やはりユースホステル

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08月26日(土)
町内ご近所でおこる話し (29)
ミーティングこそ最大の収穫
 
 この歳になるとどこにも行きたくない。苦労の割りに収穫が少ないからだ。家にいた方がたくさん情報の収穫ができる。先般講習会の研修旅行があった。バス1台仕立てて1泊してきたが,最初からメンバーの紹介が主催者側からないのだ。講師を務める方が同行しながら知らずに研修が終わってしまった。なんともったいないこと。参加者そのものが情報の持ち主である。少しでも多勢を早くから知っていればそれだけ多くの交わりができて得るものが大きい。参加者は講師からだけ情報を得るわけではない。このことが主催者にはわからない。日程をこなすのに精一杯なのだろう。

 こういう気持ちだから例え自分で旅をするにも,することのない退屈な夜が待っている旅はしない。今回はユースホステルに泊まる旅を選んだ。一人の40歳くらいの女性が泊まりにきていた。研修中の身で家から通うよりここが近いという理由で泊まっており,さすがここを選ぶだけの理由の持ち主であった。夕食をともにしながらおしゃべりを楽しむタイプである。お互いに情報交換できた。食後はペアレントの息子さんが何百年前の面影を残している街並みを案内してくれた。将に無駄時間無しである。
 2日目も同じユースホステルに泊まることにしていた。外から帰ると1人の30歳くらいの女性が泊まりに来ていた。食事はいつものように向かい合わせでするが,この女性は口数少なく,1人旅が好きだということだけ聞き取れた。ほかにはしゃべることがなかった。残念ながら今日は昼間歩いた疲れで部屋にもどり,他のバイクで来たという30歳くらいの男性客と話してその晩は終わった。ここへ来て静かに過ごすなら,ビジネスホテルへ行けばいい。この晩この女性は同室の遅く着いた女子大生3人に悩まされたであろう。

 40年前の数年間はユースホステル三昧をしていた。日本全国その味を求めて泊まり歩いた。1日あたり1,000円の旅費で旅行ができた時代だ。1泊2食付で450円だったからだ。各地に名物おばちゃんがいた。ペアレントという。到着すると「お帰りなさい」ということばが聴ける。みんなが寄ってくる徳を備えた人柄である。今回もそんなペアレントに近い暖かい方であった。昔あこがれた職業のひとつであったことを40年ぶりに思い出させてくれた。
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