かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

長恨歌考

2016-11-12 | 気ままなる日々の記録

 

長恨歌 白居易     

漢皇(かんのう)色を重んじて 傾国を思ふ
御宇(ぎよう)多年 求むれども得ず
楊家(やうか)に女(むすめ)有り 初めて長成し 
養はれて深閨(しんけい)に在り 人未(いま)だ識(し)らず
天生の麗質 自(おのづか)ら棄(す)て難く 
一朝選ばれて 君王の側(かたはら)に在り
眸(ひとみ)を迴(めぐ)らして一笑すれば 百媚(ひやくび)生じ 
六宮(りくきゆう)の粉黛(ふんたい) 顔色無し

春寒くして浴を賜(たま)ふ 華清の池
温泉水滑(なめ)らかにして 凝脂を洗ふ
侍児扶(たす)け起こすに 嬌(けう)として力無し
始めて是(こ)れ新たに 恩沢を承(う)くるの時
雲鬢(うんびん)花顔 金歩揺(きんほえう)
芙蓉(ふよう)の帳(とばり)暖かにして 春宵を度(わた)る

ネットで見つけコピーを張り付けました。

高校の漢文の教科書でこの長恨歌の一部を習った記憶があります。がしかし、高校の教材としては少々早いのではないかと思われます。

しかし、これも時代の変化で、チョット前までは男の元服が呼び年の15歳だった時代なら別に気にならないのかも知れません。先生が「夜は夜を専らにし。わかるな?」とおっしゃってニット笑われた授業のことが去年のことのように思いだされます。(T)