かく云う今日はオソマツ君の誕生日である。
子どもの頃「呼び年」が廃止になり当時満年齢といっていた年(とし)だけが「本当の年齢だ」と云われよくわからなかった。
昔はお正月に一斉に年齢が一つ増えた。それは、兄も妹も親の年齢も同じで
お正月から新しいシャツを着たり少し大きい足袋を履いたりし、
近所の人も「おめでとう!」と云い合って」何かワクワクしたものである。
ところが、お誕生日にはそうしたワクワク感は全くなく
「アメリカでは、大きなケーキに年の数だけ蝋燭を付けてお誕生日を迎えた子が一息でそのローソクを吹き消すそうだ」、
ときいたことがあったが、そんなことが嬉しいのかなあと疑問に思ったことを覚えている。
オソマツ君の場合お誕生日の思い出と云えば母親が膝に乗せて「大きくなった」と喜んで呉れただけであと何の思い出もない。
そうかといって或る民族の伝統文化を否定して多民族の真似をするなんて全くくだらないことであると思われる。
我が国は江戸・明治まで太陽暦ではなく月齢で暮らしていた。ですから、盂蘭盆会や旧暦のお正月と呼ばれている行事に親しみを感じている。(T)
11月の夕日