此処に来てから、「毎日が日曜日」であるが、やはり、本当の日曜日はホッとする。
12月8日例の「大本営陸海軍部発表『帝国陸海軍は本日未明東太平洋上において、米英軍と戦闘状態に入れり』と云う臨時ニュースが何度もラジオから流された日である。
オソマツ君は其れを思い出しながら、「ところで、開戦に至る当時の状況は何であったか?開戦は本当に回避できなかったのか」と、考え始めたがよく分からないことばかり出てきて手元の本を引っ張り出して読み始めた。
その本は、文春新書「大人のための昭和史入門」半藤一利ほか5名が編集した新書である。
当時は、チャーチル、ルーズベルト ヒットラー、スターリン、蒋介石(毛沢東を含む)などが活躍した時代で我が国は東條英機さんや、近衛文麿さんだった。
すぐ気が付くことだが、他国のリーダーは自分で派閥を作り上げ政権を奪取した人たちであったが、我が国のリーダーは派閥の二代目や三代目で、いろいろな利益集団を調整して自分は御神輿の神棚として載っているだけの人ではないか?つまり、複雑な利害衝突を調整するだけで、自分なりの哲学のない人がいつの間にか大きな組織のリーダーになっている訳だ。
国連大使の松岡洋介氏もソロバンも持たなければ哲学もない人だった。
従って国民はひどい目にあった。敗戦を機に我が国は歴史を振り返って何かを反省し何か教訓を学んだろうか?
僕にはそれがないようなきがする。例の「たえがたきを耐え、忍びがたきを忍び」で終わりである。
これは、東大の教育の問題ではないだろうか?答えがある問題を出して学生に応えさせ採点をする。部分点やお情け点を出して合計点が40点以上になれば合格にする。こんな教育は現実的でない。現実は零点か百点しかない。
まあ聖徳太子の17条憲法の第一条が「和を持って貴しとなす」であったため、わが国民は内戦を避けこの島国で独自の文化を育んできた。
それは其れとして、今日的には松下幸之助さんのようなリーダーが求められている。官僚の天下りや、八方美人型の調整型リーダーは矛盾を増大するばかりと思われる。
現在国会ではTPP関連法案が審議されていてワイワイやっているが、どうも、議論が「藪の中」である。
政府側が藪へ導いているようだが、野党側も錆びた刀で切れ味が悪い。日本文化と深く係っているからであろう。マスコミも切れ味のいい言葉を失っているようにさえ思える。
非武装中立などと云う非現実的な憲法をいつまでも神棚へあげておくのではなく、
現実的に北朝鮮あり、中国の核開発ありの中で、憲法をさっさと改正して、自衛のために自衛隊を強化して、核武装も辞さずの精神で、貿易と経済援助で北東アジアの平和に貢献し、
「誤りは二度と繰り返しません」と世界に誓って積極平和外交を展開してもらいたいものだ。
野党の意見を聞いていると、日本人は自分たちの世論の行くへに自信がないようだ。マスコミ界も戦前の朝日新聞のように、軍部の好戦派に自分たちも行きそうな不安を抱えているようだ。
それぞれの時代に反省すべきは反省するという紳士らしい態度をとってこなかった日本政府の責任だ。こんなことをいつまでも繰り返していては他国のお手本にもならない未開国家から何時まで経っても抜け切れない。(T)