0と1が32ん寄ると文殊の知恵

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08月13日(日)
IT関連のカタカナ語と略語ABCに強くなるブログ (21)
データの道の駅員さんの仕事__その3
 
 プロトコル(protocol)という書式に従ってセットされたデータがパソコンの裏口から出発し,LANを抜け出て,幹線を通り,目的地に着く仕組みを探ろうとしているのであるが,荷物を届けることを他人に託すのであるから,差出人とあて先だけはお任せに出来ない。自分がつけてやる必要がある。

 コンピュータは何をするにも0と1だけでやろうとするから大きな数は桁数がたくさん必要である。その典型がIPアドレスやMACアドレスだ。アドレスというのは住所のことであるが,住所をあて先に書いて到着する郵便物はない。日本人が住所と訳すから混乱する。これはコンピュータにつけた固有の名前であることを認識しておかなければならない。この名前が公道に面しているときはグローバルアドレスといい,うちの中ではローカルアドレスという。2つの名前を持つLAN内の役職コンピュータ(サーバ)とローカルアドレスのみを持つコンピュータ(クライアント)との関係付け(設定)をしておいて通信しなければいけないらしい。お世話になる前に挨拶だけはしておくべきだ。
 それでは先人がどのようにしてアドレスをつけたか見てみよう。例えばgooブログを保存しているホストコンピュータのアドレスは0と1を32個使って次のように表す。
11010010101001010000100101000000
これをコンピュータのソフトが読み取ってあて先を探すらしい。しかし人間は考える葦である。4バイトのデータだから1バイトずつ区切って4組にわけ,
11010010.10100101.00001001.01000000
それぞれを10進数に直してしまうと
[210.165.9.64]となる。どの数字も255を超えることはない。もしも区切らずに32桁をそのまま10進数に変えたら,最大で2^32-1(2の32乗-1)すなわち42億9496万7295となるが,途中の数値は簡単に10進数に変えられない。コンピュータに計算してもらわなければならない。これこそ32んさんにん集まると文殊の知恵である。

 規約として,あて先にはグローバルアドレスを指定し,差出人はローカルアドレスでいいらしい。ローカルアドレスは相対的なアドレスで同じものが他のLAN内に存在する。グローバルアドレスとローカルアドレスの区別がつくように数値の範囲が指定してある。こういうことがプロトコルといっていいことがらですね。
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