ドメインNAMEシステム

上段:投稿日 中段:カテゴリ 下段:サブテーマ ブログナンバー: 72
    
08月14日(月)
IT関連のカタカナ語と略語ABCに強くなるブログ (22)
データの道の駅員さんの仕事__その4
 
 プロトコル(protocol)という書式に従ってセットされたデータがパソコンの裏口から出発し,LANを抜け出て,幹線を通り,目的地に着く仕組みを探ろうとしているのであるが,差出人は同じなので数字でも覚えられるが,あて先は多方面,多数に上るから数字で表すことは事実上無理である。これをどう解決しているか情報発信の種類を調べてみた。

メールの送信はメッセージの作成ウインドウの宛先ボックスに「abc@mail.goo.ne.jp」と書いて送信ボタンを押す。
Webサイトの閲覧はアドレスボックスに「http://www.goo.ne.jp/」と書いてエンターキーを押す。
③Webページからリンク先を表示させるには
<a href="/click.php?ID=m56&DEST=http://blog.goo.ne.jp/">
と書いてあるコントロール(マウスポインタが手のひら形に変わる部分)をクリックする。
 これらいずれもアドレスは数字で書かなくても有効だ。変換表を参照して数字に変わる仕組みがあるようだ。これがタイトルに書いたDNSで,変換表を管理しているのがDNSサーバーである。
 メールサーバーやWebサーバーなどははじめから決まった数だけあったわけでなく徐々に開設されて,IPアドレスが発行されたわけであるから数字はばらばらにつけられることになる。政府系のサイト,公共団体のサイト,学園系のサイト,商業関係のサイト,ネットワーク業務のサイトと日本だけでも仕分けされて番号がつけられているかと思ったが,JPRSという組織が指定事業者に託して,重複のない様に割り当てを行っているだけだ。割り当てした番号と名前はセットにして,
 ○○.go.jpグループ, ○○.or.jpグループ, ○○.ac.jpグループ,
 ○○.co.jpグループ, ○○.ne.jpグループ
のように分けてデータベース化されている。これらグループをドメインと言うらしい。例えば,「http://www.goo.ne.jp」はjpドメインの中のne.jpドメインの中にgoo.ne.jpという名前の組織があって,ひとつのホスト(サーバー)の名前がwwwであるというように読む。

 IPアドレスに変換するテーブル(表)は1箇所にあるわけでなく,ドメインごとに設けてある。最初は大元のルートDNSサーバーに尋ねなくては始まらないので,ここだけはIPアドレスがプロバイダーのところに用意されていて,それを使ってドメイン名が出発する。到着するまでの仕組みを解明しようとしているのであるから,簡単にここで処理してはいけない。LANに所属するルーターが道案内をすることになっているが,ここは「鶏が先か卵が先か」の理論に巻き込まれているので,そこから脱出するためにとりあえず,ドメイン名はルートDNSサーバーに到着したと仮定しておく。このサーバーはトップレベルDNSサーバーと国別のDNSサーバーのIPアドレスを書いたテーブルを管理していて,世界に13箇所ある。「http://www.goo.ne.jp」に対するIPアドレスを尋ねると,右側の記号から始まる上位のドメインのIPアドレスを教えてくれる。この活動は計4回行われることが理解出来る。しかしはじめからIPアドレスがわかっていれば,それを入力してやればいいので,この4回の活動は省かれる。でもメールを送るとき,メールサーバーのIPアドレスを使う人はいないので,ドメインNAMEシステムは皆がお世話になるすごい技術である。
コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )