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アプリケーションエリア

2006年10月04日 | エンティティ関連図

Xupperのエンティティ関連図の機能にアプリケーションエリアというものがあります。

実際にエンティティ関連図を作成すると、エンティティ数が数百という規模になってしまうことも珍しくありません。
このような場合、
1つのエンティティ関連図のダイアグラムにすべてのエンティティ、すべてのリレーションを定義しでしまうと、多すぎる情報が詰め込まれた複雑な図になってしまい、理解が困難になります。

このような場合、「適切な範囲を決めて、それに関連するエンティティ、リレーションだけを選択してエンティティ関連図を描く」という方法をとれば、複雑で膨大なエンティティ関連図を理解可能な大きさに分割することができます。

このときの範囲というか視点がアプリケーション・エリアとなります。

一方で、分割のための適切な範囲(視点)をどう選べばよいかという問題があります。

最初に考えられるのは「業務」で分割するという方法です。

ビジネスフロー図が既に出来上がっているのであれば、その階層が業務の階層を表しているので、まず、ビジネスフロー図の第1階層をアプリケーション・エリアとして定義するわけです。 


【図1】

アプリケーションエリアを分割した場合、それぞれのエリアで定義したオブジェクトはどうなるのでしょうか?

各アプリケーションエリアで定義された内容は自動的に全体のデータモデルに反映されるようになっています。

Xupperではこのシステム全体のエリアのことをシステムアプリケーション・エリア、個別の視点(業務とかサブシステム等)で分割したエリアのことを単にアプリケーション・エリアと呼びます。

■システムアプリケーションエリア

全てのエンティティを含むアプリケーションエリアを、システムアプリケーションエリアと呼びます。

■アプリケーションエリア

全体から必要なエンティティだけを抜き出してエンティティ関連図を作成する単位です。
アプリケーションエリアは何個でも定義することが可能です。

システムアプリケーションエリアとアプリケーションエリアの関係は、以下のようになっています。


【図2】システムアプリケーションエリアとアプリケーションエリア

これも「分割して統治せよ!」という思想を実現するために提供している機能だと考えてもらえればいいと思います。 

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