ポイント利率を下げるな

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08月30日(水)
町内ご近所でおこる話し (32)
現代版朝三暮四
 
 ビリヤードゲームをするときShiftキーを使って的を定めることになっている。Shiftキーを手元にもってくると便利なので,手のひらサイズのキーボード(写真)を買いにいった。この歳になると,店に行って目に付くキラキラ光る広告にあまり関心を持たず素通りすることが多かったが,今日はどういうわけか入ったロビーの長いすにすわり腰を下ろして掲示物を眺めていた。目の前には機械が4台くらい並んでいた。人が入って来るたびに自分のポケットから出したカードを差し込み,ディスプレーの中でクルクル回転するウインドーが止まるのを確かめてカードを抜き,エスカレータで2階の人となっていく。

 よく見ると壁に説明書きがある。「店に来たらまずポイントをゲットしよう。(最高)4000ポイントから100ポイント。」だんだん時間がたってわかってきた。例のポイントカードを入れてルーレットのようにまわして,たまたま高得点で止まれば4000点与えるということなのだ。次から次と若者がカードを入れるのを見てると,みな100点ばかりである。私も入れてみたが100点以外は出なかった。
 さらに規則が続く。
 【1日1回入れることができる。】
 【4回まで入れることができる。】
 【品物を買うと,入れた回数がクリアされ,また4回入れられる。】

これを頭に入れてから商品を買いに3階へ行った。そしてキーボードの代金の支払い時に,ポイントが加わるのを見て不審に思った。3980円に対して,ポイントが120Pであった。昨年10月に大きいキーボードを買った時は確か15%のポイントがついていた。今回は3%に減少している。店に来るだけで100Pを与えるために買った客のポイントを12%も減らしてしまって誰が喜ぶというのだろう。

 これを現代版朝三暮四と言わずにほかに言い様があるだろうか。故事と違うところは,朝3つ暮れ4つが示されないまま,朝4つ(店に来たら4000ポイントあげるよ),暮れ3つ(商品を買ったら3%にしますよ)になっても,喜び勇んでカードを入れてルーレットを回しに来る客が多いこと。私も現代の猿になってルーレットを回しに行くだろう。
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