たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第377沼】PETRI-NEX マウントアダプター製作

2014-09-22 11:07:24 | PETRI

C.C AUTO PETRI 55mm f2の記事の中ですでに紹介してますが、自作でPETRI-NEX マウントアダプターを製作したんで【沼】のひとつにあげときます。

 

爪が3箇所あってその内基準になる爪にカメラ側マウント面の穴に差し込む突起のあるペトリマウント。フランジバックは43.5mmらしいのですが、その基準面がこの突起のある面なのか、爪の裏側なのか今一歩わかりません。わからん具合はcanon FDマウントの基準面と同じでしょうか(笑)

市販のPETRI-NEX マウントアダプターは、ちょっと前までは、e-bayで海外ではPETRI-NEX マウントアダプターがあると記されているだけで、基本的には無いとされていたPETRIマウント用のアダプター。日本では需要もないから供給もないみたいな扱いでした。ネットやアマゾンで探しても無かったです。 でも最近になって「カメラ修理専門店:株式会社UCS」等で通販しているみたいですよね。7800円て書いてありました。赤いリングのやつは、安くはないですが、買えない価格でもないとこがミソでしょう。

少なくとも私が、アダプターを自作しようと思ったときは、市販品は手に入らない状況だったので、まずベースのアダプター選定です。良く使うミラーレスはNEXですから、NEX用のアダプターでPETRIマウントのフランジバック43.5mmより短いフランジバックを持つマウントはCanon FD(42mm)やコニカARマウント(40.5mm)くらいでしょうか。ミノルタSRマウントは43.5とPETRIマウントとフランジバックが同じで小細工し難いと判断して、コニカARマウント用アダプターをベースにしました。1300円台で安いし(笑)

ペトリのカメラ側マウントは壊れたペトリV6からの剥ぎ取りです。C.C AUTO PETRI 55mm f1.8がついてワンコインだったから、カメラのマウント部はただみたいなものです。V6のマウントはプラスネジ3本で外側からカメラ本体に取り付けられているので外し易いしアダプターにするのにも使いやすそうです。

最初、ただ単純にコニカARマウントアダプターにレンズにつけたペトリのカメラ側マウント部を乗せて写真を撮ると・・おお!略行けてるじゃないですか!フランジバック3mmの差はどこに行ったんでしょう?・・・ペトリのマウント部の厚さが2mmあったとしても残り1mm.まあアバウトな方なんで結果オーライです。

コニカのマウントアダプターのマウント面の内径が丁度ペトリマウントの3個の取り付け孔のP.C.Dと同じ位なので,こりゃ孔を開けたりネジ切ったりはできないと判断してネジが通るように溝をつけることにしました。ペトリの赤い丸が丁度コニカマウントの上にくるようにあわせてペンで孔の向こうのコニカマウント面に印をつけます。印の部分を100円ショップで買ってきたダイヤモンドヤスリで気長に削ります。で内径に3箇所(間違えた1箇所を除いて)の溝ができました。

もとのネジは短くてマウントをつなぐのには使えないので、M2のネジとナットを買ってきました。このネジとナットで挟むように取り付けようという作戦です。元々のネジは頭がすごく薄いものだったのでマウント面に出っ張らなかったんですが、使ったネジは少し頭が出っ張ります。

運よく、ペトリマウント部内径が壁状に延びているので締め付けたネジが内側に外れることもなさそうです。ナットはコニカアダプターの内径ぎりぎりというか当たってるので締め付けるとき、廻り止めになってナット側は押さえて無くても締め付けられます。ちょっとネジの頭がマウント面より出っ張ってますがこのままにします。

赤いマークも大体上に来てますし,KONICA-NEXをPETRI-NEXに変えれば買った市販品みたいじゃないですか(笑)試写してほんの僅かにオーバーインフ気味ですが、遠景にぴしっと合わせるのにはこの状態の方がやりやすいです。出来栄えには、すごく満足してますから2個目を作ろうかと思案中です。

 

 

 

 

 


【第376沼】銀色のC.C AUTO PETRI 55mm F1.8

2014-09-21 20:37:01 | PETRI

 

C.C AUTO PETRI 55mm F1.8

レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.8
フォーカス  MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 4群6枚 対応マウント ペトリマウント
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 55mm
焦点距離 55mm 最大径×長さ 61x42 mm
最短撮影距離 0.6 m 重量 213.8g
最大撮影倍率   発売  

C.C AUTO PETRI 55mm F1.8 です。すでに同じ名称で異なるレンズを3本紹介してますが、更に4本です(笑)目を引くのはフォーカスリングの銀色ですが、その幅もいままで紹介した個体よりも広いです。PETRI V3についたものを購入しました。ペンタ部分の天辺が凹んでます。

 

汚れやカビが明らかにレンズ内部にありますので分解清掃しますが、ペトリの標準レンズはTAKUMARの初期に似ていて固着さえしていなければとても分解しやすいレンズです。他のC.C AUTO PETRI 55mm F1.8と同じで化粧リングと一体になっているフィルターブラケットを回して外します。

一番前のレンズの裏の端にカビがありますね。ヘリコイドは色や重さからして真鍮製ですね。

 

カニ目溝のある前玉群を回して外します。この個体は非常にネジがスムースなので分解履歴があるかも知れません。

外した前玉群です。

 

前玉群を外した本体側です。ここで、絞りを全開にして向こう側の後玉を掃除します。これで後玉は綺麗になっちゃいました。

牛側のカビを退治するので前玉群の前端の押さえリングを回して外します。

 

タコ棒でレンズを外して裏側のカビをカビキラー掃除します。これで全部のレンズが綺麗になったので組み戻して出来上がりです。

絞り羽は6枚でつや消しの表面処理はありません。素材色かな。

NEX-3 絞り開放F1.8 1/160秒 ISO-200 マウントがデジカメ向きじゃないので、それに自分もマウントアダプターがなくて気づきませんでしたがすごく良い絵が撮れます。

後、ピントが合わせやすい気がします。上の写真のピントッキオ君の部分だけを切り出した画像でもくっきり感維持してます。


【第375沼】C.C AUTO PETRI 55mm F1.8同じ外観なのに全然軽い固体

2014-09-20 20:48:58 | PETRI

 

レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.8
フォーカス  MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 4群6枚 対応マウント ペトリマウント
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 52mm
焦点距離 55mm 最大径×長さ 61x40 mm
最短撮影距離 0.6 m 重量 198g
最大撮影倍率   発売  

同じペトリV6についていました。第373沼で紹介したC.C AUTO PETRI 55mm F1.8と外観は同じなんですが重さがまったく違います。分解掃除したら違いがあるかもしれません。

 

またまたいつものように、絞り前後のレンズが汚れています。まず、フィルターブラケットを外しました。ここまでは前回と同じです。ここですでに疑問は解けました。ヘリコイドの部分の材質が前のものは真鍮だったのに対してこの個体は銀色のアルミ合金を使ってます。

 

フィルターブラケットが外れたところです。ヘリコイドがアルミだから全然軽かったんですね。前玉の押さえリングを回します。前玉群全体が外れるのを期待してましたが残念ながら外れたのは押さえリングだけ。

 

前玉群が全然外せません。固着してます。このまま続けると壊しそうなので・・・

前玉からのアプローチは諦めて後ろ玉からやってみます。まずカニ目溝のある押さえリングを回すと残念ながら回って外れたのはこのリングだけ。

 

最初のリングを外すと奥の溝にカニ目ラジペンの先がかかるので、ここも堅かったですがなんとか回ってはずせました。

絞りを全開にして前玉群の一番後ろのレンズのカビをカビキラーで掃除します。

 

前から見ても綺麗になってます。後ろも外した後玉の裏のレンズを掃除してok.組み戻して終了なのです。

 

6枚羽の絞りと特徴的なペトリマウントはそのままです。ペトリ、栗林写真工業(ペトリカメラ株)は、庶民のカメラを目指したのか一眼レフでもV6などはニコンに一眼レフの半額という低価格さだったが、そのメカニズムは独自性は非常に興味深いです。カメラ製造の歴史は小西六についで古いのですが、一眼レフカメラ生産時は下町の町工場がいきなり当時の他社最先端機種と肩をならべるカメラをしかも半額で作り上げたことに驚きがあったようです。今見ても他社製品とは明らかに異なるフォルムとメカニズムで魅力にあふれています。いまでも会社自体は存続しているそうですが初めてイチガンレフを造ったころの技術者の方はもういないでしょうね。非常に設計能力と独創性の高い技術者がいたんでしょうね。

 

 

 


【第374沼】2014静岡サンバカーニバル あんまり写りが良くなかったんで遅れてアップ(笑)

2014-09-18 21:07:23 | イベント

2014年5月5日、静岡市でのサンバカーニバルに行って撮影したんですが、しゃきっとした写真が撮れなくて・・・4ヶ月も過ぎてからのブログアップになりました。最初からだるい絵が多くてレンズの選択ミスですね。LA-EA2を実際に使ってみたくて持っていったんですが、残念な結果だったんすよね。

NEX-3  AFマウントアダプターLA-EA2使用 Tamron AF 70-300mm F4-5.6 LD F6.3 1/250秒 焦点距離180 mm ISO-1600

機材はNEX-3にAFマウントアダプターLA-EA2介してTamron AF 70-300mm F4-5.6で撮ったんですが・・・今一なんですよね。この時代のTamronは、最も写りが大したことなかった時期のですからねぇ(泣)

NEX-3  AFマウントアダプターLA-EA2使用 Tamron AF 70-300mm F4-5.6 LD 絞りF5 1/160秒 焦点距離100 mm ISO-250

ピントが今一歩なんですよね~LA-EA2の調子が悪いのかなあ。にしてもサンバ踊ってる人は鍛え抜かれてますね。

NEX-3  AFマウントアダプターLA-EA2使用 Tamron AF 70-300mm F4-5.6 LD F6.3 1/500秒 焦点距離300 mm ISO-1600

 


【第373沼】C.C AUTO PETRI 55mm F1.8 チョイ違うバージョン?

2014-09-17 00:02:46 | PETRI

 

レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.8
フォーカス  MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 4群6枚 対応マウント ペトリマウント
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 52mm
焦点距離 55mm 最大径×長さ 61x40 mm
最短撮影距離 0.6 m 重量 215.2g
最大撮影倍率   発売  

C.C AUTO PETRI 55mm F1.8

これPETRI V6 とセットで購入しました。この個体、第371沼で紹介したC.C AUTO PETRI 55mm F1.8とは明らかに違います。微妙に化粧リングの文字列も異なりますし距離表示部分の透明な樹脂もありません。それに、ずっと重いです。どちらの製造時期が古いんでしょう?キャップも付いてました。ペトリ純正のフィルターもです。

PETRI V6 についてたときはこんな感じ。

 

割ときれいな光学系ですが絶対汚れやカビはあるものです。分解して掃除するのは当たり前感覚です。フィルターブラケットをフィルターごと外します。

 

カニ目レンチで回すと前玉群全体が回って外れました。

この個体は運良くレンズ群の中は大丈夫だったので後ろ側のレンズのみ掃除して終了です。

 

後ろも掃除するレベルじゃなかったのでそのままです。

これが純正フィルターです。

レンズフロントキャップもまさに昭和な雰囲気ぷんぷんでーす。

NEX-3 絞り開放F1.8 1/80秒 ISO-200  くっきりTAKUMAR並みに撮れてるかもです。

上の写真のブルマの部分を切り出しました。少し白っぽいかな?このレンズも屋外撮影してみます。後、50~55mm f1.4~f2.0のレンズも色々揃ってきましたから各ブランドの撮り比べもしてみたいです。