファイバーもそのひとつであるのに,これがスーパーの3階の小物売り場に売っているのを見つけた。

 大学で光ファイバーの働きの講義を受けながら,見て確かめることもせず,信じてしまうことが当たり前になっている自分に気づいた。生きてる間にどれだけ実物に出会えるのだろう。書物や映像で知ったつもりになっていることがあまりにも多い。それだけ現代は通信技術の恩恵に与っているともいえる。その映像を送ってきている道が光ファイバーである。一度は拝んでおいても罰は当たらないだろう。
 実験用の棒は写真上から集光性樹脂,細い光ファイバー,プラスチック,太い光ファイバーの順に並んでいる。これに左から懐中電灯で光を当てると断面が光るというもの。
これとは別に細い光ファイバーが巻かれて入っていた。伸ばすと1メートルくらいになる。懐中電灯で一端の断面に光をあてると,他端の断面が光る。まっすぐでないのに光る。この実感をがインターネットを他に語る時の力になる。

 集光性樹脂の意味を調べようと思ってWebサイトを見ると,このキットの紹介ブログもあった。この商品についての評価が述べてあり,専門家らしく補足説明があったが,私は素人で今上に述べたことが強い印象である。キットの箱の写真(右)のように光らせるにはどうしたらいいかとも思ったが,これはイメージであると小さく書いてあるが,子供にはイメージの意味もわからないのでこれだけはいただけない過剰表現である。しかし,説明書など全体としてよくできたカリキュラムである。
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やはりユースホステル

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08月26日(土)
町内ご近所でおこる話し (29)
ミーティングこそ最大の収穫
 
 この歳になるとどこにも行きたくない。苦労の割りに収穫が少ないからだ。家にいた方がたくさん情報の収穫ができる。先般講習会の研修旅行があった。バス1台仕立てて1泊してきたが,最初からメンバーの紹介が主催者側からないのだ。講師を務める方が同行しながら知らずに研修が終わってしまった。なんともったいないこと。参加者そのものが情報の持ち主である。少しでも多勢を早くから知っていればそれだけ多くの交わりができて得るものが大きい。参加者は講師からだけ情報を得るわけではない。このことが主催者にはわからない。日程をこなすのに精一杯なのだろう。

 こういう気持ちだから例え自分で旅をするにも,することのない退屈な夜が待っている旅はしない。今回はユースホステルに泊まる旅を選んだ。一人の40歳くらいの女性が泊まりにきていた。研修中の身で家から通うよりここが近いという理由で泊まっており,さすがここを選ぶだけの理由の持ち主であった。夕食をともにしながらおしゃべりを楽しむタイプである。お互いに情報交換できた。食後はペアレントの息子さんが何百年前の面影を残している街並みを案内してくれた。将に無駄時間無しである。
 2日目も同じユースホステルに泊まることにしていた。外から帰ると1人の30歳くらいの女性が泊まりに来ていた。食事はいつものように向かい合わせでするが,この女性は口数少なく,1人旅が好きだということだけ聞き取れた。ほかにはしゃべることがなかった。残念ながら今日は昼間歩いた疲れで部屋にもどり,他のバイクで来たという30歳くらいの男性客と話してその晩は終わった。ここへ来て静かに過ごすなら,ビジネスホテルへ行けばいい。この晩この女性は同室の遅く着いた女子大生3人に悩まされたであろう。

 40年前の数年間はユースホステル三昧をしていた。日本全国その味を求めて泊まり歩いた。1日あたり1,000円の旅費で旅行ができた時代だ。1泊2食付で450円だったからだ。各地に名物おばちゃんがいた。ペアレントという。到着すると「お帰りなさい」ということばが聴ける。みんなが寄ってくる徳を備えた人柄である。今回もそんなペアレントに近い暖かい方であった。昔あこがれた職業のひとつであったことを40年ぶりに思い出させてくれた。
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門前町で悪徳商法

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08月25日(金)
町内ご近所でおこる話し (28)
紛らわしい抱き合わせメニュー
 
 参拝が終わってお昼にしようと思い,食堂を探した。或る店先のウインドウに示されたメニューと同じように並べて今あなたに見てもらっている。左の”ざるそば”と右の”天ざる”が同じお盆に載っている。これを見て客は注文するのであるが,左から見ると「ざるそばに天ぷらがついているざるそば」と受け取れるし,右を先に見ると「天ぷらとざるそばの天ざる」であるし,左だけ見て,店内に入って”ざるそば”を注文することもある。客の状況によって受け取られ方はさまざまである。

 問題はここで起こった。注文を取りにおばさんがお茶をもってやってきた。2人一緒であったので,まず私が”ざるそば”を注文した。食欲もなかったので,余分な天ぷらがついているけれども相棒に食べてもらえばいいと思いつつ,おばさんの「天ざるですね」に返事をしてしまった。天ぷらがついてるから,天ざると言うのかなと自分の思い込みを訂正しておいた。
 注文の品が届いた。天ぷらとざるそばが並んでいる。天ぷらは,えびなど3品ついていた。これを相棒にすすめ,食べてもらった。テーブルの上には書き付けが置いてあった。何となく見ると,天ざる1,000円と書いてある。初めて気づいた。ざるそばと言いながら,天ざるにかえさせられた。善良なおばさんなら,ざるそばといえばざるそばと伝票に記帳してざるそばを持ってくるはずだ。なのに「天ざるですね」とは悪徳商法だ。あとの祭りである。

 旅の者に出す飲食商売である。二度と来ないことはわかっている。この手をいつの間にか思いついたのだろう。残念なのは天下の聖地の門前町での出来事だ。町名は語らないが,大師がこれをお聞ききになったら,「正直に商売をしなさい。儲けたつもりでもどこかで損をするぞ。徳を積む努力をなされ」と言われるに違いない。
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インターネットカフェで

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08月24日(木)
町内ご近所でおこる話し (27)
涼しい部屋でゲームやネット
 
 この写真は私の仕事部屋ではない。みんなの遊び場すなわちインターネットカフェとか喫茶といわれる最先端?サービスショップである。重い荷物を下げて観光地を歩いていたので喫茶店にでも入って休憩しようと思って最初に見つけたところがここインターネットカフェであった。この部屋はグループ用の喫茶室である。2人が丁度腰をかけられるスペースで,右にパソコン,左にテレビ受像機が置いてある。

 この部屋の内側から外を見ると天井はないので,板囲い越しに漫画が並んだ棚が壁に沿って作りつけてあるのが見える。漫画喫茶でもあるのでインターネットをしない客はこれら漫画を見て過ごすのであろう。
 部屋から天井を見ると,エアコンのような装置がとりつけてある。部屋の位置は下の写真のように自動車教習所のクランクのようなコースの途中にあり,喫茶用飲み物を取りに行って戻るとき,迷ってしまう。飲み物はコーヒーをはじめコーラ,ジュース,氷まで用意してあり,飲み放題となっている。至れり尽くせりといえる。

 部屋には照明スタンドがつき,明るく文字は一応読める。ゲームも自由にできる。飲み物持込OK,テレビやDVDを見ながら食事もできる。気になることは学校では禁じられていたコンピュータ室での飲食ができることだ。キーボードの上に水をこぼしたらおしまいということだが,インターネットカフェへの入店条件は会員制であること。すなわち,身元が確認されていて,万が一機械を損傷させれば,無断で帰ったとしても呼び出しを受ける体制にしてあることだ。ここでの1時間があっという間に過ぎた。喫茶店は人とコミュニケーションをはかる場であったのが,居場所を求めて一人で来る新しいタイプの喫茶店が生まれた。
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宅急便もパソコンで

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08月23日(水)
身の回りの小道具 (7)
パソコンはしゃべるロボットだ
 
 留守にしていたとき宅急便が届いて,通知書だけポストに入っていた。また厄介な後処理をしなくてはと思いながら,その通知書を眺めていた。再配達を依頼するにも運転中の運転手に電話もなんだし,よく見ると配給センターまたは近くのコンビニエンスストアで受け取るサービスがある。しかも,URLを開いてそこから受け取りサービスを受けることを伝えればいい。これは便利である。

 便利な点を皆さんに伝えてご利用を勧めたい。
①運転中の電話は法に反する。だから,電話に出られない。
②たとえ電話で伝えられたとしても,荷物の到着を待っていることの不自由さははかり知れない。この暑いのに正装して(ちょっとオーバーであるが)待つ。裸でのんびりと過ごすことが急にできなくなる。
③コンビニエンスストアに行くのはついででできるし,運動にもなる。いつでもいい。 
 手続きはサイトのフォームに必要事項を書く。メールが次のように届く。 ①Webサービスにご登録頂きありがとうございます。
下記ページより本登録を行ってください。
②Webサービスにご登録頂きありがとうございます。
下記ページよりoooooのWebサービスをご利用下さい。
居住地区に近いコンビニエンスストアに誘導されて,そこをクリックすればよい。
③ご依頼ありがとうございます。以下の内容で受付ました。
荷物が店に届くと,以下のメールが届く。パソコンがささやく。
④お荷物をご指定の店舗へ納品完了致しました。
これでいつでもとりに行けばいい。

 店の人も初めてのようで,戸惑いもあったが,これでこの店は慣れたであろう。郵政公社からのユーパックなどは郵便局(本局)へとりにゆけばよいが,私の家からは遠いので不便である。このシステムはリアルタイムにこちらの伝達に反応し,職員さんがパソコンの前でボタンを押しているのか,全自動でこのやり取りができるのかわからないが,うちのパソコンも一役買って荷物の番をしているロボットである。身の回りの小道具のうち最も頻繁に使っているのがパソコンである。
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1+1=10が困り者

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08月21日(月)
IT関連のカタカナ語と略語ABCに強くなるブログ (26)
コンピュータは桁あふれをどうするか
 
 コンピュータを考えた人も大変な問題に直面しただろう。人間ができないどんな計算もできると思ったら,意外にも人間ならできるがコンピュータにはできないものがある。電卓でおわかりのように8桁電卓なら答が9桁になる”たかが足し算”ができないのだ。人間なら紙に書いて10桁の足し算くらいは1分以内にできてしまう。

 1バイトは8桁で表せるから,表現できる負でない整数は途中飛ばしであるが,こんな風になる。 00000000,00000001,00000011,00000111,00001111,00011111,00111111,01111111,11111111
十進数では, 0,1,3,7,15,31,63,127,255
これらに1を加えるとどれも桁数はひとつ増える。
00000001,00000010,00000100,00001000,00010000,00100000,01000000,10000000,00000000
十進数では, 1,2,4,8,16,32,64,128,0
255は256にはなれず0になる。
今度は10をかけるとどうなるか。
00000010,00000100,00001000,00010000,00100000,01000000,10000000,00000000,00000000
十進数では, 2,4,8,16,32,64,128,0,0
かけた10は十進数でいえば2を意味する。10をかけると何進法でも数字の位置がひとつ左へ移動する。このことを左へひとつシフトするというらしい。逆に10で割れば右へ1だけシフトする。
 マイナスの数はどうするのだろう。-1010101は見たことがない。コンピュータは0か1しか記号を持たないから,プラスを0,マイナスを1と決めたらどうか。8桁しか使えない整数を負の整数まで広げると,桁をひとつ減らさなければならない。-1を表すのに,11ではおかしい。1をつければいいわけではない。1をつける桁位置を決めておけば負の数であることがわかる。11111111は最初の1がマイナスを表す数で7桁の数と考えればいい。するとこれは十進数で-127ということになる。すると11111110は-126,順に減らしていくと10000001は-1,10000000は-0で+0と同じとなる。しかしコンピュータにとって,10000000と00000000とが同じとは面白くない。計算を間違えそうだ。なんとかして欲しいと叫びが聞こえてくる。

 コンピュータは11111111に1を加えると容赦なく00000000にしてしまう。1を加えて0になる数? これは-1ではないか。同じように,11111110に10を加えるとやはりコンピュータは0にしてしまう。読みかえれば2を加えてる0になる数は-2であるといえるから,8桁で考えたとしても,11111110は11111111より1だけ小さいすなわち-2としよう。これで辻褄が合う。こうして,コンピュータは,-2,-1,0,1,2の整数を 11111110,11111111,00000000,00000001,00000010
の如く理解し,桁あふれの部分が-1から0になるという形で解決したのである。最小の7桁の整数はー128(10000000)で最大の整数は127(01111111)となる。10000000は8けたでは128を表し,符合つき7けたでは-128を表す。話がうまくできすぎていると思う。
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